【神奈川】一日で御朱印を集める旅 鎌倉・江の島で七福神巡り

旅色のコミュニティ「旅色LIKES」メンバーのキジシロさんが、神奈川県の鎌倉・江の島エリアへ。お正月にもぴったりな七福神めぐりを1日で体験し、各地で御朱印をもらいました。
目次
今回は江島弁財天(べんざいてん)の江島神社を除いて、7箇所の七福神を訪れることに。1日で巡る事は可能らしいが、あらかじめ現地滞在可能時間を決め、無理なく可能な範囲で、回りきれなかった箇所はまた後日に、というマイルールを決めて参拝することに。午前9時40分ごろ、北鎌倉駅に到着。駅に降り立つと、修学旅行で班行動をしている生徒やサークル活動の集団がいて少々賑わっている。この辺りにはたくさんお寺がある。私は駅から約500m、徒歩約5分のところにある浄智寺を目指して歩く。
【布袋尊(ほていそん)】緑が溢れ、福徳円満の神が祀られる「浄智寺」
国指定の史跡で、日本遺産に指定されている浄智寺。総門の手前にある石橋のたもとには、鎌倉を代表する井戸「鎌倉十井(じっせい)」のひとつとされる「甘露ノ井」がある。その先には苔むした参道の階段があり、山門をくぐると境内一帯が豊かな緑に。鳥がさえずり、大きなリスがせわしなく動き、日常を忘れてしまう別世界のような空間が広がっていた。本堂 曇華殿(どんげでん)には本尊である阿弥陀如来、釈迦如来、弥勒(みろく)如来が祀られ、それぞれ過去・現世・未来を象徴している。

にこやかな姿が愛らしい布袋尊。多くの方に撫でられたお腹はツルツルになっている
敷地の一角にある洞窟を抜けると、七福神のひとりである布袋尊が。お腹をさすると元気をもらえるといわれている。私もしっかりとお腹をさする。布袋尊を見ていると、「ちょっとそこのあんた! 小さな事でクヨクヨするな! 」と人差し指を差されているように感じた。

生垣沿いの舗装された道を上っていくとハイキングコースに繋がり、銭洗弁天や大仏方面に出られる。
専用の色紙に御朱印をいただく

専用の色紙は1,000円で販売されている
今回は御朱印帳ではなく、七福神の絵が描かれている専用の色紙を購入。この旅では色紙に御朱印を集めることにした。描かれた七福神が御朱印で囲まれることになる。2種類あり、手書きで書いてもらえるタイプを選んだ。
◆浄智寺
住所:鎌倉市山ノ内1402
電話:0467-22-3943
拝観料:大人300円、小人100円
御朱印代:500円
【弁財天(べんざいてん)】毎年初詣で賑わう人気スポット 芸能成就を祈る「鶴岡八幡宮」
浄智寺から約15分歩くと、桜や紅葉の名所としても知られる鶴岡八幡宮に到着。初詣では毎年250万人もの参拝客が訪れる。小町通り方面に近い一角に池があり、そこに旗上(はたあげ)弁財天が祀られている。お社の扉は閉じられていて、中は見れない。大きな葉をつけた蓮が池一面に広がり、境内には人馴れした白いハトが。神社仏閣で白いものを見ると縁起が良いといわれているので、ハッピーな気持ちになった。
◆鶴岡八幡宮
住所:鎌倉市雪ノ下2-1-31
電話:0467-22-0315
御朱印代:500円
【毘沙門天(びしゃもんてん)】勝運来福の神様がいる花の名所「宝戒寺(ほうかいじ)」

鶴岡八幡宮から歩くこと約3分、宝戒寺に到着。春は桜、夏は睡蓮やあじさいで花の名所として知られる。私が参拝した時は、修学旅行の班行動をしていた中学生グループのみ。毘沙門天や水子供養、他にも線香を立てて仏様を拝む場所があったが、中学生男子達が水子供養の所にもきちんと線香を立て「(水子にお供えされていたお菓子を見て) お菓子も持ってくれば良かったかな?」と話をしていたのを聞き、心が温まった。私も、一箇所ずつ線香を立て、手を合わせ神仏と対話をした。毘沙門天からはキリッとした眼差しを感じた。
◆宝戒寺
住所:鎌倉市小町3-5-22
電話:0467-22-5512
拝観料:大人(高校生以上)300円、中学生200円、小学生100円
御朱印代:500円
【寿老人(じゅろうじん)】日親上人行法御池之霊跡が見どころ 長寿延命に期待「妙隆寺」

