ドローン旅だから行きついた最高体験。フィリピン“奇跡の楽園”で「ソロピング」

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2019.02.25

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ドローン旅だから行きついた最高体験。フィリピン“奇跡の楽園”で「ソロピング」

目次

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フィリピンのどこにいるかっていうと、最後の秘境エルニド!!

禁断のひとりグランピング=「ソロピング」をしてしまったー!

場所はエルニドの端っこ、さらなる離島のプライベートアイランドへ

エルニドのはずれ、さらなる離島で奇跡のキャンプ! 設備も料理もホテル並み

ステキすぎて倒れそう。息してる全ての瞬間が天国みたいな海とぴったり寄り添う

世界で1番海辺のワインが心地いいところ

新たな「心地いい」を教えてくれる、最強の朝

1泊たっぷり奇跡の楽園に浸った旅

ドローンを飛ばし始めてから、それまでは行かなかったところに行くようになりました。あの崖から飛ばしたい、あの岬を見てみたい、あの浜の向こうはどうなってるんだろう。神さまか誰かが作ったか、宇宙の偶然の産物か。人知の及ばない地球の造形美に興味が止まらなくなったんです。て、大げさですね(笑)。興味があっても寒い地ならば速攻諦めるし(笑)。でも気分的にはだいたいそう。

そんなわけで、今フィリピンにいます。せっかくなので現地から、ドローン旅だからこそトライした地での極上体験のお話をしたいと思います。

フィリピンのどこにいるかっていうと、最後の秘境エルニド!!

エルニドの評判ってすごいんです。「最後の秘境」とか、「奇跡の楽園」とか。ちょっとそれ言い過ぎじゃない? がっかりしないよう期待値マイナス60で訪れましたよ。

ごめんエルニド! 疑って悪かった!!

いやほんと、めちゃくちゃすごい所でした。そもそも、なんで疑ってても訪れたかというと、あるときにふとネットで見た写真が、超絶キレイな色の海と、不思議な形の島々で。海のある複雑な地形でドローンを飛ばすのが特に好きな私には、ピンときすぎました。それがエルニドだったんです。

ドローン旅の絶景写真

エルニドへはマニラからAirSWIFT(エアスイフト)のプロペラ機で向かいます

エルニド内で北に南にあの島に……と移動しながら過ごして分かってきたこの場所のよさのひとつは、風光明媚のバリエーションがハンパないってことです。

全ての経験が声を大にして訴えたいほどのものですが、今回はなかでも際立ちすぎたお話をさせてください。

わたし、ひとりでアレしちゃいました!

禁断のひとりグランピング=「ソロピング」をしてしまったー!

つい、予約しちゃったんです。エルニドの中でも画が変わりそうな、いろんな空を飛んでみたい、という基準で場所を選んでいて、ダロコタン島とやら辺りも飛びたいなぁと。あ、宿これしかないのか、キャンセル不可か、うーん……エイヤッ予約! 

それが、グランピングだったんです。あぁグランピング、何かと話題の粋な大人のワイワイレジャー。ひとりで行くなんて、メキシコの広場で気づいたら周りの人9割がキスしてたときくらい気まずいんじゃない?! 寂しすぎる!!

でも仕方なかったんです、そこで朝焼けと夕焼けの空を飛びたいから。

場所はエルニドの端っこ、さらなる離島のプライベートアイランドへ

そもそもエルニドは、フィリピンの真ん中辺り、パラワン島の北地域にあたります。そのパラワン島の北に、ダロコタン島が浮かんでいて、そこにグランピングの「Dryft Darocotan Island」がありました。テネギバンという船着場から出航する専用の船に乗れば行けますよ。

ドローン旅の絶景写真

船着場でちびっこにからまれる。ハナクソ(笑)!

まぁ船といっても、6人座ったらぎゅうぎゅうの木製ボートで木の葉のように波間を舞うタイプです。なかなか波があったので、ひっくり返るかと思いました(船のサイズは後出の画像でどうぞ)。



浮いてればなんとかなるかな、あったかいし……転覆した時に備えて落ち着く準備を始めてましたよ(笑)

エルニドのはずれ、さらなる離島で奇跡のキャンプ! 設備も料理もホテル並み

30分ほど乗ったでしょうか。とうとう、見えてきたんです。

ドローン旅の絶景写真

ついに到着!

真っ白なビーチ、ニョキニョキと整列するヤシの木々、その奥にはかわいいテント!! と、イケメン。そう、ビーチに迎えに出てきてくれたマネージャーさんのイケメンなこと。手渡されたウエルカムドリンクのフルーツソーダの美味しさたるや(笑)!

ドローン旅の絶景写真

引き締まった体が美しかー(笑)

ドローン旅の絶景写真

最高にさわやかな手作りソーダ。おかわりプリーズ!

案内されたテントに入ると、あれ最高。他のお高いホテルよりおしゃれかも。

ドローン旅の絶景写真

反対側には、大きい扇風機と、十分な大きさの棚とカゴと、電気

ここは、カリフォルニアですでにグランピングリゾートを経営しているアメリカ人のクリス(ikemen also)の施設で、2018年の12月24日にオープンしたばかりなんだとか。マネージャーはイギリス出身のアンドレで、もとはエルニドの他のホテルで働いていたそう。建設には8ヶ月かかり、多い時には35人が作業を重ねたそうだけど、この離島でそれはすごいスピードじゃない?

ごはんは3食ここでいただくことになりますが、料理も最高なんです。

ドローン旅の絶景写真

海風を感じながらいただく食事は最高です

正直、高級ホテルよりもずっと好みでした。見た目も味も、状況も! すべてがおしゃれでウキウキです。あ、念のため付け加えますが、経営陣のイケメンさによるひいきは入っていませんたぶん(笑)。ちなみに、食料は毎日街まで調達しに行くそうです。海を渡り山を越え、随分遠いのに!

