300年の歴史! 大鹿歌舞伎とジビエカレーでパワーチャージの旅
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今回のカレー旅はなんと! 長野県は大鹿村という人口約1000人の村へ!
実はこの大鹿村、国の重要無形民俗文化財に指定されている「大鹿歌舞伎」を春と秋に上演している村なのです。300年に渡り上演されてきた大鹿歌舞伎は、村民たちが演じ、そして照明や音響までもを務めているのだそう。普段は農作物を育てている方や、飲食店を経営している村民の方々が、お仕事終わりに練習を重ね上演されるというから驚きです。
2011年には、この大鹿歌舞伎をモチーフにした映画『大鹿村騒動記』が公開され、今年、たまたまこの映画に出会った私は、タイミングよく歌舞伎の上演情報を知り、遊びに行くことに…。
自然のパワー感じる長野でカレーをいただく
長野はとにかく水が綺麗!! 透き通ってキラキラと輝く川の美しさは本当に吸い込まれそうになります。こんな世界の中で自分は生きているんだなぁと、普段の生活の捉え方がまるで違ってくるのがとても好きです。
都会が好きだった私ですが、ここ数年、自然のパワーへの興味の方が大きくなってきて、私たちを包んでくれている広大な自然たちの力をたまに吸収しに行きたくなるのです。
歌舞伎上演前にお腹が空いた私は、映画『大鹿村騒動記』に登場する「ディアイーター」というジビエ料理のお店へ。
このお店は、映画放映以降に開店したお店で、その昔は食堂兼民宿のお店が営まれていたりしたそう。
お店の中に入ると、映画で見た「ディアイーター」そのもの!!
ディアイーターのご主人も歌舞伎に出演されるとのことで、「今日は鹿肉カレーしかやってないのだけど大丈夫かしら?」と、女性店員さんが迎えてくれました。
本日の一品「鹿肉カレー」
運ばれてきた鹿肉カレーは、お肉はほろほろで、鹿肉の嫌な臭いはなく、だけれどジビエの旨味はしっかりと内包されていて、野菜の甘味や旨味とスパイスのピリリとした主張が対比するコントラストを残す、とっってもコクがある欧風カレー!
欧風なのに程よくしっかり辛さがあって食欲をそそられました。長距離移動はすこしバテてしまったりするので、とっても嬉しい作用です。
お腹が満たされた後は、楽しみにしていた大鹿歌舞伎鑑賞へ!
神社にある舞台が会場で、後ろには美しくそびえ立つ山々があり、本当に素敵なロケーションのなか見る歌舞伎は、芸能というものを営む人の心の豊かさがぎゅっと詰め込まれていて、生きる情熱が詰まったステージに胸にじーんときました。
村の人々の血の通ったコミュニケーションがそのまま溶け込んでいるような優しくコクのあるカレーと、生活から滲み出る活力が溢れる歌舞伎にパワーをフルチャージされた最高の旅になりました。