【5月開催】福島の伝統行事「相馬野馬追(そうまのまおい)」やご当地グルメも! 南相馬市原町(はらまち)区でワーケーション旅

出張や旅行で全国を飛びまわっている旅色LIKESライター・&ヨシカです。今回はわたしが以前記事にした南相馬市小高(おだか)区の北側にある「原町区」を紹介。神事「相馬野馬追(そうまのまおい)」のメインイベントである「神旗争奪戦」と「甲冑競馬」が行われる場所で、祭りの期間中最もにぎわう場所です。今月末に迫る「相馬野馬追」を楽しみつつ、原町区で仕事ができる場所や、ぜひ味わってほしいグルメを紹介します。
目次
地元の歴史と人情を感じられる「相馬野馬追」
「相馬野馬追」は、相馬氏の祖とされる平将門が始めたと伝えられており、1000年以上の歴史を有する伝統行事。福島県浜通り地方の相馬地方(主に相馬市、南相馬市、浪江町など)を中心に、「郷(ごう)」と呼ばれる地区ごとの騎馬隊が行列を組んで原町区にある「雲雀ヶ原祭場地(ひばりがはらさいじょうち)」まで進軍します。途中「出陣式」や「お行列」が行われ、時代絵巻のような壮麗な風景が広がります。
初めて見た際は、町をあげて行われるお祭りに高揚しつつ、地元の方が休憩用の椅子を持ってきてくれたり、冷たい飲み物を差し入れしてくれたり……と人の温かさも感じられました。以前は7月末に行われていましたが、暑さによる馬や人の負担を避けるために、昨年から5月末に開催時期が変更。今年の会期は5月24日(土)~26日(月)です。会期中近くのホテルは満室になりますが、東京からなら日帰りも可能なのでチェックしてみてください。
仕事のヒントが見つけられる「南相馬市立中央図書館」
「南相馬市立中央図書館」は、広々とした館内にデスクや電源コンセントが整備されていて無料のWi-Fiも提供されているためテレワークにも最適。図書館内に資料や書籍も豊富に揃っており、調べ物やアイディアの参考にもなります。気候の良い時にはテラス席でのお仕事も気持ちがいいです。気になる本を手に取って読んだり、屋上でゆっくりしたり、すぐ近くにランチに出かけたり……仕事と休憩のバランスを取りやすい場所です。また、事前予約の上前日までに申請書を提出すれば、広々とした会議室が1時間400円からレンタル可能なのでWEB会議があるときにも重宝しそうです。
◆南相馬市立中央図書館
住所:南相馬市原町区旭町2-7-1
電話番号:0244-23-7789
営業時間:平日8:30~20:00、土・日・祝日8:30~17:00
定休日:月曜日 (祝日を除く)、12月29日~1月3日、特別整理期間
バーニャカウダが自慢の“までい”なお店「Restaurant MADY(レストランマディ)」
埼玉県川越市の飲食店で勤務されていた吉川夫妻が、南相馬市に移住して2022年3月にオープンしたレストラン。落ち着いた空間で上質な時間を過ごすことができます。店名の「MADY(までい)」は福島の方言で、「手間ひまを惜しまず・丁寧に・心をこめて」という意味があるのだとか。ランチはコースのみで、人気のバーニャカウダ、スープ、メイン、デザート、カフェと満足感があるのに2,000円とリーズナブル。わたしもこのバーニャカウダが大好きで、南相馬に来たら必ず寄りたくなります。テイクアウトにもバーニャカウダがつくとのこと。今後、満席で予約できない時や、ホテルでゆっくり食事がしたい時には、テイクアウトを活用してみたいと思っています。
◆Restaurant MADY
住所:南相馬市原町区大町2-104
電話番号:0244-41-9025
営業時間:11:30~15:00(LO13:30)、18:00~22:00(LO21:00)
定休日:火曜日、第1・3水曜日
一人でも、大人数でもおすすめ。フードメニューが豊富な「Create Bar SHELTER(クリエイト バー シェルター)」
ビザやパスタなどフードメニューも豊富で多彩なカクテルも楽しめる、落ち着いた雰囲気のバー。カウンターもあるので一人でも気軽に食事ができ、メニューによってはハーフサイズでオーダーできるのが気に入っています。特におすすめなのは、魚介がたっぷり入ったパスタと、季節の果物を使ったフレッシュフルーツカクテル。カクテルには必ずカットフルーツがあしらわれていて、目の前でカクテルが作られるのを見るのも楽しみの一つです。まだパスタとサラダしか食べたことがないので、大人数で行って色々な料理を食べるのが夢です。
◆Create Bar SHELTER
住所:南相馬市原町区旭町1-4
電話番号:0244-32-0855
営業時間:火~日曜日18:00~24:00(LO23:00)、週末・祝前日18:00~25:00
