梅雨のない北海道でラベンダーを満喫 木村裕子のおもしろ鉄道旅~トロッコからの絶景編~
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お天気に悩まされる梅雨時ですが、この季節こそおすすめなのが北の大地・北海道! 梅雨のない北海道では、期間限定の列車と臨時駅で、初夏を思う存分満喫できちゃいます。期間限定列車は9月まで走っているので、夏休みのお出かけにもぴったりですよ。鉄道旅初心者さんも楽しめる王道の富良野へ出発進行~♪
窓のないトロッコ列車で期間限定臨時駅へ
北海道の真ん中あたり。本州ではちょうど梅雨が始まる時期に「富良野・美瑛ノロッコ号」が走ります。ノロッコとは、“トロッコ列車”と“ノロノロ走る”を掛け合わせた造語で、その名の通り景色をゆっくり楽しむために作られた観光列車です。富良野から旭川の観光名所に停車するので、ラクに移動も楽しめる素敵列車!
今回はこのノロッコで、期間限定の臨時駅「ラベンダー畑駅」に向かいます。車内に抜ける風は清々しく、どこまでも続く壮大な景色は圧巻です。3両編成で2・3号車が自由席。窓に向かって配置されたベンチシートがベスポジです。人気列車のため、あらかじめ指定席を押さえておくか、早めに並ぶのがポイント。
余談ですが、私はこの列車が好きすぎて愛猫をノロッコと名付けたほどです(笑)
◆富良野・美瑛ノロッコ号
運行日:2019年6月22日(土)~8月18日(日)の毎日、
8月24日(土)~9月23日(月・祝)の土・日・祝日
料金:富良野~ラベンダー畑駅 乗車代230円、指定席券520円(自由席有り)
駅から徒歩7分のラベンダー畑
ラベンダー畑駅が近づくと、車内にも甘い香りが遊びに来ます。駅名にもなったラベンダー畑が斜面いっぱいに広がるのはファーム富田。創業者が化粧品の材料としてフランスからラベンダーの種を仕入れ、試行錯誤の末、この地で栽培が行われました。一時はラベンダーの生産危機となるものの、国鉄のカレンダーで一面紫色の絶景が紹介されたのをきっかけに観光客が訪れるようになったそう。今では一大観光地として毎年脚光を浴びています。
展望台からは、ラベンダーだけでなく色とりどりの花と、バーン! と広がる雄大な景色を見渡せます。そのうえ、全身を心地よい香りが満たしてくれますよ。もう、ず~っとここにいたかったなぁ♪
見るだけじゃありません、食べることもできるんです
ここではラベンダーを見るだけでなく食べることもできちゃうんです。濃厚なラベンダーソフトクリームにラベンダーマカロン、ラベンダーの入ったプリンやシュークリーム、コーヒーに紫色のカルピスもあります。女性ならきっと可愛らしいカラフルなスイーツを頼むところ……ですが、私はお昼から北海道限定サッポロクラシックビールの誘惑に負けてしまい、ビールとそれに合う「北海道産季節の野菜とサクサクコロッケカレー」をチョイス。テラスのカウンター席からお花畑を見下ろして、いただきます!
ラベンダーの香りに包まれ、目でも楽しみ、地元の食材を頬張る至福のひととき。なんだかビールもラベンダーの味がするような……!?(笑)
思う存分、北海道に酔いしれる鉄道旅となりました。
最後に木村ポイント!
お土産もラベンダー尽くしで。ファーム富田では、ラベンダーオイルを抽出する製造過程を見学することが出来ます。ここで蒸留されたエキスが入った、マッサージオイルやアロマキャンドル・スキンケア商品もたくさん並ぶので、ぜひ香りを連れて帰ってくださいね。