素材そのままで感動の味わい 全国農家さんで出合った極上野菜
目次
みなさまこんにちは。川瀬良子です。
前回は、農業と旅行のいいとこどりをした新しい旅スタイル“アグリツーリズム”についてご説明しましたが、みなさん興味をもっていただけたでしょうか? 今回は、そんな日本各地の農家さんへの取材や、農業旅をしたなかで出合った、おいしいものについてお話ししたいと思います。
農業旅で出合った極上グルメ
私は農家さんでのお手伝いのほかに、自宅のベランダで野菜を育てているのですが、自分で作ったぶかっこうな野菜ですらとってもおいしい。採れたてのトマトはサラダにしていただいて、ピーマンは塩昆布やゴマ油で和えるだけ。それだけで十分なんです。
そうなると、野菜のプロである農家さんでいただく新鮮野菜は、さらにごちそうです。わざわざ出向いてもそれだけの価値がある、と断言できるくらい、採ったその場で食べるからこその感動があります。ぜひ、みなさんにも試してほしいな。「究極においしいトマト農家さんを手伝って、晩御飯にいただく」なんて最高ですよね!
その感動を共有したい! ということで、今回は私が今までに出合った極上の野菜ベスト3をご紹介します。
まるで煮込んだようにとろとろ! 佐賀県白石町の農家さんの玉ネギ
佐賀県は玉ネギの名産地で、春~秋に出荷される量では全国1位を誇るほど。仕事で訪れたのですが、そこで教わった玉ネギ料理が忘れられません!
作り方はとっても簡単。皮をむいた玉ネギを、ラップでふんわりと包んで、電子レンジでチンするだけ。加熱時間は玉ネギの大きさにもよりますが、中玉だと2~3分くらいでOK。アツアツの玉ネギにケチャップをかけていただいたら、びっくりするぐらい甘くてとろとろ。長時間煮込んだようなコクのある甘みに驚きました。やっぱり素材がいいとあれこれ手間をかけなくともおいしくいただけるんだ、と改めて納得しました。
もぎたての感動をぜひ! 長野県佐久市・つながり自然農園のトマト
もぎたてを食べて感動したのが、長野県「つながり自然農園」のトマト。新しい果物に出合った! というぐらい衝撃的な甘さでした。
有機農法で育てているのですが、肥料を与えるなど何か特別なことをしているのでは……と思って尋ねてみたのですが「基本はほったらかしで、特別なことはしていない」と驚きの回答。微生物の働きによっておいしく育つのか……詳しくは企業秘密のよう。あまりのおいしさにお取り寄せしてしまいました。気になる方はつながり自然農園のホームページから注文できるので、見てみてください。でもあの感動は現地でいただいたからこそ。の気がするなぁ。
名前に違わぬ甘さに驚き! 静岡県森町・鈴木農園の“甘々娘”
静岡県周智郡の森町にある「鈴木農園」が栽培するトウモロコシ、甘々娘(かんかんむすめ)も印象に残っています。
こちら、生で食べられることで有名なトウモロコシなんです。甘さが桁違いで、このエリアだけお砂糖を含んだ雨が降ったんですか? と思ったぐらい(笑)。採れたてを味わうのが一番。一生に一度は味わってほしい逸品です。
おいしい野菜を見つけるコツ、教えます!
自分の足で生産地に出向いて、信頼できる農家さんを見つけること。これに限ります。とはいえ、なかなかハードルが高いものですよね。
農園の前に直売所がある場合は、この直売所をきっかけに「作っているところを見せてもらえますか?」と声をかけてみると、どうぞ! と、見せて下さる農家さんと出会えるかも。
もし気になる農家さんや作物があったら、勇気を出して声をかけてみてください。土がどうのとか、作り方がどうの、という専門知識は必要なし。現地に出向いて農家さんのお人柄に触れて、作物が育つ場所を目でみて、食べてみる。それが極上のおいしいものに出会える唯一の方法だと思います。
今回ご紹介したのは、旅の目的にしたくなる極上の野菜たちです。旅行がてらついでに農園に出向くなんてことを試してみてはいかがでしょうか? きっと今までに味わったことがないおいしい感動が待っているはずです。
さて、いよいよ農家さんに足を運んでみたい! と思った方も多いはず。次回は農業旅で活躍するおすすめグッズをご紹介します。