定休日:月曜日
その技術が世界にも認められているオーナーがいる「Bar Wizard(バー・ウィザード)」
2010年に開業した本格的なオーセンティックバー(※)。オーナーの草野 聡さんは全国バーテンダー技能競技大会で優勝し、2024年にはポルトガル・マデイラ島で開催された世界大会「ワールド・カクテル・チャンピオンシップ」に日本代表として出場。最高技術賞「ベストテクニカルスキル」を受賞しました。草野さんの丁寧な接客と技術への情熱に触れるため、南相馬に行くときは必ず立ち寄っています。直近では「地元の人くらい来ていますね」と言われてしまうほど(笑)。わたしはいつも季節のフルーツカクテルをいただくようにしていて、毎回どんなフルーツがあるのかと楽しみにしています。アルコールメニューだけでなく、軽食からしっかりとした食事まで提供しています。平日には草野さんのお母さんが作るランチもあり、大きなお肉がゴロゴロ入ったビーフシチューがおすすめです。
※オーセンティックバー:静かで格式高い雰囲気で、お酒と会話を楽しむ正統派のバー。専門的な知識を持つバーテンダーがウイスキーなどの洋酒やカクテルを提供し、店内は重厚な雰囲気で、BGMや照明も控えめなことが多い。
◆Bar Wizard
住所:南相馬市原町区旭町1-18
電話番号:0244-26-3980
営業時間:18:00~24:00
定休日:日曜日
テイクアウトもできる人気鮮魚店「てつ魚店」
創業150年以上の歴史を持つ老舗鮮魚店です。店内中央の作業スペースでは魚を捌く様子を間近で見ることができ、新鮮な魚介類や惣菜が豊富に揃い、地元の人々に親しまれています。初来店時、夕方だったため魚が2種類しかなかった経験から、最寄りの原ノ町駅に到着したらすぐお店に行ってお造りの予約をし、夕方にピックアップするようになりました。お寿司は12時からの販売で、こちらもすぐ売り切れるため、早めの来店がおすすめです。
◆てつ魚店
住所:南相馬市原町区旭町1-53
電話番号:0244-23-3355
営業時間:9:30~18:30
定休日:日・月曜日
毎日行っても飽きない! 地元で愛され続けている「やまさん」
1947年創業のフルーツ専門店で、国内外から厳選した旬の果物を使用したフルーツゼリーやジュースを提供し、常時30種類以上のメニューが揃います。こちらのお店は前述のBar Wizardの草野さんからおすすめされたお店。また、Create Bar SHELTERではこちらのフルーツを使ったカクテルが提供されていたこともあり、地元の人々に親しまれていることが伺えます。わたしはこちらの季節のフルーツジュースを求めて朝から散歩に出かけるのが原町区滞在時のルーティーンになっています。季節限定メニューも豊富なので、毎日訪れることも!
◆やまさん
住所:南相馬市原町区大町2-10
電話番号:0244-23-2367
営業時間:フルーツ専門店9:00~18:30、ジュースバー10:00~17:30
定休日:日曜日
おやつにも、お土産にもおすすめな「手造りアイスまんじゅう」と「よつわりパン」
南相馬市には、地元で長年愛されるスイーツがたくさん揃っています。なかでもお気に入りなのが「手造りアイスまんじゅう」と「よつわりパン」です。
「手造りアイスまんじゅう」は、ミルクアイスの中にこしあんが入った松永牛乳製の冷たい和菓子。1900年創業の松永牛乳の銘品で、バニラアイスなども人気があります。こちらのコーヒー牛乳も大好きなのですが、人気すぎて買えないことも……。
「よつわりパン」はあんことホイップクリーム、チェリーを挟んだ四つ割りのパンで、50年以上地元で親しまれています。福島県のローカルスーパー「ヨークベニマル」や「道の駅 南相馬」などにあるので、お土産として購入するのもおすすめ。
~番外編~朝の散歩にぴったりな「北泉海岸」
「北泉海岸」は最寄り駅から自転車で約30分~40分の場所にあります。年間を通じて波が安定しており、全国有数のサーフスポットとして知られています。東向きの海岸のため朝日が海の向こうからまっすぐ昇ってきて、空の色がグラデーションのように刻々と変わる美しい景色を見られます。早朝に波打ち際で相馬野馬追の練習をしていることもあるため、朝日の時間に行くのがおすすめなんです。サイクリングがてら、是非朝日を見に出掛けてみてください。
◆北泉海岸
住所:福島県南相馬市原町区北泉地蔵堂248-2
電話番号:0244-24-5263(南相馬市観光交流課)
おわりに
今回は南相馬市原町区について紹介しました。これから「相馬野馬追」で盛り上がるエリアでもあるので、ぜひ、ワーケーションだけでなく、リフレッシュトリップをしに行ってみてください。