2025年のパワーフードは発酵食品! 都内8カ所の神社仏閣で「甘酒」飲み比べの旅

『旅色LIKES』の連載やイベントに登場されている占い師・ぷりあでぃす玲奈さんによると、ラッキーフードの一つは「発酵食品」なのだそう。そこで、旅色LIKESメンバーのさっちもさんが都内の甘酒を8つ飲み比べ。いずれも神社仏閣の近くにあるので、心身ともに開運を目指してみませんか? 甘酒は寒い時期に身体を温めるイメージが強いですが、実は旬は夏なので、これからの時期にぴったりです。
目次
甘酒の効能

最近ハマっている若竹屋酒造場の「米麹八穀あまざけ」(720ml/993円)
甘酒は飲む点滴といわれ、「酒粕甘酒」と「米麹甘酒」の二種類があります。血行と代謝を促進するほか、空腹感を抑える効果があります。甘酒に含まれている栄養素はブドウ糖、食物繊維、オリゴ糖、ビタミンB群、アミノ酸、コウジ酸など。それぞれの成分をまとめると、甘酒は脳にとってのエネルギー源であり、腸内環境を整え、たんぱく質を合成する成分が入っているため、髪の毛や爪、筋肉などを作り、美白にも効果がある……と、嬉しいことが盛りだくさん。また、アルコールは含まれていないので、妊娠中の方や子どもでも安心して飲めます。一般的に「飲む点滴」といわれているのは「米麹甘酒」で、その特徴は「砂糖を使わずに米由来の甘さだけで作られている」こと。市販の甘酒にも「米麹甘酒」はありますが、成分表示を確認してからの購入がおすすめ。市販品には砂糖のほかに人工甘味料や保存料などの添加物が入っていることもあるからです。
【四谷三丁目】疲労時に糖分チャージをしたいなら「盆栽cafe 隆龍(りゅうりゅう)」
『東海道四谷怪談』(※)に登場するお岩さんを祀っている陽運寺。その中にある「盆栽cafe 隆龍」は、平日は比較的空いている穴場カフェ、広々としたテラス席もあり、柔和な笑顔の店主が迎えてくれます。当初、甘酒は冬季限定メニューでしたが、お客さんの声で通年販売になりました(嬉しい!)。こちらの甘酒はとても甘く、脳に栄養が行き渡る感覚があるので、疲れている時に飲みたくなる味。この甘さが麹の甘みだけということにも驚きました。粒感はありますが、かき混ぜながら麹を飲んでいたのでサラッと飲めます。添えられているクコの実は、ビタミンが豊富で免疫力の向上や美肌にも効果も。お好みでおろし生姜も入れられるので、温活も捗ります。夏には冷やし甘酒もあるそう。
※東海道四谷怪談:江戸時代後期の歌舞伎脚本作者・四代目鶴屋南北が書いた歌舞伎狂言。塩冶家の浪人・四谷左門の娘であるお岩とお袖の姉妹を巡る怪談劇で、通称『四谷怪談』とも呼ばれている。
◆盆栽cafe 隆龍
住所:新宿区左門町18 陽運寺内
電話番号:03-3351-4812
営業時間:11:00~16:30
定休日:月・火曜日、第2土曜日
【神楽坂】サラサラ派は必見「あかぎカフェ」
「女性の願いを叶える神様」として知られる赤城神社。その境内にある「あかぎカフェ」には「あかぎ姫 愛みの甘酒」というオリジナル甘酒があります。プレーンとりんご、ホットとアイスがあり、私はホットのプレーンを注文。粒感はほとんどなく、スッキリとした飲み口。甘さは控えめで、サラサラ系甘酒が好きな方におすすめです。ほかにも、あんみつやわらび餅などの甘味や、パスタやリゾット、ガーリックトースト、生ハムなどの食事メニューもあるので、参拝のあとにお腹も満たせちゃいます。
◆あかぎカフェ
住所:新宿区赤城元町1-10 赤城神社内
電話番号:03-3235-6067
営業時間:平日11:30~21:00、土・日・祝日11:30~17:00
定休日:火曜日、第2月曜日
ちなみに、甘酒沼にハマったら神楽坂にある「麹専門店MURO」にも足を延ばしてほしいです「あかぎカフェ」から徒歩10分ほどで来れるこちらでは甘酒チャート表があり、好みに合った甘酒がすぐに見つけられます。甘酒だけではなく、麹で作った塩麹や、ハーブ麹、トマト麹、にんにく麹などの調味料も販売しているので、ラッキーフード「発酵食品」をどんどん取り入れられます。
◆麹専門店MURO
住所:新宿区神楽坂1丁目12番地6号 1F
営業時間:11:00~19:00
定休日:火曜日 ※祝日の場合は営業、翌日休み
【西新井】THE発酵感を味わえる「西新井大師門前きんぼし」
