期待をはるかに超えるホテル「星のや竹富島」と島の素敵な関係

沖縄県

2020.01.13

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期待をはるかに超えるホテル「星のや竹富島」と島の素敵な関係

目次

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竹富島の魅力は、日本一のサンゴ礁と古民家集落の味わい深さ

星のや竹富島さんへは石垣から船で。看板ヤギを曲がります

禁断のハリウッドセレブ級風呂が、一棟貸切の客室に

島に来たなら島唄を、島踊りを。カチャーシーでいい気分

思わずシェフを呼びたくなる斬新超美味「命草」ディナー

竹富島随一の日の出宿も「星のや」だという事実

10種の奇抜なミックスジュースがおいしすぎる。朝食万歳!

おじいとスタッフさんの交流が生んだ、高尚な畑プロジェクト

集落のおばあに、最強のほっこりをいただく。これが島か!

晩秋、憧れのホテル「星のや竹富島」さんの取材で竹富島に行ってきました。想像をはるかに超えるラグジュアリー! そして想像もしていなかった島とホテルの親密な関係。両者をつないだのは島の文化を継承するプロジェクトだというからびっくりするし、感動です。そうした取り組みの成果「命草(ぬちぐさ)」のお料理もおいしかったな〜。

竹富島の魅力は、日本一のサンゴ礁と古民家集落の味わい深さ

まずは星のやがある島、竹富島がどんなにすばらしいところかをお話させてください。

どうです竹富島、夢の国クオリティです! ていうかこれが日本? 初めてこの海を目にした時はちょっと信じられませんでした。こんなところで生まれ育つ同胞がいるとは、驚愕としか言いようがありません。ちなみにここはコンドイ浜、白砂の美しいビーチです。つづいてまた違う美しさもどうぞ。

青い青い、青が深い、そして人がいないよオンリーワン、海の声が聞こえる……気がします。こちらは、いきなりですが穴場スポット・ヌヌシャーの浜で、人気の西桟橋から北方向、右手に進んだところにあります。西桟橋は実にすばらしい雰囲気で大好きですけど観光客が多くてねぇ。自分だけで写真を撮ろうなんて無理な相談、アプリで写り込んだ人を消してください(笑)

ちなみに写真の正面奥が西表島。その手前に重なる黒い線わかりますか? あそこがかつて朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」で有名になった小浜島です。

ドローンで西表島方面の上空から竹富島をまるっと見渡しましたよ。丸いでしょう、平でしょう。面積は5.43平方kmで最高標高は33m、うすっ(笑) この平べったさでよく海に飲み込まれないなぁと感心しますが、それこそ日本最大のサンゴ礁「石西礁湖」の力なのでしょうか。サンゴ礁が島を荒波から守ってくれているのでしょうね。ちなみに石垣島と西表島の間にあるのが名前の由来です。

島の人口は2019年で364人とのことだけど、見渡す限り緑でどこに住んでるのやら……動画でご確認ください。

BGM:MusMus
※特別な許可を得て撮影しています。


集落は赤瓦の古民家だらけだったでしょう。

この昔ながらのエキゾチックな集落の風情も竹富島の大きな魅力です。足元には白砂の道、そしてサンゴを積み上げた塀、赤瓦の古民家。一歩足を踏み入れればたちまち物語の主人公気分ですよ。重要伝統的建造物群保存地区にも選定されている貴重な集落です。

星のや竹富島さんへは石垣から船で。看板ヤギを曲がります

さて、そんな竹富島にある、かの有名な高級リゾート「星のや竹富島」に行ってきました。竹富島へは、石垣島の離島ターミナルから船に乗って向かいます。乗船時間はたったの15分です。

竹富島港では、いつもクジラが出迎えてくれます。船なんですが、稼働してるのをまだ見たことがないですね(笑)

船から降りたらすぐ、ホテルのお迎えの方が車に案内してくれました。「星のや」号に乗り込むのってなんとも優越感があります。

港から出発して、少々直進したら左に曲がります。その角には看板ヤギ(?)の「ぴーすけ」さんがいるので窓に張り付いて見ていてください。

ぴーすけは島の方の飼いヤギですが、以前にこの島で道を訪ねた時「ヤギのいる角を右だよ」と教えられて吹いたものです。目印がヤギって(笑)

禁断のハリウッドセレブ級風呂が、一棟貸切の客室に

でこぼこで狭い土の道を走った先の森の中にありました「星のや竹富島」。琉球の香りと気品の溢れるレセプションを通って客室へ向かうと……あれれ。竹富島の集落にきちゃったかな? 

