自粛明けの初乗り鉄 最先端すぎる高輪ゲートウェイ駅へ行ってみた。

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鉄道界の春といえば毎年、廃線やラストラン、開業、新型列車の登場など日本各地で大きなイベントが開催されています。でも今年は新型コロナウイルスの影響で中止が相次いでしまい、現地へ行けない日々となってしまいました……。そこで、自粛後の初の乗り鉄として、山手線の30番目となる新駅「高輪ゲートウェイ駅」を見に行ってきたのでレポートしたいと思います!
山手線49年ぶりの新駅が静かに開幕

2020年の東京オリンピックに向けて建設が始まったこの駅は、山手線の49年ぶりの新駅として発表時から注目を浴びていました。今年3月14日の開業に合わせてさまざまなイベントや式典を準備していましたが、新型コロナウイルスの影響で全て延期か中止という事態に! 通常は新駅開業となると、山に囲まれたローカルな駅でも盛大なスタートを切るのに、なんとも静かな開業となってしまいました。
この頃はまだ新型コロナウイルスの情報が錯綜していて、安倍首相も「ストレス解消のため、安全な環境のもと屋外へ行って運動しましょう。オリンピックも予定通り開催します。」と発表していたときです。いま振り返るとコロナも新駅開業も、全てが前代未聞の連続だったと思います。
映画「ローマの休日」のあの階段みたい!

久しぶりに乗る山手線だからか、普通の通勤列車でもキュンとしちゃいます。高輪ゲートウェイ駅に到着し、ホームに降りて駅構内を見渡すと、必要なモノだけを厳選して置いたミニマリストの部屋のような印象です。都心の駅にありがちな、モノを詰め込んだような狭い感じが全くありません。吹き抜けで開放的な空間が広がり、ホームから改札までの階段は囲いがなく一直線。映画「ローマの休日」に出てくるあの大階段みたいでとってもオシャレです! 開業前に“ゲートウェイ”とカタカナの駅名が発表されたときはものすごく違和感がありましたが、実際に行ってみるととてもしっくりくる駅名で、名付けた方を絶賛したくなりました。
もはや駅ではなく最先端の博物館

駅舎は高さ約30mの3階建て。折り紙をモチーフにした長さ約110mの真っ白な大屋根、ガラス張りで洗練されたデザインの建物は鉄道の駅と言うより博物館みたいです。2階の広いスペースからは、電車がたくさん並ぶ車両基地と東海道新幹線、その奥にはレインボーブリッジも見渡せます。なんというトレインビュー絶景駅なのでしょう! さらにすごいのは、無人AIキャッシュレスコンビニやAIによる乗り換え案内があって、お掃除や警備もロボットが行います。駅舎の見た目も駅ナカも、最先端の技術が詰まっていました。
最後に木村ポイント!
これから行く方はぜひ改札も見てください。9個のうち2個が、実証実験中の新しい改札になっています。これはICカードのタッチのしやすさを追求したもので、タッチ部分が60度傾いた不思議な形になっていますよ。この改札は、9月30日までの期間限定で試験導入されるそうです。高輪ゲートウェイ駅は、私の知る限りいま日本で1番未来型の駅だと思います!