【埼玉】うなぎが旬の秋は浦和へ。埼玉在住筆者おすすめのうなぎ屋と周辺の観光スポット
天然うなぎの旬は実は秋。この秋は「うなぎの街」である埼玉 浦和へ出かけませんか? ターミナル駅で観光アクセスも良く、駅周辺の繁華街ではショッピングやグルメも満喫できる浦和は、古くからうなぎが特産で、今でも名店が軒を連ねています。埼玉に住んでからすっかりうなぎファンになった旅色LIKESメンバーのルーシーさんが、おすすめのお店を周辺の観光スポットとあわせて紹介します。
目次
うなぎの街、浦和
さいたま市の浦和は、徳川家ゆかりの古刹「玉蔵院」といった歴史ある寺社仏閣や自然豊かな公園内に位置する「埼玉県立近代美術館」など、日帰りで楽しめる観光スポットが充実したまち。また、「うなぎの街」の顔ももち、その歴史は江戸時代から続いています。江戸・日本橋を出発点として、六十九次ある中山道。板橋、蕨(わらび)についで第三宿目の「浦和宿」周辺は川や沼が多く、江戸時代、たくさん獲れたうなぎを調理し、中山道を行き交う人に提供したのが「うなぎの街」の始まりだといわれています。現在「浦和のうなぎ」は、さいたま市の伝統産業となっています。
【浦和駅】浦和のうなぎの発展に尽力してきた「中村家」
ところで、さいたまには「浦和」と名の付く駅が八つあるのを、ご存じでしょうか?「浦和駅」「北浦和駅」「中浦和駅」「南浦和駅」「東浦和駅」「西浦和駅」「武蔵浦和駅」と、ここまではJRの駅……。あと一つは、埼玉高速鉄道の「浦和美園駅」です(書いてるうちに、息ぎれしてきました笑)
私のおすすめのうなぎ屋さんを駅別にご紹介します。
最初は「中村家」。JR浦和駅の改札を西に出て、目抜き通り(県庁通り)のなだらかな坂を真っすぐ下って行くと、左手に見えてきます。
初代が明治の始めに中村家本店で修行したのち、1937(昭和12)年に現在の場所で店を構えました。後継者だけに伝えられるタレは創業以来継ぎ足してきたもので、うなぎは備長炭で焼き上げています。皮目はパリっと中はふんわり……。辛めのタレはお酒にも合います。
◆中村家
住所:埼玉県さいたま市浦和区高砂3-2-12
電話:048-822-2585
営業時間:[月~金]11:00~14:30、17:00~21:00(L.O.19:50)
[土]11:00~14:00、17:30~20:00(L.O.19:30)
定休日:日曜日
浦和の中心街で浦和宿の面影残す「青山茶舗」
「青山茶舗」外観。築120年ほどのレトロな雰囲気がステキ
お腹がいっぱいになったところで、お抹茶はいかがでしょうか。中村家から徒歩7分ほどの日本茶店「青山茶舗」へ。
青山茶舗の裏には、蔵を改築した日本茶喫茶・ギャラリー「楽風(らふ)」が。テラス席もあり、(訪れた時は庭に桜が咲いていました)庭を眺めながら若緑色のお抹茶をいただくと、何やらほっとします。お抹茶をいただいた後、白湯を入れて、ゆったり味わうこともできます。
物販コーナーでは日本茶の話も詳しく聞かせてもらえますよ。
◆日本茶喫茶・ギャラリー 楽風(らふ)
住所:埼玉県さいたま市浦和区岸町4-25-12
電話:048-825-3910
営業時間:10:00〜19:00
定休日:水曜日
◆青山茶舗
住所:さいたま市浦和区岸町4-25-12
電話:048-822-2953
営業時間:11:00~19:00
定休日:水曜日 (臨時休業あり)
狛うさぎに会いに行こう「調神社」
「楽風(らふ)」から徒歩約3分と、すぐ近くには狛うさぎで有名な「調(つき)神社」があります。鳥居のない神社として有名で、地元では「つきのみや」の呼び名で親しまれています。春には桜、これからの季節にはイチョウの紅葉がきれいです。
◆調(つき)神社
住所:埼玉県さいたま市浦和区岸町3
【北浦和】スタイリッシュな店内で、和蒸篭でじっくり蒸しあげたうなぎを「うなぎ処 古賀」
北浦和の「うなぎ処 古賀」は2009年に西浦和で創業後、2020年北浦和へ移転しました。鹿児島県の横山さん、高知県の森田さんがそれぞれ手掛けるブランドうなぎを毎日仕入れています。素焼きした後、和蒸篭で蒸すことにより、身と皮の間の旨味のある脂を残すことができるそう。
※ちなみに、埼玉には「北浦和」の町名があり、こちらのお店は「北浦和駅エリア」でも少し別の地域になります。
【中浦和】地下深くから汲み上げた水のいけすで鮮度を保つ「萬店」
我が家では中浦和の「浦和のうなぎ萬店(まんだな)」にもよく行きます。駐車場もあり、店内も広くて、家族連れのお客様で賑わっています。お店の方も親切。お持ち帰りもできます。場所は、市民の憩いの場「別所沼公園」のすぐ近く。厳選した活うなぎを毎日仕入れ、地下130mから汲み上げた清らかな地下水のいけすで鮮度を保っています。
まだまだ行ってほしい名店がいっぱい
やなせたかしさんデザインの「浦和うなこちゃん」。うなぎ屋にミニチュア版が置かれていることも
さいたま市には、数多くのうなぎの名店があります。浦和駅からの徒歩圏内だけでも、優雅な広間や庭園を望める個室があって、親族の集まりなどにもよく利用される「満寿家(ますや)」や、歴史と由緒のある「山崎屋」など、美味しいお店がたくさん。南浦和には、駅から車で行くのがおススメの「小島屋」(浦和で最も古いお店の一つ。ここのうなぎの肝のお吸い物は絶品です!)など……。浦和にお訪れたなら、ぜひ観光とあわせておいしいうなぎを味わってみてください!
◆この記事を書いたメンバー:ルーシーさん
埼玉県在住。地元の穴場を訪ねるデイトリップから、北海道など遠方へも旅を楽しんでいます。20代を酒蔵めぐりに費し、現在は建築やレトロな喫茶を巡るのが好きです。















