神戸北野で半日だけの優雅な貴婦人時間【ママのご機嫌みちくさ旅】

自分のことは後回しにして、家族のために尽力しているママたちへ。私、旅色LIKESライター・ひろみもそのひとり。いつも頑張るママのみなさん、少しだけ「自分の時間」をプレゼントしませんか? 慌ただしい毎日を送る中で、自分を大切にする時間を持つことで、ほんの少し、心にゆとりが生まれ、家族にも笑顔が広がります。今回は、毎日頑張るママへ向けて、ちょっとした旅気分を味わう方法をお伝えします。神戸在住の私が、近場で半日だけ過ごした贅沢なひととき。日常の喧騒を抜け出し、優雅な時間を堪能してきました。その小さな冒険が、どれだけ私の心に元気を与えたか、お伝えします。
目次
忙しい日常から抜け出す小さな冒険
中1と小6の娘は、休日ももうそれぞれの時間をもつようになったので、今回は20代の友人をもてなすために自分だけで神戸へ。3時間ぐらいの滞在なので、週末の半日や平日の仕事帰りにも気ままに行けます。
神戸・北野で味わう優雅な時間
この日は、県外の友人が私に会いに神戸に来てくれることに。20代の彼女が喜びそうな場所はどこだろう。神戸といえば、異人館が思い浮かびますが、地元民の私にとってはあまり訪れない場所です。だからこそ、観光気分で楽しんでみようと思い、北野の異人館街にある「北野メディウム邸」へ行ってみることに。この異人館は、明治20年代に建てられた神戸でも最も古い異人館です。神戸市により伝統的建造物として保存されています。元々は外国人貿易商の私邸だったそうです。敷地内に入ると、最初に目に飛び込んできたのは、赤くて可愛らしいワーゲンバス。車内にはバラの花が飾られ、優雅な雰囲気はおとぎ話の世界に迷い込んだ気持ちに。部屋は、アンティーク調の家具に囲まれ、モーツァルトの曲が流れそうな静かな空間です。暖炉や可愛らしいフラワーアレンジメントが至るところに施されていて、もしかして私、貴婦人になってしまった⁉
アフタヌーンティーで心を満たす
ここではアフタヌーンティーを楽しめます。メニューは、「気まぐれアフタヌーンティー+紅茶1ポット」(3,990円)。スリランカ産の茶葉を使用した紅茶は、8種類のフレーバーから選ぶことができます。シェアして色々な味を楽しむのもOK。アフタヌーンティーと聞くと、甘ったるいイメージがあったのですが、ここはセイボリー(塩気のある食べ物)とスイーツのバランスがよく、最後まで飽きることなく味わうことができました。季節ごとにテーマや使用する食材が変わるそうなので、季節が変わったころにリピートしたくなります。
◆北野メディウム邸
住所:兵庫県神戸市中央区山本通2丁目9-19 旧スタデニック邸
電話:078-855-3900
営業時間:カフェタイム12:00〜18:00、カフェバー18:00〜23:00
定休日:水曜日
アフタヌーンティー営業時間:12:00〜14:00、15:00〜17:00 ※完全予約制
2024年リニューアル! 「神戸北野ノスタ」でのひととき
北野メディウム邸から徒歩約7分の距離にある複合施設「神戸北野ノスタ」に向かいます。旧北野小学校跡地にあった「北野工房のまち」が、神戸の食に特化した施設へと2024年にリニューアル。レトロな校舎を活かしつつ、モダンで上品な雰囲気に生まれ変わった空間になりました。お店も一新して神戸グルメを楽しめるベーカリー、カフェ、焙煎所が並んでいます。
私たちが気になったのは、シックでおしゃれなデザインが目を引く日本酒ショップ「灘五郷(なだごごう)SAKE VILLAGE」。西郷・御影郷・魚崎郷・西宮郷・今津郷と、日本を代表する神戸近郊の酒どころ5つの地域を総称した「灘五郷」の日本酒を豊富に揃っています。ノーベル賞授賞式で提供されることで知られている酒心館の「福寿」や、女性に好まれそうなお洒落なデザインの日本酒やフルーツ酒も豊富で、どれもおいしそう。地元民にも愛されるお店です。店内では試飲を楽しみながら、私たちのお気に入りのお酒を見つけました。
◆灘五郷SAKE VILLAGE
営業時間:10:00~18:00
「NOSTA CAFE」では、「NOSTAパンケーキサンド」をいただきました。手のひら大のふわふわのパンケーキのサンドには、たっぷりのホイップクリーム。味はプレーン、ショコラ、抹茶など7種類。私は、「神戸紅茶アールグレイ」のクリームが入ったものを選びました。見た目通りの柔らかさで、程よく軽い甘さが絶妙。さっき、アフタヌーンティーしてきたのに、ペロリと平らげてしまいました。
◆神戸北野ノスタ
住所:兵庫県神⼾市中央区中⼭⼿通3丁⽬17-1
電話:078-891-6442(9:00-17:00)
◆NOSTA CAFE
営業時間:8:00~19:00
イルミネーションで輝く街を見ながら新たな発見
神戸北野ノスタの外にある「BE KOBE」モニュメントの前で記念撮影。「BE KOBE」とは、阪神・淡路大震災から20年の節目に「神戸の魅力は人である」という思いを集約して発信されたシビックプライド・メッセージです。1995年に発生した地震から約30年前、震災当時、私は中学生でした。近所の人たちと助け合いながら過ごしたあの日々。助け合う精神のすばらしさは「BE KOBE」そのものです。今、生きて、神戸のきれいな街並みを楽しめていることに感謝しながら、トアロード周辺を散策しました。通りのイルミネーションがきれいに輝いている様子は、普段の忙しい生活では見逃しがちな美しい光景。いつも見慣れた場所も、ちょっと違う視点で見ると新しい発見があるものだと実感しました。きっと子どもたちの成長も違った目線から見るととっても頼もしく見えるかもしれません。日常に追われる中で、こうした小さな冒険が私に元気を与えてくれ、心も体もリフレッシュさせてくれるスペシャルな半日となりました。