梅雨の時期におすすめ! 本との出会いを楽しむ全国のブックホテル3選

全国のおすすめ女子旅を紹介する旅色LIKESライターのほしこです。今年も沖縄、九州から徐々に梅雨入りしてきました。雨の日旅は少し憂鬱になることもありますが、今回は本を読みながらゆっくりとホテルステイを楽しむ「ブックホテル」を紹介します。お手軽な価格から、ちょっと贅沢しても泊まりたい宿まで、一人でも誰かと一緒でも楽しめる新たな旅スタイルにいかがでしょう。
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旅の本に浸る「ランプライトブックスホテル名古屋」(愛知県)

名古屋から地下鉄で1駅、伏見駅から徒歩約5分の距離にある「ランプライトブックスホテル名古屋」。名古屋観光にも便利な立地です。中に入るとたくさんの本が私たちを迎え入れてくれます。
カフェのようなカウンターでチェックインを済ませるともらえる、ウェルカムドリンクチケットで抹茶ラテも選べるのが珍しい! カフェスペースで、本や雑誌を読みながら味わうことができます。ここにある本のメインジャンルは、旅やミステリー。ほかにも、絵本や珈琲の本など約4,000冊あります。3人女子旅で訪ねた私たちは1人1部屋ずつ予約しました。ここ数年、寝て起きるまでは気軽に過ごせる、このスタイルも取り入れています。カフェスペースで集まれるのが最高! 本や雑誌を見ながらおしゃべりは尽きません。次はどこに行こうかと計画が捗ります。
部屋はシンプルながらも、本を読むのに適した空間。全部屋でオットマン付きのソファで室内に予め飾られた本や、カフェスペースで借りた本をゆっくりと読めます。シャワーのみですが、ReFaのシャワーヘッドが設置されているなんて嬉しいですね。

モーニングはミニハンバーガー2つとドリンク。ハンバーガーは6種(この日のラインナップは味噌カツ、季節のフルーツ、ベジタブル&フムス、厚焼き玉子、エビグラタン、照り焼きチキン&玉子サラダ)から選びますが、小さいのでぺろりと食べられました。
◆ランプライトブックスホテル名古屋
住所:愛知県名古屋市中区錦1- 13-18
電話:052-231-7011
アクセス:地下鉄東山線伏見駅下車10番出口より徒歩約5分。
その他:札幌や福岡にもあり。主要都市へのアクセスが抜群
ランタン片手に夜の本屋を探検! 「ねをはす HOTEL BOOKS&CAFE」(山口県下関市)

2024年11月にオープンしたばかりの泊まれる本屋「ねをはす」は、“根を張る・根差す”という言葉から名づけられました。その名のとおり、店の中央にはシマトネリコの木が植えられており、シンボルとなっています。
「ねをはす」のテーマは「夜の本屋を、愉しもう」。昼間は約2万冊を扱う街の本屋ですが、夜には宿泊者限定でランタン片手に閉店後の店内を巡ることができます。21:00~5:00に好きなだけ読書ができる夜の本屋は、限られた光のみになり、幻想的です。ランタンに照らされた場所に目が向くため、昼間と全く異なる本に興味を惹かれ、不思議な気持ちに。
全ての部屋にブックディレクターが選んだ本が陳列されています。なかでも私が宿泊したのはコンセプトルームの1つ「読ーtokuー」。この部屋は動物をテーマにした本が集められ、絵本から動物を題材にした小説、写真集などもあり、飽きることがありません。寝るのが惜しくなる、連泊したくなる素敵な部屋でした。友人が選んだのは部屋中に漫画が並ぶ“文ーfumiー”。誰でも知っているものから、読み切りのものまで、様々なジャンルの漫画が並んでおり、読み始めたら眠れそうにないと葛藤していました。お互いの部屋を行き来するのも楽しいですね。
朝食は和食のおしゃれなプレート。サラダやパンはビュッフェ形式で、好きなだけ食べることができます。レストランにも食にまつわる本が並び、食欲を掻き立てます。
◆ねをはすHOTEL BOOK&CAFE
住所:山口県下関市秋根西町2–7–2
電話: 083-250-8460
アクセス:JR新下関駅西口から徒歩約6分
温泉と本で極上の癒しを「松本本箱」(長野県松本市)

長野県松本市にある、浅間温泉に老舗旅館「小柳」の再生プロジェクトが始まったのが2018年3月のこと。プロジェクトの総称を「松本十帖」と呼んでいます。私が宿泊したのは「松本本箱」。ほかにももう一つのホテルといくつかの喫茶店などもあり、滞在中に散歩しながら一帯を楽しめます。
「おやきとコーヒー」から少し歩いてホテルに到着。出迎えてくれるのは、やっぱりたくさんの本。傍らには、ブックストアの入り口があり、中は「本の道」、「げんせん本箱」、「オトナ本箱」、「こども本箱」、「三六七(レストラン)」の5つのエリアに分かれています。ここにあるのは写真集やエッセイ、入門書などを含む総数約1万冊。落ち着いた雰囲気の中で本を眺めていると、タイトルに惹きつけられ、新たな本との出会いもありました。。気づいたら1冊読み終えていて、満たされた気持ちになりました。
モダンな客室にはお籠りルームもあり、周りを気にせず集中して読書することもできます。さらに、露天風呂付きの部屋では好きなタイミングで源泉かけ流しの温泉を心ゆくまで堪能。贅沢なひとときを過ごせました。
食事は「三六七」で。一部は目の前で仕上げるため、臨場感があります。地元の食材を使った料理のメニューは出てくるまでお楽しみ。ペアリングプランではノンアルコール・アルコール共に料理に合わせた飲み物をいただくことができます。ちょっと驚くメニューも味わえるので、ノンアルコールドリンクのペアリングもおすすめめです。
◆松本本箱
住所:長野県松本市浅間温泉3-13-1
電話:0570-001-810
アクセス:松本駅お城口からバスで約30分
その他:チェックインは「おやきとコーヒー」にて
おわりに
全国でブックホテルや読書ラウンジを設置しているホテルが増えているようです。普段手に取らない本との出会いも旅の醍醐味。気に入った本を購入し、旅のお供にすれば忘れられない旅になることでしょう。1人旅はもちろん、誰かと旅をする時にも、ブックホテルは素敵なホテル時間を過ごさせてくれます。これからの梅雨入り宿泊時間を本に囲まれながらゆっくり過ごしてみてはいかがでしょうか。