「伊豆高原 古民家の宿 美陽」で伊豆の名産づくしの料理と温泉を気兼ねなく堪能する女子旅へ。
静岡県の伊豆高原に佇む「伊豆高原 古民家の宿 美陽(びび)」は、源泉掛け流しの温泉と地元食材をふんだんに使った食事が堪能できる宿。一棟貸しなので、周りを気にすることなく心ゆくまで楽しむことができます。都会の喧騒から離れ、非日常の中でゆったりと過ごした様子を旅色LIKESメンバー・そのさんがレポートしてくれました。
目次
1日1組限定! 食事と温泉に癒される「伊豆高原 古民家の宿 美陽」
伊豆高原の閑静な別荘地に位置する「伊豆高原 古民家の宿 美陽」。JR伊豆高原駅から「シャボテン公園・大室山行き」のバスに乗り、途中にある「大室山東」バス停で下車。そこから約20分歩くと到着です。バス停を降りたところに看板があるので、まずはそちらの方向に向かって進みましょう。
建物内は昔ながらの雰囲気を感じさせつつも、アンティークな家具や食器が絶妙に組み合わされています。吹き抜けの天井を眺めると、木のスキー板や雪かきの道具などがかかっており、雪国・新潟ならではの趣も感じられます。古民家好きの私にとっては、建物で使われている柱や造り、家具、置物の一つひとつに目が留まり、ワクワクが止まりません。入り口付近には囲炉裏が。寒い季節に訪れたら囲炉裏の温もりに包まれ、素敵な時間を過ごせそうです。周囲は別荘として利用している建物が多く、緑に囲まれた静かな環境が広がっていることもあって、宿にいるだけで心が落ち着きます。
気兼ねなくゆったりと過ごせる一棟貸しの客室
ホテルに宿泊するとほかの宿泊客の方にも気を遣う……ということがありますが、ここは最大4名まで宿泊できる一棟貸しなので、そんな心配は必要ありません。隣の部屋を気にすることなく、心ゆくまでリラックスできることが嬉しい! 今回は女2人でこの贅沢な空間を堪能しました。
2階には寝室があり、洋室に大きなベッドが2台。和室には布団も用意されているので、好きな方を選べます。今回は洋室で眠ることに。洋室の天井には窓があるので、夜はベッドの上から星空を眺められるのです。都会ではなかなかできない経験に、思わずテンションが上がります!
お風呂は源泉掛け流しの温泉。アルカリ性単純温泉で、神経痛、関節痛、五十肩、慢性消化器病、痔疾、冷え症などの効能があると教えてもらいました。湯温は熱すぎず、ぬるすぎず、心地良い温度に調整されています。好きな時間に好きなだけ温泉に浸かれるので、1日でお肌がきれいになった気分。窓から見える美しい緑を眺めながらの入浴は、まさに至福の時間です。滞在中は夕食前、就寝前、朝食前と、3回も温泉を満喫しました。
アメニティも充実。事前予約が必要ですが、フェイシャルエステや指圧マッサージを受けることもできます。女性には嬉しいサービスですよね!