ステキすぎて倒れそう。息してる全ての瞬間が天国みたいな海とぴったり寄り添う

ここでの時間は、最高すぎて、最幸すぎて、溶けちゃうんじゃないかと思いました。だって……生きてる活動のすべてが、海とともにあります。

ドローン旅の絶景写真

写真左、西方面のビーチ真ん中がグランピングのスポットです

おしゃれなテントから一歩出れば、もうそこは極上サラふわの白砂ビーチ! 島の周囲がすべて、白砂ビーチで縁取られているんです。そして目の前には天国みたいな色した海!

ドローン旅の絶景写真

とにもかくにも青い!!

ドローン旅の絶景写真

これが乗ってきた小舟

ドローン飛ばそ、コーヒー飲もう、夕日拝もう、ワインにしよう、ぼーっとしよ……。全てが、いい風まとったビーチで完結します。心が「心地いい」で満たされすぎて、倒れそうな瞬間の連続です。

ドローン旅の絶景写真

夕暮れ前、だんだんと空が色づいてきたのをビーチから見上げてます

ドローン旅の絶景写真

パラワン島に陽が沈む……いいとこ見せてくれてありがとう

ドローン旅の絶景写真

空があちこちロマンチックでたまりません

世界で1番海辺のワインが心地いいところ

ところでわたしはワインが大好きです。めちゃくちゃ弱いけど、好きなものは好きなんです。そして海の音が、空気が大好き。そんなわけで、ワインを波打ち際で飲めると、すべての印象が爆上がりしてしまうのも否めません。ここでももちろん“海ワイン”です。史上最強、空前絶後の気持ちのいい海ワイン時間……。

ドローン旅の絶景写真

こんな景色の中で、美味しいワインに酔いしれるってよくばりすぎかも?!

ドローンも飛ばし終え、部屋に戻っても仕事をする環境ではないという強制終了的な状況で、好きなだけ、ワインと空間に酔いしれます。波の音をBGMに、いろんないろんな、普段は考えないようなことにも思いを巡らせ、ときに深め、そのうち抜け殻になって……すべてが楽しく心地よく。こんな癒しの時間が潜んでいてくれる場所あるんですね。完全に溶けました。

ドローン旅の絶景写真

「ハックルベリーフィンの冒険」か何かの世界みたい。夜のキャンプサイトはさらにメルヘン高まります

テントの中にはもちろん電気がしっかりありますが、30ワットくらいでしょうか? 場に合わせて薄暗くしているのでしょう。22時前にテントに帰り、ほの灯りの空間の中で荷物を片付けて……不思議なもので、人間って周りが暗くなるとスイッチが自動的に切れるんですね、気づいたら夜明け前でした。

新たな「心地いい」を教えてくれる、最強の朝

朝も最高です。日本でも海外でも、毎日起きたら体幹トレーニングをしています(笑)。ストイックぽくてあまり好きな響きではありませんが、事実だから仕方ない。それをテントでやろうとしたら、無理がありました、そりゃそうか。仕方なく、朝焼け前のうっすら明るくなり始めたビーチで海に向かってやりましたよ。それが最高に気持ちよくて! 大空に吸い込まれてしまいそう。

これも海と一体化したここでの時間ではなければやらなかったことです。心地よさをまとう手段を新たに知ることができるって、なんて偉大なことでしょう。

ドローン旅の絶景写真

太陽はダロコトン島をまたいでそのまた向こうの陸地から、じっくりと昇ってきました

1泊たっぷり奇跡の楽園に浸った旅

なんどもフライトし、朝ごはんを食べたら帰り支度です。

ドローン旅の絶景写真

ジャングルの中の人、みたいな図が撮れて嬉しい(笑)

ソロピングに縮み上がっていたので、一泊しか予約しなかったんですよ。これだけ「心地いい」で満ち溢れたら、もっと滞在したくなっちゃうな……というのはちょっと嘘で、普段とかけ離れたスタイルを楽しみ、寂しさを感じる隙間ゼロで感動にうずもれるには、一泊がちょうどよかったのかもしれません。
いえね、水シャワーなんですよ。どんなに暑いところでも、あったかいシャワーに体をほぐされたいです。ましてやここでは常に自ら進んで砂まみれになっているのでじっくり浴びたくて。

ドローン旅の絶景写真

お湯は出ないけど、とってもかわいいシャワールーム

そして困ったことにWi-Fiが皆無。日本からモバイルルーターを持って行っても太刀打ちできません。現代文明に犯されたわたしは、Wi-Fiはできればあったほうが嬉しいです。だってソロピングを絶望的にいやがっていた程度には寂しがり屋なので、日本にいるパートナーや友人とお話ししたいじゃない(笑)。


ソロピング、半ば自分に強制されて行ったら最高すぎました!! とにかく本当に、人生の中でも相当な体験!! 何度でも鮮やかに思い返して味わいたいと思います。ぜひあなたも超絶綺麗なエルニドの、さらなる離島でソロピング、いかがですか?

Author

ドローン旅作家 とまこ

ドローン旅作家

とまこ

元秘境ツアー添乗員で現在は“おしゃれパッカー”、“美肌ダイエットマスター”として本の執筆や講演、TV出演など多方面で活躍する旅作家。「離婚して、インド」(幻冬舎文庫)など既刊12冊。2017年から旅先でのドローン撮影を始め、今では「飛ばさないと落ち着かない!」というほどのドローン好き。旅先での美景、絶景の撮影はもちろん動画の編集も手掛ける。

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