ともに戦い絆を深める「わんこ蕎麦」恋愛旅~食事デートをアップデート~

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今回の恋愛旅は「わんこ蕎麦」。わんこ蕎麦といえば盛岡名物なんだけど、実は関東でも食べられる店が一軒だけある。それが神奈川県の東急東横線の東白楽駅降りてすぐのここ、「わんこそば たち花」。

わんこ蕎麦をおすすめする、意外な理由。
男性の読者に覚えておいて欲しいのは、近年大食いの動画が好きな女性が多いということ。チャンネル登録者数が何十万人もいる人気の大食いYouTuberなどが数多く存在し、彼女たちはそれを文字通り食い入るように見ている(笑)つまり、わんこ蕎麦に誘ってテンションの上がる女性は思いのほか多いはずなのだ。ちなみに奥さんも大食い動画の大ファン。気合い充分だ♪

わんこ蕎麦未経験の人は知らないと思うが、上の写真のように、わんこ蕎麦には初めからこれだけの種類の薬味が付いてくる。蕎麦だけを延々と食べるわけではなく、味もきっちり楽しめるので安心してほしい。
さあ、いよいよわんこ蕎麦スタート。
店員さんが「女性の平均は60杯。男性の平均は80杯」だと教えてくれた。食べ始めてみないことには、これが多いのか少ないのかも想像がつかない…。ちなみに女性は80杯、男性は100杯食べたら賞品がもらえるそう。ただの食事なのに、食べ始める前から緊張感が半端ない(笑)
昔から、緊張感を共有すると恋心が芽生えやすいなんて話を聞く。デートっぽいシチュエーションでいえば、ジェットコースターやお化け屋敷などは恐怖や緊張を恋心だと錯覚して恋愛に発展しやすいかもしれない。この理論はそのままわんこ蕎麦でも当てはまるのではないか。わんこ蕎麦恋愛旅でお互いの緊張感を高め合うのだ。
食べ始めてすぐに気づいたが、45杯くらいですでにツラい。「思ったよりキツイね!」なんて会話をしながら食べたいところだが、そんな隙もないくらい次々とお椀に蕎麦が入れられていく……そして、箸を止めると店員さんに「頑張って!」と励まされる。一体オレはなにと戦っているのだろうか(笑)
黙々とストイックに食べ続ける二人。
お椀に注がれ続ける蕎麦。
まさに、フードファイト。
結果は……
奥さん86杯、オレ100杯。
目標達成! 賞品ゲット!

写真だと伝わりにくいけど、相当限界でした。
ちなみに奥さんが尊敬してやまないフードファイターの魔女・菅原さんのわんこ蕎麦の記録は399杯。しかも10分で。次元が違いすぎて笑ってしまう(笑)わんこ蕎麦に挑戦するとフードファイターの凄さも実感できるだろう。
終わったあとは、食べている最中にほとんど会話ができなかったので、ここでお互いの感想タイムになる。
恋人、夫婦、そして戦友へ。
「結構序盤ですでにキツかった」は共通認識だったりして思わず笑顔になる二人。わんこ蕎麦恋愛旅は食事デートというよりも“戦い”のニュアンスが近い。黙々と戦いに集中したあと、二人でそれを振り返る。まるで将棋の棋士のような振る舞いだ。
恋愛関係から夫婦になったりすると、お互いの存在が恋人同士からともに戦うパートナーのような感覚になる。映画をみて感想を言い合うデートもいいが、わんこ蕎麦の感想で恋人と戦友になってみるのも楽しいんじゃないかな。全力で戦えるし、強く愛せる。これが最強の絆。
オレはそう思っちゃうんだよね。
恋愛マスターくじら