チーズプロフェッショナルが考案。更新と前進をし続けるチーズケーキ専門店
目次
チーズケーキってなぜあんなに魅惑的なの?
メロンパンは見かけだけでちっともメロンの味はしないけど(あのサクサクのメロン生地は大好きよ)、チーズケーキはチーズを軸に、スイーツの奥行きと喜びと可能性をわたしに与えてくれる。
はじめてこれを考えた人は、天才だと思う。
……と書いているうちに発祥が気になったので、調べてみることに。チーズケーキの歴史はなんと古代ギリシャまで遡り、紀元前第1回オリンピックの期間中、選手達にふるまわれていたという記録があるらしい。
古代の人よ、ありがとう。
さて、今日はそんなチーズケーキの現代の進化を楽しめると噂のチーズケーキ専門店へ。
チーズケーキ専門店「A WORKS」
ここでは、常に出会いがある。
定番人気のバスクチーズケーキを軌跡に、新メニューが絶えない。季節の巡りと共に新たな生命が芽吹くように、旬に寄り添い、チーズが変化を遂げるのだ。
バスクチーズケーキ/550円
シンプルだからこそ、奥行きが重要になる定番の「バスクチーズケーキ」。チーズプロフェッショナルの資格を持ち、チーズへの理解と愛が深いオーナの船瀬さんがソムリエしたチーズの配合はまさに絶妙。
濃厚なチーズの風味と幸せが押し寄せて、引き際は上品に微笑みながら去る。要するに、ガツンと美味い! のに、クドくない。
知識と技量を積み重ねた職人の手にかかった代物だということは、ひと口含めば納得だ。
ロイヤルミルクティーマスカット/650円
秋が深まるある日に、お店に赴いた私を迎えてくれた「ロイヤルミルクティーマスカット」。
あぁ、なんて愛らしい姿。
シャインマスカットのように瑞々しいフルーツは、その自慢の水分量が仇となりチーズケーキとコラボするのは実は至難の業。しかしここ「A WORKS」では、そんな試練はお茶の子さいさい。
ミルクティー味のチーズケーキ(これもまた発明)の間に、フルーツと相性の良いクリームを挟み、そこにマスカットを合わせる。柔軟な工夫がお互いの長所を活かしつつ、得意気に共存している。
「チーズケーキの可能性は無限大なんです!」と、笑顔で言い放つオーナー・船瀬さん。
移ろいゆく旬、今の気分、発見、日々のちょっとしたエッセンスを糧にメニューを考えているという。ひらめいたら、すぐに試作。アイディアが形になればお客様の前に。ここでは常に更新と前進がある。
自由な素材とチーズとの合わせ技は、足し算ではなく魅惑の掛け算だ。口の中でどこまでも至福の相乗効果が繰り広げられる。
チーズプリン/650円
近頃、ここで噂になっているニューヒロインの「チーズプリン」。オレンジリキュールがふわりと香るプリン生地の下に、ずっしり構えるチーズの層。
ここでのチーズの立ち回りは、ジェントルマン。メインであるプリンを引き立てるため、自分のエゴは出しすぎない。プリンの旨味を誘う発火剤として、存分に遊んでいる。
チーズとプリンの絶妙な駆け引きにうっとりしちゃうね。
シナモンアップルティー/680円
姫りんごがぷかぷかと浮かび、サイコロ状のサンフジが食感と表情を醸す。ドリンクも抜かりなく愛らしく、私をほっこり癒してくれる。
細かなところにまで芸を仕込む。
いつ訪れても、私たちを歓喜させ、癒し、受け入れる。なんだかここには、テーマパークのようなドキドキと充足感が漂う。
こんなお店があると、チーズケーキへの恋心は膨らむばかり。また両想いを味わいに訪れます。
◆A WORKS(エーワークス)
住所:東京都目黒区中央町2-23-20
電話:050-5456-4781
営業時間:土・日・月曜日12:00〜19:00
定休日:火・水・木・金曜日