白砂の道、サンゴを積み上げた塀、赤瓦の古民家風の家があるのですから。そう、ここは家並み美しい竹富の伝統集落を雰囲気そのままに、最先端超快適設備で構築し直したいいとこ取りのホテルなんです。客室は一棟一室スタイル、もちろん庭付きという贅沢っぷり! そんなお部屋に入って、たまらなく打たれたのはこのお風呂でした。

なんたるリッチ感! 前後に潤う緑の庭を眺めながら、部屋の真ん中でバスタブに浸かるなんて、こじゃれたフランス映画の主人公か、ハリウッドセレブの特権かと思ってました。まさか竹富島で(エセ)セレブになる日が訪れるとは。

そうそう、すぐ隣には広々したシャワールームがあるのを見て、ばっちり洗って泡を盛大に流せることを確認し、庶民のわたしはとても安心しました。

寝室の前にはこんな大きなソファーまで。すぐそこに寝心地抜群のベッドがあるのに、庭を眺めながらゴロゴロする専用のベッドサイズのソファがあるなんて、贅沢の極みです。もちろん、アメニティの上質さ、用意されたコーヒーカップやゴミ箱など隅から隅までのオシャレ具合、部屋着の着心地なども、もうパーフェクトにぬかりなく、手を合わせたくなるレベルでした。

島に来たなら島唄を、島踊りを。カチャーシーでいい気分

さて、しばし部屋を堪能、ごろごろと旅の疲れを癒したら、夕暮れ前にゆんたくラウンジへ出かけましょ。琉球音楽ライブ「夕凪の唄」がはじまりますよ。

ラウンジには竹富島のハーブがたくさん用意されているので、オリジナルのハーブティーを作りましょうよ。例えばレモングラスにウッチン(ウコン)を足してみて、とりあえずお肌と体によさそうでしょ。ちなみに紅芋チップスやジンジャーチップスなど、ナチュラル素材で作られたおつまみも日替わりであります。

それからやっぱり沖縄ですもん、泡盛! 種類豊富に並んでいます。こちらは有料ですが、この土地で生まれ愛され歴史を積んで来たお酒と音楽を一緒に味わうなんて乙ではありませんか。

さあ、お待ちかねのライブです。毎日違う音楽家さんを招いて陽気に展開しているそうで。この日も楽しかったー!! 聴くのはもちろん、参加するのも楽しいですね。このときはカチャーシーという琉球踊りを教わってみんなで盛り上がりました。カチャーシーは両手をあげて左右でハラハラと調子をとる、いかにも沖縄の宴会っぽいアレです。

思わずシェフを呼びたくなる斬新超美味「命草」ディナー

ライブが終わったら開放感あふれるレストランに移動してディナーです。いただいたのは、冬季限定の料理コンセプト「島テロワール」のディナーコース。竹富島に昔から受け継がれてきた命草(ぬちぐさ)と呼ばれる野菜やハーブ、島の旬を取り入れたメニューが登場するとのこと。

渡されたメニューは摩訶不思議、単語が並んでいるだけなんです。例えば、一番好きだった料理でいうと「フォアグラ、クブシミ、タンカン」。んん? まず、クブシミとはなんぞやからスタッフさんとお話が始まり、ウンチクを伺いながら沖縄の高級イカだと知り、そこからメンバーとどんな料理がやってくるのかを想像し合うというストーリー、楽しいなー。そうして目にした時の感動よ!

オシャレ! ていうかこんな見た目とは思わなかった〜。イカスミのリゾットにフォアグラとクブシミのポアレが乗ってたんです。そして口にした時の感動よ! 食感も味も複雑でインパクト抜群なのに調和してるのがお見事すぎまして、開眼。思わず、「シェフを呼んでください」と言いたくなる逸品でした(笑)

こんな調子でデザートまで8皿続き、相当お腹いっぱい。使われている素材は命草含めてヘルシーなものがメインだし、量もそんなに多くないはずなのに、考えて話して複雑な味を丁寧に堪能して、会話が盛り上がり笑って笑って……うーん満腹満足、やっぱりシェフを呼んでください!

竹富島随一の日の出宿も「星のや」だという事実

竹富島で太陽を迎えに行くのに具合がいいのは、個人的にはアイヤル浜だと思っています。むしろ、行くことが可能か、向きがどうか、岩場でなく砂浜か、などを考えると決め打ちです。

そのアイヤル浜がホテルの目の前って、最高すぎませんか! 星のや以外の宿泊施設は集落かその周辺にありまして、これまでは闇の中、穴ぼこだらけの砂利道をレンタサイクル(レンタカーは島にない)でアイヤル浜に到達するという作業を繰り返してきました。これがけっこうこわごわでしてねぇ。星のやから出発する日の出タイムは、なんて贅沢なんでしょうか。

ここでなかなか驚くのが石垣島の街のシルエットを見る時の感覚です。船で15分ほどだし、まぁすぐそこなんですよ石垣の街は。でも思いっきり古風なこの島にいると、一瞬でビルやら車やらが意識から抜け落ちちゃうんですよね。それらのシルエットを美しい海越しに見るとセンセーショナルにさえ思えて、そんな感覚がセンセーショナルだったりして。

10種の奇抜なミックスジュースがおいしすぎる。朝食万歳!

