和歌山県広川町のお土産6選+α! ツウなまちのツウなもの

「人混みを逃れて、美しい自然、ゆったりとした時間の流れを感じたい。できれば近場で……」。関西に住む方に、そんな願望が叶う場所が見つかりました。新大阪駅から車で約1時間半のところにある、和歌山県広川町(ひろがわちょう)。まちの魅力は『月刊旅色2025年1月号』でも取り上げましたが、この町、お土産が秀逸なんです。これを買うために出かけようとさえ思うお土産をご紹介します。
目次
檜(ヒノキ)エッセンシャルオイル
5ml 1,500円/東濱植林株式会社
パッケージがかわいくて、コンパクトで、日持ちもする……お土産として、そんな優秀な要素を網羅しています。広川町にある紀州ヒノキだけを使ったエッセンシャルオイル。爽やかで優しい香りは、森林浴をしているようなリラックス効果だけでなく、抗菌作用もあるので、感染症が流行っているこの時期にもぴったりです。
稲むら味噌
小(450g) 600円/広川町生活研究グループ加工部
地元の方に聞いたおすすめが、「稲むら味噌」です。添加物を使用せず、塩分控えめに作られた優しい米味噌で、お米は広川町産、その他原材料もすべて国産を使用し、ほとんどの工程が手作業で丁寧に作られています。余談ですが、広川町の特集を撮影したカメラマンの佐野さんは大の味噌好き。訪れた先で必ずと言っていいほど味噌を買う佐野さんいわく、「優しいまろやかな塩味で、使いやすいお味噌」とのこと。
どくだみ茶
40g(2g×20パック) 540円/津木地区寄合会
軽くて日持ちがして、土地の特徴や文化を色濃く映し出す茶葉も、お土産としてはとても優秀です。これは地元の薬草部がつくった健康茶シリーズで、どくだみ茶のほか、ハブ茶、なた豆茶、空海茶(カワラケツメイ茶)がありました。デトックス効果があるというどくだみ茶は、健康茶として広く親しまれているもので、私も幼い頃に祖母お手製のどくだみ茶を飲んでいたので懐かしくなって入手しました。ただ、どくだみ茶はとてもパンチのある香りで、万人受けは難しそう……と思っていたんです。ところが、淹れて驚き、飲んで驚き。どくだみ独特の香りはあまりせず、甜茶のような甘みが広がります(アカザという薬草の茶葉がブレンドサれているためだそう)。一つひとつパックになっている手軽さもありがたい。私は水筒に入れてお湯を継ぎ足し飲んでいましたが、お茶パックを入れっぱなしでも苦くならないのがありがたい(薄くはなります)。
つゆあかねジャム
105g 580円/津木地区寄合会
ハート型のビンに映える、透き通る真紅のジャムは、「露茜」(つゆあかね)という果物からできています。露茜は、梅とすももから生まれた新種の果物で、生産が非常に難しく、一般にほとんど出回らない希少なものだそう。アントシアニンを非常に多く含み、着色料なしでこの色です。味は梅のような爽やかな酸味があり、さっぱり。ヨーグルトにもよく合います。
有田みかんネクター
180ml 330円/池田鹿蔵農園
広川町は有田(ありだ)みかんの名産地。その完熟みかんの外皮を剥いて、丸ごとすりつぶしたというストレートジュースです。とろりとするほど濃厚で、満足感のある1本です。食物繊維もたっぷりです。
三角(ミカド)クラフトコーラ
50ml 220円/ヤマサ醤油株式会社
栄養ドリンクのようなビンにつまっているのは、炭酸などで割ると好みの味に仕上るクラフトコーラベース。スパイスの香りが芳醇で、甘すぎないクラフトコーラです。実はこれ、ヤマサ醤油のオリジナルで、隠し味に醤油が入っているそう。ヤマサ醤油の拠点は千葉の銚子ですが、その創業家たる濱口家は広川町の出身。醤油の発祥の地である紀州から、すでに銚子で成功していた同郷の仲間に触発されて銚子でヤマサ醤油を創業したといわれています。
購入したのは、物産販売・飲食施設「道あかり」

1階は広川町産の野菜や果物、物産が並び、2階は地物を味わえるレストラン
1階のお土産ショップには、広川町内の採れたて野菜・果物や、柑橘のジュース、梅干し、味噌、醤油など地元生産者が手がけた加工食品がずらりと並びます。2階は、地物を味わえるレストランで、一番人気は稲むら味噌を使った、味噌豚炒めの「稲むらの定食」。
+α 近隣もおいしいものだらけ
パリパリ梅昆布 /36g 550円 田中海苔
広川町のお隣、湯浅町を通り抜ける際に立ち寄ったのが、お土産が買えて食事もできる「湯浅美味いもん蔵」。スタッフさんに、「本当におすすめなんですけど、言葉じゃ伝えられないので食べてください」と猛プッシュされて、見事に開眼しました。ほんのり梅風味の昆布なのですが、酢昆布のようにしなやかなものではなく、その名の通りパリパリ。スナック菓子のようにサクサクしているので満足感もありますし、なおかつヘルシー。