「パビリオンって何語?」知ってて損はないけれど調べるほどでもない万博の豆知識・疑問まとめました

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が盛り上がっていますが、結局万博とはなにか説明できますか? なぜ各国が集まって、半年の会期のためにパビリオンをつくるのか? そもそもパビリオンとはどういう意味なのか? 定期的に行われているけれど会期はどのくらいなのか? ミャクミャクとはなんなのか? 調べればわかるけれど調べるほどでもない些細な疑問、代わりに調べました(個人の見解も含みます)。
目次
万博とはなにか?
万博のルールを定めた国際博覧会条約に基づいて実施される「国際博覧会」。日本では、世界すべての国を指す“万国”を使った「万国博覧会」のほうが一般的ですが、同じ意味です。国際博覧会条約によると「博覧会とは(中略)公衆の教育を主たる目的とする催しであって、(中略)将来の展望を示すもの」。現在では、人類共通の課題に取り組むため、世界各地からたくさんの人やモノ、知識や技術を集まる国際的な催しとなりました。
万博の始まりはいつ?
第1回は、1851年のロンドン万博。当時、ヨーロッパではそれぞれの国が見本市のような催しを開いていたため、複数の国が参加する万博は人気を集めました。やがて万博はたびたび開催され、次第に開催国ごとに規模やクオリティの差が出てしまいます。そこで開催期間や規模、展示品の質の保証などを定めた国際条約を定めることに。第一次世界大戦により、議論は中断しましたが、1928年に31カ国がこの条約に署名し、制定。その統括機関として国際博覧会事務局(BIE、Bureau International des Expositions)が設立されました。現在、184カ国が加盟しています。
開催目的って例えばなに?
始まった当初は、新技術やそれによる国の威信を世界に発信する場でしたが、今では、例えば「環境問題」「貧困」など地球規模の課題を解決するため、です。
大阪・関西万博の開催目的は下記の2点
・持続可能な開発目標(SDGs)達成への貢献
・日本の国家戦略Society5.0の実現
噛み砕くと、「持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて技術的にも機運的にも気合い入れよう! 」というのと、「AIやロボなどのテクノロジーを使ってよい社会を作ろう」ということ(だと思っています)。このために、最新のテクノロジーの提案や発表がなされます。
文章が続くので、箸休めに大阪のおいしいものの写真を挟みます。

大阪新世界元祖串かつ だるま
万博は何年ごとに開かれるの?
地球規模の問題を扱う「登録万博」は5年に1度、最大6ヵ月行われます。その5年の間に、もう少しテーマを絞った認定万博が開催され、こちらは最大3ヵ月。パビリオンも、登録博は各国が建設し、認定博は開催国が作り、貸与するそう。ただ、この名称は1996年からで、それ以前は「一般博」と「特別博」に区分されていました。日本で開催されたものだと、1970年の大阪万博や2005年の愛・地球博は登録万博、1985年の国際科学技術博覧会(つくば万博)は認定博です。
そもそもパビリオンってなに?
英語の「pavilion」が元になった外来語。ラテン語でいう「蝶」を意味する言葉が語源だそうで、羽を広げた形の野外テントを指していたものが、今では展示会などの建物を指す言葉となりました。
万博って結局なにがすごいの?
まずは、世界各国や企業が見せる技術や展示です。エレベーターや電話、動く歩道は過去の万博で発表されました。そんな技術の展示にふさわしく、パビリオンもユニークな形ばかり。そもそも、地球規模の課題を解決するために協力が必須なので自国を理解してもらおうとそれぞれの国の気候や文化の体験施設もあります。また、太陽の塔もそうですが、エッフェル塔も1889年の第12回パリ万博をきっかけに建設されました。
再び、箸休めです。

続いては納豆料理専門店※710(コメナナイチゼロ)
ミャクミャクってどんな生き物?
謎です。赤い部分は、細胞。青い部分は、清い水とのこと。どんな形にも変形自由で、よく見る人型は人間に憧れて真似っ子しているそうです。
[参考・引用]
外務省「国際博覧会」 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hakurankai/banpaku.html
国際博覧会事務局ホームページ https://www.bie-paris.org/site/en/
経済産業省「国際博覧会」ページ https://www.meti.go.jp/policy/exhibition/
EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト https://www.expo2025.or.jp/
大阪市万博推進局 https://www.city.osaka.lg.jp/banpakusuishin/