日の出を拝んだら朝ごはんです。待ってました! 優雅な朝食タイムって、それこそ旅の特権かもしれません。 普段はどんなにがんばったって、内容も空間も時間もこんな優雅にはいきません。星のやの朝食タイムは格別でした。

10種も並ぶフレッシュジュースのミックスっぷりは凝りすぎて、素材を見てもなかなか味が想像できません。

例えば、写真にある3つのうち真ん中の赤いのは「スイカ、島唐辛子、ブラッドオレンジ、トマト、アセロラ」。甘味、辛味、酸味バランス整っていておいしかった〜。

なかなかパンチがきいていたのは「ゴーヤ、長命草、りんご」。長命草は命草のひとつで、1株食べると1日長生きできると言われているほど栄養価の高い、そして、ちょっぴりクセのある植物です。それにゴーヤも入ってますから、りんごがどんなにがんばってもかわいらしい味にはなりません。大人っぽくて健康的な味です、キレイになれそ!(笑) ぜひ最強のヘルシー味を現地で試してみてください。

命草いっぱいのサラダはもちろん、パンがまた素晴らしくて。ジャムなんて上品なおいしさが高度すぎて、そのまま食べたくなります。

おじいとスタッフさんの交流が生んだ、高尚な畑プロジェクト

朝食後、畑に案内していただきました。なんとホテル内にあるんです。しかも育てているのは竹富島特有の作物で、そこにいらしたのはクバ笠をかぶったイケメンのホテルスタッフ小山さん。小山さんは、島野菜の継承に尽力する長老・前本おじいの活動に感銘を受けてホテルマンながら弟子入り、畑と島食材の復興に取り組み出したそう。

撮影:福井麻衣子

撮影:福井麻衣子

これは心震えるお話でした。離島といえば、美しい自然にのんびり朗らか、いいイメージがてんこ盛りです。反面、閉鎖的な部分もないとはいえないですね。その離島の人々と先進的なホテルがひとつになって、竹富島の文化を守り伝えているとは、おじい、小山さん、星のやさん、感動です!

集落のおばあに、最強のほっこりをいただく。これが島か!

星のやに100万本、いやもっと後ろ髪引かれつつチェックアウトすると、集落で自転車を借りて(随所で1時間400円ほどで借りられます)ぷーらぷら。珊瑚の石垣、咲き乱れる花、道端の野草……と本当にロマンチックな島です。

あちこち目を配っていると、あれまぁ朝食べた長命草が珊瑚の塀の下にいたり、塀からはピーヤシ(島胡椒)が生えていたり。自然の恵みと人々の生活の距離の近さにびっくりします。

集落にある民宿、新田荘のおばあに会いに行きました。おばあも長いこと文化の継承に尽力されている方で、旅館ではご自身の畑で育てた命草など島野菜をふんだんに使った料理でもてなしているんだそう。

そしておばあの明るさと人懐っこさよ。うん、千葉から毎月泊まりに来る方などヘビーなお客さんがいるのも頷けます。

「食べてきなぁ」

取材なのに!(笑) お話そこそこ、溶けてしまいそうなかわいい笑顔で旅館の台所に招き入れてくださり、その場でパパッと料理して数品ご馳走してくださいました。忖度なし、客人におもてなししたいからしてるだけ。大きく開いて包み込む、ほっかほかのおばあ。聞くというより感じ取りたい、心地よすぎる、ザ・島人です。

さらにはパッションフルーツを切ってくださいましたよ。まさかの、その辺でとれたパッションフルーツ。なんてエキゾチックな事態でしょう。

笑顔で打ちとけ、胃袋つかまれ、こんなに心ほどける時間があるでしょうか。いっときお邪魔しただけなのに、すっかり別れるのが寂しくて仕方なかったのでした。

これが小さな離島、竹富島の底力。日本を代表する高級リゾートと、昔ながらの島の営みがこんなに融合しているなんて、体感する価値しかありません。大自然に浸り、命草を食べ、島人とふれあい、そして星のやというラグジュアリーに溺れる……うっとり。ぜひ、次のお休みに強力推薦させてください。


◆星のや竹富島
住所/沖縄県八重山郡竹富町竹富
アクセス/竹富港から車で約7分(フェリーの到着に合わせ、送迎あり)
電話番号/0570-073-066(予約)
公式HP/https://hoshinoya.com/

「HOTEL STYLE BOOK」ではさらに詳しい滞在の様子をご紹介しています。島人との交流から島食材をふんだんに取り入れた贅沢ディナーコースまで。ぜひご一読を!

▼「HOTEL STYLE BOOK」はこちら
https://tabiiro.jp/book/hotelstay/hoshinoresort/vol1/simasyokustay_1/

Author

ドローン旅作家 とまこ

ドローン旅作家

とまこ

元秘境ツアー添乗員で現在は“おしゃれパッカー”、“美肌ダイエットマスター”として本の執筆や講演、TV出演など多方面で活躍する旅作家。「離婚して、インド」(幻冬舎文庫)など既刊12冊。2017年から旅先でのドローン撮影を始め、今では「飛ばさないと落ち着かない!」というほどのドローン好き。旅先での美景、絶景の撮影はもちろん動画の編集も手掛ける。

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