大忙しの島ライフ 撮影に魅了され離島に長期滞在するわたしの秘伝技
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ドローンを飛ばし始めてから1年の半分以上は離島で生活しています。今回は撮影しながら島ライフを続けるわたしの生活を、思い出深い島での撮影写真とともに少しだけお見せします。島だからといって侮るなかれ、滞在中は息つく暇もなくって! 「田舎のスローライフ」とか、そんな言葉知りません(笑)。
何度もリピートしちゃう、離島の魅力って?
わたしが主にドローンを飛ばしているのは日本の離島です。なかでも、沖縄と鹿児島の離島はどうも行きがち。海の色がたまらなくって! それに、海の上は何にもなくて風通し抜群、わたしのドローンポリシー「心にいい風ふかせたい」(連載第4回「ドローン撮影にハマった理由と絶大な意義」もぜひご覧ください)のイメージにバッチリ合いましてね。あとは、暖かいところが好きというゆるさもあって、南の離島に誘われるんです。
離島に長期滞在できる方法はね!
まずはどんな風に暮らしているかというと、いやそもそも、どこに泊まっているかと言うと、いろんなケースがありますが、よくあるのは、バイト先の寮。そう、ドローンを飛ばしたいがゆえに、一時住処がほしくて、飲み屋さんでバイトをしているのです!
バイト、これってわたしの中ではすごーく新しいことなんです。これまで、意地でも「書く、描く、撮る」周辺の仕事以外を拒んできたのでねぇ。
20以上のバイトをやった学生時代、絶対やらなかったフリーランス時代
もちろん、バイト経験は山ほどあります。高校から大学の間に20以上、多すぎですね(笑)。英会話教室のチラシ配りやポスター貼り、家庭教師にマクドナルド、「たぬき先生ですよ〜ナニナニ神様? パイナップルの木に生えてるよ」とかへんな声を出して小学生に電話で勉強を教える(?)やつ、リゾート地での住み込みバイト、編集プロダクションでの原稿運び屋……など、ある程度お金が貯まると旅に出るべく辞めるので、比較的さようならしやすいバイトを点々としました(ご迷惑おかけしましてすみませんでした、時効!)。
大学卒業後に秘境ツアーコンダクターを2年半経験した後はずっとフリーランスですが、いわゆるバイトは意地でもしなかったんです。書いたり描いたり撮ったりだけで生活をするのはギリギリのこともありますが(笑)、どうしても「書く」ことで生きたくて。それはポリシーだし、こだわりだし。まっすぐだし、そしてまた、バイトをしないのはある意味機会損失だとも思っていました。書く人こそ、いろんな経験は積めるなら積めばいいと思う節もあるから。
こだわりは持ちつづけるのも脱却するのも尊い
そうして2017年11月、初めてドローンを持って奄美・加計呂麻に行った時、もっと滞在していたいから自然に検索しちゃったんです「寮付き バイト」と打ち込んでEnter、教えてGoogle先生! その時は気にもとめていなかったけど、今思えば記念すべき瞬間です。長い間のこだわりからの脱却!
もちろん、書くことだけで生きるのを諦めたのではありません。こだわりを持ち続けることはさんざん経験したので、それをやめてみるという新しい経験の尊さよ! 世界が広くなったかなー? 少なくとも、心に風が通ったのは確かです。
そんなわけで、あちこちの島でその技を使うようになり、活動範囲が広がりました。奄美では観光大使になっちゃいましたしね(笑)。
どうしてこんなに忙しい? わたしの島ライフ
すると、あけてびっくり、ものすごーく忙しい島ライフ‼︎ 朝焼け前のまだ暗い時間にむくっと起き上がって無心で出動。数時間撮影したら寮に戻り、ごはんや洗濯や原稿仕事を済ませたらまた出動。戻って仕事してウトウトして夕焼け撮影に出て、戻ってきたらすぐさまバイト。午前様で帰ってきたらお風呂に入って、「今日も1日おつか……」毎晩コテッと落ちるんです。ね、島ライフって忙しいでしょ(笑)。
都会に帰ってくると、大いにほっとするのも事実です。でも、あっという間に島でのドローン生活が恋しくなって行っちゃうんですよね。
島にいて1番つらいのは朝起きる瞬間ですが、二度寝してしまって行かないと絶大な後悔をするんです。「明日も太陽昇るから」とは思えません、今日と明日の空は違うもの! だからたまに言われます、「もし都会でもドローン飛ばせたら朝焼けノイローゼになりそうだね」って(笑)。
これだけ夢中になれるって最高に幸せですね。でも、たまには強制的にスイッチを切らないと、心に風が通らなくなっちゃいそうです。それでは本末転倒! 夢中になりすぎないよう気をつけながら、今日もドローンを飛ばすのです。