「関東三大厄除大師」の一つ、西新井大師。その参道にある漬物屋さん「西新井大師門前きんぼし」では、青森県の「佐国屋糀店」の生麹を使用した甘酒を提供。味噌のような香りに後味は茹でたそら豆のよう。酸味はないのですが、これまで飲んだなかで一番「発酵」を感じました。甘さはかなり控えめで(だいぶ考えた後にジワジワくる甘み)、麹の粒は大きく存在感があり、色も玄米甘酒を思わせる茶色。身体に良さそう……。
◆西新井大師門前きんぼし
住所:足立区西新井1丁目9-13
電話番号:03-3897-5301
営業時間:10:00~17:00
定休日:不定休
【神谷町】だんだん甘くなる甘酒!? 「山の上の茶屋」
「出世の石段」という急階段を全て登れば出世するという言い伝えがある愛宕神社。こちらには「山の上の茶屋」があり、「あたごの有機あまざけ」が飲めます。国産有機米と麹のみを使用した自家製甘酒で、フーフーしなくても飲める温かさです。割ともったりとした飲み口で粒感は中程度。第一印象は甘さ控えめ。ところが徐々に甘みが口の中に広がっていき、どんどん強くなっていきました。一杯で満足できる味で、付け合わせの塩こぶがありがたかったです。ほかにも、「季節の野菜が溶け込んだカレー」や「贅沢素材のバターチキンカレー」といったカフェメニューも人気で、「有機〇〇」「国産」「こだわりの」といった文言が並ぶメニューを見ているだけでちょっと健康になっていく気がしました。
◆山の上の茶屋
住所:港区愛宕1-5-2 愛宕神社境内
営業時間:11:00~16:00
定休日:木曜日
【御茶ノ水】神田明神で甘酒3種飲み比べ
甘党派にイチオシ「EDOCCO CAFÉ MASU MASU」
商売繁盛の神様として知られる神田明神。そのお土産屋さんの中にあるカフェ「EDOCCO CAFÉ MASU MASU」は、参拝客も多いので常に満席ですが、回転が速いので約10分待てば入れますし、テイクアウトもできます。口に含んだ瞬間から甘く、喉の奥にも甘さが残るので甘党の方にはたまりません。柔らかい麹が混ざっていますが、口当たりはスッキリ。小さな紙コップでの提供でしたが、甘みが強いので十分なサイズです。
◆EDOCCO CAFÉ MASU MASU
住所:千代田区外神田2-16-2 神田明神 文化交流館内
電話番号:03- 6811-6622
営業時間:カフェスペース10:00~18:00(LO17:30)、テイクアウトコーナー9:00~18:00
定休日:無休
甘酒を避けてきた人にこそ薦めたい「天野屋」
神田明神の参道にある老舗の甘味処。お琴の店内BGMが流れ、古き良き日本の茶屋を存分に感じられるお店です。甘さは控えめで粒感もあり、少しとろみがかった甘酒です。かなり熱々なので気を付けて飲みましょう。最初から最後まで飽きない甘さが続くので、「甘酒は甘すぎるから苦手」という方におすすめ。
◆天野屋
住所:千代田区外神田2-18-15
電話番号:03-3251-7911
営業時間:店舗10:00~17:00、喫茶10:00~16:00(LO15:30)
定休日:火曜日(祝日の場合は営業、翌日休み)、海の日、8月10日~18日
味変に生姜? 「三河屋 綾部商店」
天野屋の斜め向かいにある三河屋。粒感はあるものの、これまで飲んできた甘酒の中で一番薄く、とてもサラッとしています。粥状の麹が沈殿しているのでスプーンで掬いながら飲みます。甘さや、発酵感、麹の香りも控えめです。発酵食に苦手意識のある方や、甘酒のどろっとした口当たりが苦手な方でもおいしく飲めそう。三河屋の特徴は、味変用に出してくれる「生姜の粉」。湯気とともに上がってくる生姜の香りが心地よく、目を閉じて鼻で味わってほしい……(喉にもよさそう)。振りかけるのは少しだけで!
◆三河屋 綾部商店
住所:千代田区外神田2-17-3
電話番号:03-3251-7086
営業時間:9:00~17:00
定休日:日曜日 ※2〜3月は営業、水曜日休み ※神田明神にて行事がある日は営業
【湯島】「湯島天満宮(湯島天神)」の名物・合格甘酒
学問の神様が祀られている湯島天神らしい甘酒です。合格祈願も兼ねて飲む受験生が多く見られました。私も昔参拝したなぁ……。粒感は多めですが、水分量も多くさらっとしています。甘くて全くクセがないので、お子さんでも飲みやすいです。
◆湯島天満宮(湯島天神)
住所:文京区湯島3-30-1
電話番号:03-3836-0753
参拝時間:6:00~20:00
おわりに
よい旅をするには健康であることが一番。2025年のラッキーフードの「発酵食品」をたくさん体に摂りこんで、福を呼び込み素敵な旅が続けられますように!