1385年に建立された「妙隆寺」。本尊は釈迦牟尼仏
宝戒寺から約5分歩くと、寿老人のいる妙隆寺に到着。本堂の右側に、日清が修行したとされる日親上人行法御池之霊跡がある。寿老人とは長寿をさずける神で、長寿延命に期待が持てる。だが、おそらく七福神の中でも寿老人は目立たなく、お寺もこじんまりとしているので、鎌倉に来た観光客はあえて参拝場所として選ばないだろう。参拝を終え、御朱印をいただこうと思ったが受付は13:00から。時計を見ると12:10だったので愕然。13:00に再び戻り、今度こそ御朱印を受け取ることができた。
◆妙隆寺
住所:鎌倉市小町2-17-20
電話:0467-23-3195
御朱印代:500円
【夷尊神(えびすそんじん)】七福神唯一の日本の神様 商売繁盛にご利益がある「本覚寺(ほんがくじ)」

七福神のひとつである「夷尊神」が祀られている「夷堂」
妙隆寺から徒歩で約6分。本覚寺に到着。商売繁盛ということで、将来を見据えてしっかり祈願! 線香は一束100円。カセットコンロが置かれてあったので、それで火をつけるのだろうが躊躇してしまい、線香は立てず。社務所で御朱印をお願いすると「ふーっ」という息が聞こえた。「これから書くぞ! 」という意気込みなのか、ため息なのか? 前者であると信じたい。
◆本覚寺
住所:鎌倉市小町1-12-12
電話:0467-22-0490
御朱印代:500円
【大黒天(だいこくてん)】“あじさい寺”としても有名 出世開運には「長谷寺」へ

「長谷寺」の山門。736年に建立された
本覚寺から約5分歩いて鎌倉駅に行き、江ノ島電鉄に乗り長谷寺で下車。約5分歩くと長谷寺に到着。この日は観光客で賑わっていた。陽の雰囲気を感じるお寺。仏像はとても見応えがあった。

仏教の守護神である「大黒天」
大黒天はどこに……? と探していたら、入り口の近くに! みんな気がつかず素通りしてしまっている。私は二度も大黒天を独占してしまった。そして、しっかり撫でた。でも参拝時に脱帽するのを忘れてしまい、かなりの不届き者であった……。
◆長谷寺
住所:鎌倉市長谷 3-11-2
電話:0467-22-6300
拝観料:大人400円、小学生200円
御朱印代:500円
【福禄寿(ふくろくじゅ)】長寿と家禄永遠を願う「御霊(ごりょう)神社」
長谷寺から約7分歩くと最終目的地・御霊神社に到着。福禄寿は主に子孫繁栄や財運招福、延命長寿のご利益がある。踏切のすぐ側に鳥居があり、境内は何となく薄暗い印象。福禄寿とそれらにまつわるものが拝観できる。ここでも御朱印を書いてもらった。
ここで15:00になった。残りは別の機会に訪れることにする。
◆御霊神社
住所:鎌倉市坂ノ下4-9
電話:0467-22-3251
拝観料:大人100円、小中高生50円
御朱印代:500円
御朱印が埋まり、色紙が華やぐ

今回は合計7つの御朱印をいただいた。色紙が華やかになった。最後のひとつである江島神社は、次女を連れてお礼参りに行こうと思う。次女と参拝し、満願となることもきっと意味があるだろう。
おわりに
いつか訪れたいと思っていた鎌倉市の浄智寺(じょうちじ)に、七福神の布袋尊が祀られていることを知った。神社仏閣やパワースポットが好きだが、これまで七福神を目当てにお参りをした事はなく、そもそも七福神の名前とご利益をスラスラと言えるかというと、かなり怪しかった。浄智寺をきっかけに、鎌倉・江の島の七福神をお参りしようと決心。たくさん歩いたので足の付け根から太もも辺りが痛くなった。だが、なぜか心地良い。今回は旗上弁財天を出てすぐに、47都道府県のメイド・イン・ジャパンクラフトを紹介する本『日本製』ワニブックスで紹介されていた「博古堂」という鎌倉彫のお店にも巡り合えた。鶴岡八幡宮の近くと聞いたことはあったがすっかり頭から抜けていたので、発見した時は嬉しかった。年始には1日神社仏閣参りに時間をかける旅をしてみてはどうだろうか。
◆この記事を書いたメンバー

キジシロさん
東京都在住。皆さんのブログ&記事を参考にしつつ、これからも旅を続けたいと思っています!