「重ね煮カレー」を求めてショートトリップ 初めての幡ヶ谷へ
今回のカレー旅は、実は東京に来てから一度も立ち寄ったことのなかった街・幡ヶ谷へ。私のソロプロジェクトSHE IS SUMMERはここのところ絶賛制作期間だったので、ランチタイムを使ってほんの少し、気分転換のショートトリップに。
街の雰囲気はカレー屋さんにも
幡ヶ谷に降り立って街を歩いていくと、いつもと違う街の匂いに、頭が切り替わる感覚がする。
この街は、すごく生活の匂いがするし、だけど、私の故郷、兵庫県にあるような生活とはまた違った、すこし混沌とした空気が流れてる。不思議な雑貨屋さんとか、昔ながらの美味しそうな洋食屋さんとか、気になるお店がいっぱい。
東京の中はとってもちっちゃいのに、おもちゃ箱をひっくり返したみたいにいろいろな物が詰まってて、ほんの10分くらいタクシーに乗って移動するとまったく違った文化を持っている街に移動できる、変なところだ。
せっかくこんな街に住んでるんだから、それを楽しまない手はない。
今回の目的地は、幡ヶ谷の一角にある「Curry & Spice 青い鳥」というカレー屋さん。
水色の小さな扉がお店の入り口で、少しレトロな感じがしてとってもかわいい!
幡ヶ谷の街をすこし歩いて感じた、混沌とか、だけどあったかい感じとか、香ってくる生活感にとてもマッチしてるなぁと思いながら扉を開くと、すぐに階段があって、二階へ上がっていく。
大きな窓から綺麗に光が差し込んでいて、とても綺麗。
エビのココナッツカレーが美味しいと聞いていたので、ダルカレーと一緒に注文。
優しいけれどコクがあってとっても美味しくて、なんだか癒されるカレー。
先日、美味しくないランチのお店に入ってしまい、がっかりしてた私を慰めてくれるようにひと口ひと口、旨味が本当に染みる・・・。
同じランチでも、しっかり調べて、少し遠出するだけでこんなにも心を豊かにしてくれる!
それがショートトリップの最大の魅力だと思う。
素材の旨味を引き出す「重ね煮カレー」
いままでにもいろいろなカレーを食べてきたけれど、ここのカレーはまた少し変わっていて、ポイントはその調理方法。
「重ね煮」といって、水を入れずに食材を塩や味噌だけで煮る。そうすることで、素材そのものの旨味が引き出されるのだそう。私が感じていた味に見え隠れするなんともいえない優しさは野菜が引き出していたみたい。
こんなに優しいカレーなら毎日でも食べられそう。
ニコニコと話しかけてくれる店主さん共々、本当に癒しでいっぱい。つかの間だけど心に残るショートトリップとなりました。