たまには誰もが知っている京都祇園界隈王道コースをおさんぽしてみる
京都在住の旅色LIKESライター・ちあきです。お久しぶりの今回は、京都市営地下鉄四条駅からスタート。東を目指すある意味とっても京都らしいおさんぽ4時間コースです。いろんな国や地方からたくさんの方々が観光に来られる場所なので新しいお店や外国人観光客向けの場所もたくさんありますが、今回は、京都人のソウルフードやお馴染みのパワースポットまで急がずゆったり巡ります。
目次
地下道はマリオワールド?
胸躍るマリオの世界
京都の玄関口、JR京都駅から京都市営地下鉄に乗り換え四条駅へ着いたらそのまま地下道を東へ。ずんずん東へ向かうと任天堂の人気シリーズ「スーパーマリオ」の壁画が現れ、聞きなれた曲が流れてきてテンションが上がります。地下道に突如現れた約100メートルにわたって続く「スーパーマリオ」の世界は、観光に訪れた人だけでなく地元民もワクワクする撮影スポットです。
任天堂の本社が京都にある関係もあって描かれた地下道のマリオワールド。ここは古くて新しい京都を象徴的に表している場所でもあります。
ランチは祇園で京都人のソウルフード「一銭洋食」
京都市営地下鉄四条駅から歩いてきた地下道は思いのほか長く延び、東の端の階段を登るとそこは祇園。そろそろお腹が空いてきたので、ここで京都人に愛され続けるお店でお昼をいただきましょう。
映画『国宝』にも登場する南座の前で地上に上がりしばらく東へ進むと、左手にユーモラスな看板が目を引くお店「壹錢(いっせん)洋食」があります。お店に入ってみると、レトロな内装に気持ちが踊ります。
ホカホカ熱々を召し上がれ
メニューは一つ。お好み焼き? いえいえ、これは京都で愛され続けるソウルフード「一銭洋食」です。大正から昭和初期にかけて、駄菓子屋などで子どもたちのおやつとして売られていたのが始まり。水で溶いた小麦粉を鉄板で焼き、ネギなどを乗せてソースをかけた、その名の通り「一銭」で買える洋食でした。時代の流れとともに姿を消しつつあったのを、現在の味に改良して復活させたのが、この「壹錢洋食」。九条ネギや牛肉、こんにゃくなどの具材がたっぷり入り、京風のだしが効いた上品な味わいが850円で楽しめます。祇園の風情を感じながら、リーズナブルな古き良き時代の味を楽しめますよ。
◆壹錢洋食
住所:京都府京都市東山区祇園町北側238
電話:075-533-0001
営業時間:平日11:00~ 翌1:00、土曜日・祝前日11:00~翌3:00、日曜祝日10:30~22:00
定休日:月曜日
料金:一銭洋食850円
縁切りだけじゃありません「安井金毘羅宮」
ちょっと見は怖い
さてお腹もいっぱいになったところで最初のスポットへと向かいます。訪れたのは安井金毘羅宮。最近SNSなどで怖い縁切り神社などというありがたくない紹介の仕方をされることが多いですが、京都の人は“安井の金毘羅さん”と親しみを込めて呼びます。縁切りだけではなく悪い縁を切って良縁を結んでくださる神様なのです。
境内にある「縁切り縁結び碑」には、中央にぽっかりと穴が開いた大きな石に願いが書かれたお札「形代」がびっしりと貼られています。この石の穴を、形代を持って願い事を念じながらくぐることで、悪縁を断ち切り、良縁を結ぶことができるとされています。ここでいう悪縁とは、人間関係だけでなく、病気やギャンブル、お酒、タバコなど、自ら断ち切りたいと願うものすべてを含みます。境内につるされたたくさんの絵馬にはここを訪れた人々の切実な願いが込められていて、ほかの神社で見る絵馬より文章量が多いように見えるのは気のせいではないのかもしれません。安井金毘羅宮は悪縁を断ち切るだけでなく、新たな人生のスタートを願う人々にとってのパワースポットなのです。
◆安井金毘羅宮
住所:京都府京都市東山区下弁天町70
電話:075-561-7127
「祇園 花街芸術資料館」で芸事の世界に酔いしれる時間です
京都が誇る伝統文化「花街」の世界を肌で感じられる「祇園 花街芸術資料館」。2024年5月に祇園甲部歌舞練場内にオープンしたこの施設では、芸妓や舞妓が身につける華やかな衣装やかんざし、化粧道具などの資料が多数展示してあります。手描き友禅の着物や西陣織の帯といった、匠の技が光る品々を間近で見ることができ、花街の奥深い美意識に触れられる貴重な機会!
また、「都をどり」などの公演でしか見ることのできない京舞を、芸妓・舞妓が披露する京舞鑑賞(要追加料金)も楽しめます。大正時代に建てられた風情ある建物や美しい日本庭園も見どころの一つなのでぜひ庭に降りて暫し豪奢な世界を楽しんでみてください。
◆祇園 花街芸術資料館住所:京都府京都市東山区祇園町南側570-2八坂倶楽部営業時間:11:00〜19:00(最終入館17:50)
定休日:3月中旬〜5月上旬、年末年始、その他不定休
料金:一般1500円、大学生以下700円、未就学児無料
圧巻!「建仁寺」の双子の龍
祇園 花街芸術資料館を出て次に向かったのは建仁寺です。
建仁寺は、京都市東山区にある臨済宗建仁寺派の大本山の寺院で、山号(さんごう)※1 は東山。本尊は釈迦如来。京都最古の禅寺としても知られています。
本坊中庭は見事な禅庭があり、静謐な空気に包まれます。法堂の天井には画家であり陶芸家でもある小泉淳氏が手掛けたダイナミックな双龍図が描かれており、その迫力に圧倒されます。
※残念ながら商業利用の写真撮影は禁止なのでここでは写真掲載はありません
※1 仏教の寺院の名称の前につけられる称号
◆建仁寺
住所:京都府京都市東山区大和大路通四条下る小松町584番地
電話:075-561-636
営業時間:10:00~16:30
料金:大人 800円、学生(小・中・高)500円、※小学生未満無料
本堂で寝転んでもいいんです「建仁寺 霊源院」
霊源院は、応永年間(1394〜1428年)に龍山徳見(りゅうざんとっけん)和尚を勧請開山(かんじょうかいさん)※2として、その弟子である一庵一麟によって創建されました。かつて多くの禅僧たちが漢文学・五山文学を学んだ寺院です。
本堂の天井には建仁寺法堂の天井画のダイナミックな龍とはまた趣の異なった優しげな二頭の龍が描かれています。本堂は庭に面していて吹き抜ける風が心地よく、寝そべって龍の姿を見上げることができます。
※2 本来の開山ではない僧をお祀りすること
◆建仁寺 霊源院
住所:京都市東山区大和大路四条下ル小松町594
王道コースもまたよし
今回は京都観光王道コースともいえる祇園界隈を歩きました。旅慣れた人も初めての人も何度訪れても毎回違った表情を見せてくれる京都。お行儀よく、急がんと、静かに、お散歩してくださいね。

















