「荷物の量は不安の量」 木村裕子流・身軽に旅するための荷物を減らすコツ

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みなさんは旅行のとき、荷物はどのくらいの量を持っていきますか? 1泊2日の旅行にスーツケースで行く人もいれば、私のように1週間の長旅に小さなバッグひとつの人もいて、千差万別かと思います。そこで今回は、私が鉄道旅で全国を旅していくなかで身に着けた、“荷物をコンパクトにするコツ”をご紹介します。もし「身軽で行きたいけど荷物を減らす方法がわからない!」という方がいたら、ぜひ参考にしてもらえたらと思います。
その荷物の量は不安の量です!

コンパクトなバッグひとつで北海道へ。
この写真は私が北海道へ1週間乗り鉄をしたときのもので、この赤い鞄の中に全ての持ち物が入っています。「ちょっとランチ行ってくるわ!」くらいの身軽さ。いつも驚かれるのですが、これまで100回は優に超える旅を重ねてきた結果……気付いてしまったんです。
「荷物の量は、不安の量だ」と。
私も、最初はパンパンのバックを両手に持って出かけていました。「車内で退屈になるかもしれないから本が必要だ」「汚れるかもしれないから予備でもう1枚服を持っていこう」と、どんどん増えていく荷物たち。でもこれ、実際に使う事って99%ないんですよね。なぜなら「〇〇かもしれない」って、まだ起きていない不安を出発前に解消するためだけの“穴埋め荷物”でしかないからです。
最小限の荷物で行くメリットとデメリット

オーストラリアに1週間行ったとき。
ミニマリストのような私の鞄に入っているものは、メイク道具・詰め替えたスキンケアセット・替えの下着1枚・ストール・小型時刻表・デジカメ・お財布・ティッシュとハンカチのみ。ハンカチと下着は、毎日ホテルで手洗いして翌日も使います。少ない荷物で行くメリットは、とにかく身軽で動きやすいこと! 観光先でのストレスが格段に減りました。どうしても何か必要なものが出てきた場合、今はコンビニでほとんどの物が揃うし、大きな駅の近くには、たいてい100円ショップもあるので困ったことはありません。デメリットは、荷物が少なすぎて真冬の海で自殺者と間違えられ、止められたことくらいです(笑)
そう考えたら、旅行へ持っていく荷物って自然と減ってきませんか?
意外と知らない、乗り鉄先での荷物預け術

一畑電車「手荷物託送サービス」の切符。10㎏650円から利用できます。このときは消費増税前のため640円でした。
「それでも持っていきたいものがたくさんある!」という方へ、あまり知られていない荷物の預け術をお教えします。都会と違ってローカル線の駅には、コインロッカーがあまりありません。私はそんなとき、駅前のお店でランチをしたあとに「荷物を数時間預かって頂けませんか?」と聞いて、そのお店に荷物を置かせて頂いています。たまたまなのか(?)、過去に断られたことはありません。
あとは、ローカル線によっては荷物を届けてくれるサービスもあるんですよ。例えば、島根県の出雲大社近くを走る一畑電車では「手荷物託送サービス」があります。駅で荷物を預けると指定の駅まで運んでくれて、とっても便利!
ぜひ身軽になって、ストレスのない旅を楽しんでくださいね。
最後に木村ポイント!
ローカル駅でコインロッカーがない場合、駅員さんに聞くと預かって頂けることがあります。そのときは、町中でお菓子などを買ってお礼にお渡しすると、逆に喜んでもらえることも多々ありました。もちろん、断られて当然という前提でお願いしてみてくださいね。