思い出の地・駒沢大学へ 懐かしさと発見が入り交じる“エモい”カレー
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体の移動距離と心の移動距離は比例する。遠く遠くに行けば、知らない間に自分の心も動いたり育ったりしていて、普段閃かないことを閃いたりする。それが、私が旅をすることが大好きな理由のひとつ。
新しい考えを取り入れた瞬間の、周りの景色が変わっていく感覚とか、これまでずーっと暮らしてきたはずの社会が新しい角度から楽しめるあの感じとかが大好きで、何度も何度も旅に出てはもっと新しい自分に変わっていきたいといつも願ってる。
そんな風に大体は少し先の自分のことばっかり見つめてる私なので、過去のことはよく忘れがち。
学生時代の友達に、「昔こんなこと言ってたよね」なんて言われても、「そんなこと言ってたっけ?」と忘れていることがほとんどという有様……記憶力のなさにたまに落ち込むほどだ。
そんな私だけど、過去のことが何かのきっかけで急にフラッシュバックのように思い出すこともある。その時の、どこかエモーショナルで、こそばゆいような気持ちになる感覚は結構好きだ。
私だけの“エモい”カレー旅へ
さて、前置きが長くなっちゃったけど、今回カレー旅で訪ねたのは、なんと、私が上京してきて初めて住んだ街、駒沢大学駅にある「AMI」というカレー屋さん。
常に行ってみたいカレー屋さんはメモしてるんだけど、駒沢大学駅にあると聞いたときは、なんだかもう駅名から懐かしい気持ちでいっぱいになってすぐに行こうと思った。
駒沢大学駅を降り立って、懐かしい街並みを歩くこと10分。
「AMI」と手書きのレタリングっぽく書かれた可愛い看板の素敵なお店が見えてくる。
窓にゴールドのインクで描かれた絵も、薄い水色の扉も、窓のから見える店内の飾りも全部私の好みで見入ってしまう。
店内に入ってみると、素敵な女性の店主さんが迎えてくれた。
机の上も、カトラリーが包まれている布や、おしぼり入れ、花瓶に刺さったチューリップなどなど、なるほど、女性の店主さんならではの気配りで世界観が統一された雑貨たちが気持ちをよりワクワクさせてくれる。
定番のチキンカレーと、この日の本日のカレーだった「タラのタマリンドの魚カレー」をあいがけで注文。
店内の奥にはピンクの壁に囲まれた絵本コーナーがあったり、カレーが運ばれてくる間も本当に目が飽きない!
この雑貨たちはどこで買ってるんだろう?なんて考えながら過ごしていると、ついにカレーが登場!
本日の一品「チキンカレーとタラのタマリンドの魚カレー」
素敵なお皿に可愛く盛られているカレーを一口ずつ味わってみる。
チキンカレーは私の大好きなマスタードシードがふんだんに使われていて、とっても美味しい! サラサラとしたほぼ液体のインドカレーだ。それなのに味にはとってもコクがある。
魚のカレーも少し酸味があって、二種類とも味の方向性が違ってとてもいい。それぞれで食べても、混ぜても、味に奥行きがあって、何度も何度もどんな味が折り重なっているのか探しに行きたくなって次々と口に運べちゃう。こういうカレーが私は本当に大好きなのだ。
カレーと一緒に注文したラッシーのグラスも可愛くて、「どこで買ってるんですか?」と聞くと、「インドだったり、タイだったりもするけど、日本でも買ってるよ、このグラスなんて300円よ!」と気さくに教えてくれて、空気が和んだ。
可愛い店内に、可愛いだけじゃないコクの深いカレー。私の思い出の街、駒澤大学にこんなカレー屋さんができていたなんて本当に嬉しい。
今回もカレーを食べるため、というきっかけが、私をいろんな場所に導いて、懐かしさと新しい発見が入り混じる、背筋がシャキッとするような旅になった。
【おまけ】駒沢大学のおすすめ
余談だけど、駒澤大学には私の大好きなお弁当屋さんが2軒あります。1つが本当に駅前にある「キッチンレタス」というお店。このお店の唐揚げは、私が人生の中で食べた唐揚げの中で一番美味しい!
そしてもう1つは、駅から3分くらいのところにある、「マイキッチンたきたて」。ここは、竜田揚げが本当に絶品。引っ越してからもわざわざ買いに行ったことがあるくらい。2店舗とも私の忘れられない味です。
いってみてね!