「マインドフルネス」で新たな幸せを見つける瞑想の旅へ

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恋愛マスターくじらです。
物理的な旅行はどうしても難しくなってしまった現在のご時世。だったらいっそのこと意識の旅に出るのはどうだろうかと思い、今回は思い切ってマインドフルネスの旅をご紹介しようと思う。
最近よく聞くようになった「マインドフルネス」。「瞑想」とか「禅」などの表現のほうがピンと来る人もいるだろうか。
世の中には体を整えるサービスはたくさんあるが、心を整えるものはまだまだ少ない。日本にもそういったサービスがもっとあっても良いのではと思っていたので、うつ病にも効果があるとされるマインドフルネスが広まるのはとても良い流れだと思う。
「マインドフルネス」とは
では、マインドフルネスとは一体なにか?
すごく乱暴な言い方をすれば、「座って悟りを開こう」ってやつだ(笑)
実際には、悟りの境地に達することが目的だから、別に座らなくてもいい。これが悟りの境地だと体感できればプロセスなどどうでもいいのだ。論より実をとるのが東洋哲学だ。

もっと言うと、仏教に端を発する禅や瞑想にはそもそも目的がない。実益なんてものはないと気づくことがその境地であるから、心を整えるという目的があるマインドフルネスはかなりカジュアルだと言える。
恋愛は心が激しく揺れ動き、その不安定さで自分の恋愛を破壊してしまう人も多いから、マインドフルネスにより、これを整えることができれば自分の恋愛を守っていける可能性はかなり上がっていくことだろう。恋人同士でマインドフルネスの世界を共有することができれば、穏やかな心を保ちやすいかもしれない。
マインドフルネスが目指す「境地」とは
では、その境地とはどういったものなのだろうか。
結論から言うと、「何もない」ことに気づくということだ。急に何を言い始めたかと思うだろうが、そうなのだから仕方ない(笑)
まあ、説明するので聞いてほしい。人間はあらゆるものに名前をつけ始めた。「木」「石」「ベンチ」「自転車」…。元々は名前なんてなく、すべては一体の世界だったはずだ。
それを区別して木と呼ぼう、石と呼ぼうとなった。この石は綺麗だからダイヤモンドと呼ぼうと決めた。こっちの石よりもこっちのダイヤモンドのほうが価値があることにしようと決めていった。元々はただ世界としてそこにあったものを区別して「ある」ものにしていった。だから本当は「何もない」のだ。
「自転車」だともう少しわかりやすいかもしれない。「自転車」はない。なぜかと言うと、ハンドルやサドル、ペダルなどをバラバラにしたとする。ハンドルだけを指して自転車とは呼ばないだろう。サドルやペダルだけでも自転車とは言わない。では「自転車」とはなんなのか。それらを集めてここからここまでを自転車と呼ぼうと区別しただけで、「自転車」自体はないのだ。「何もない」ということがぼんやりわかってきたのではないだろうか。我々は架空の価値付けの中で生きているだけなのだ。
恋愛も同じ、「何もない」ことを受け入れる
つまり、恋愛においてもオレがよく言っている「失恋なんてない」はこれと同じような発想で、失恋すると何かを失ったような気持ちになるが、そもそも我々は何も手に入れてなどいないから、失うこともできないという意味だ。
ダイヤモンドを手に入れたと思っていても、元々のこの世界を「石」という区別で切り出し、価値を付けただけだ。その勝手な価値付けで何かを得たような気持ちになり、それを失ったような気持ちになっているというだけなのだ。「石」はずっと前からそこにあるだけなのに。
もっというと私の「心」すらもない。すべてはそういう感覚があるだけで、その感覚に「不安」であったり「喪失感」であったりを同じように付与してしまっているだけだ。「私」はその感覚を見ている客に過ぎない。アクション映画の大爆破シーンを見ていても客が怪我をすることはないのと同じだ。「心」と「私」を同化させるから苦しいのだ。(本格的に知りたい人は「飲茶」さんが書いている「史上最強の哲学入門」という本が非常にわかりやすいのでオススメ。)
文字数の関係でだいぶ乱暴な説明になってしまったが、これが悟りの境地の考え方であり、マインドフルネスの目指すところだ。「何もない」と気付ければ心が不安定になることもない。そもそも「心」もないんだから(笑)

「はっ!見えた!」犬に噛まれても動じない(笑)
悟りを開けとまでは言わないが、恋人とこういった境地へ向かって、意識の旅に出ることはいいのではないだろうか。今まで盲目的に信じていた価値に疑いを持つことでも、新たな幸せを考えるきっかけになるかもしれない。
「恋人」と「あなた」。この二人すらもただ世界から切り出して名前をつけた区別に過ぎず、恋人はあなたであり、あなたも恋人なのだ。
「とらわれず、ありのまま、ただ受け止める」そんな旅に出よう。
オレはそう思っちゃうんだよね。
恋愛マスターくじら