地元の旬な食材をたっぷり使った夕食
温泉以外にも宿泊中に楽しんでほしいのが、地元の旬な食材をふんだんに使った料理。伊豆の国市のろっぽう野菜と伊豆産の野菜、伊東の旬な海鮮を仕入れ、季節に合わせた心のこもったコースを提供しています。夏のイチオシメニューは自家製のつゆを使ったそうめん。いつ来ても違った料理を楽しめるので、何度でも泊まりに行きたくなります。
まずは新鮮なトマトのサラダが登場。和風と洋風の2種類のドレッシングが添えられており、甘くてジューシーな風味が口の中に広がります。
タコの甘酢とインゲンのピクルス。ピクルスは自家製で、その時期採れる野菜で作られています。
そして、豪華なお刺身が登場。新鮮で弾力がありつつも、上品な旨みが口の中で広がります。
アワビは生の状態から自分で焼いていただきます。磯の香りと香ばしさが相まって贅沢な味わい。しかも1人1個ずつ! なかなかない経験です。
地元で「トンビ」「めぼう」と呼ばれて親しまれている名物・イカのクチと、こちらも名物で高級魚の金目鯛の開き。イカは程よい弾力が楽しく、肉厚な金目鯛は食べ応えも抜群。
最後はデザートのメロンで締めくくり。ゆっくり味わい、心もお腹もいっぱいです。食事はこれだけではなく、女将さんおすすめの鶏肉と梅酒煮込みも。季節ごとに違う味わいを楽しめるのが嬉しいですよね。食事を楽しむために宿泊をすると言っても良いくらい大満足の夕食でした。
食後はもう一度温泉に入って体を癒します。その後、広いベッドで星を眺めながら深い眠りにつきました。
2日目は宿周辺の散歩からスタート
朝は早起きをして、宿の周辺を散策。涼しい空気の中、鳥のさえずりや蝉の声を聞きながら大室山(おおむろやま)を目指して歩くことにします。途中、可愛らしいリスにも遭遇。朝から嬉しい発見です。周囲は坂が多いですが、舗装されているので散歩には最適。散歩を終えたら温泉でさっぱりし、朝食の時間を迎えます。
豪華な朝食でエネルギーチャージ
散歩を終え、お腹も空いてきたころに朝食の時間を迎えます。朝食は目覚めのハーブティーとともに、新鮮なお野菜たっぷりなサラダと、オムレツ、プレッツェル、ジャガイモの冷製ポタージュ、搾りたてのトマトジュースが並びます。デザートにはヤマモモのコンポートが入ったヨーグルトとコーヒー。朝からゆったりとした時間が流れ、エネルギーがチャージされます。
伊豆高原のランドマーク「大室山」で絶景を堪能
チェックアウト後、大室山へ。宿からリフトの入り口まではバスで約30分。宿の近くにあるバス停「大室山東」から「シャボテン公園・大室山行き」行きのバスに乗り、終点「シャボテン公園」で下車すると登山リフト乗り場に到着します。
山頂へは徒歩での登山が禁止されているので、リフトに乗って目指しましょう。荷物が多い場合は麓のコインロッカーに預けられるので、荷物をたくさん抱えている方も安心です。身軽になってリフトに乗り、いざ山頂へ。約6分で山頂駅に到着します。
大室山とは、約4,000年前の噴火によって形成されたスコリア丘(きゅう)で、2010年には国の天然記念物に指定されました。山頂に到着すると伊豆半島の絶景が広がり、360度のパノラマ風景を楽しめます。
山頂の火口中腹にあるのは、パワースポットとしても知られる大室山浅間神社。さらに奥へと進んで行くと、八ヶ岳地蔵があります。リフトに乗らないと行くことができない神社ですが、多くの参拝者が訪れていました。
◆大室山
住所:静岡県伊東市池
電話:0557-51-0258(池観光開発株式会社)
温泉とこだわりの食事を満喫できる宿で女子旅はいかが?
伊豆高原の宿で、贅沢な時間を堪能しました。一棟貸しの古民家宿は、贅沢な雰囲気と快適な時間を提供してくれます。何もせずにのんびり過ごすのも良し、ワーケーションの場所としてもおすすめです。旬の料理が私たちのためだけに用意されるのも特別感があり、非日常を体験するにはぴったりの場所。車が便利ですが、電車とバスでも観光も含め十分に楽しむことができます。「伊豆高原 古民家の宿 美陽」には自然豊かな環境と四季折々のお料理があるので、いつ来ても楽しみが待っています。都会の喧騒を離れ、非日常の空間でゆったりと過ごすことで、心身ともにリフレッシュ。次回はまた違う景色を楽しむために再訪しようと思います。
◆この記事を書いたメンバー
そのさん
神戸出身。北海道→京都→兵庫→大阪→茨城へと移り、現在は東京在住です。おいしいもの探したり、つくる人を訪ねたり、そこならではの自然に触れるのが好き。旅先で素敵な写真を撮れるようになりたくて、カメラの練習をしています。