【北陸新幹線延伸】金沢もいいけど小松にも来てね! 小松市出身のLIKESメンバーがニュースポットから地元民御用達の町中華まで推しスポットを巡る
今年の3月に北陸新幹線が金沢から敦賀まで開通し、小松市にも新幹線が通るようになりました。金沢や富山に比べてまだまだ穴場なイメージの小松。そんな小松が故郷の旅色LIKESメンバー・きゅうさんは、地元の魅力を再発見。50種類以上の伝統工芸体験ができる施設や、小松市民なら誰もが知っている町中華のお店など、これから活気づくであろうまちのおすすめスポットを紹介します。
目次
北陸新幹線の延伸により金沢~敦賀間のアクセスが便利に!
北陸新幹線が金沢から敦賀まで開通し、ついに我が故郷・小松市にも新幹線が通るようになりました。高校時代、古びた汽車(当時はそう呼んでいたような……)で金沢まで通学していたことを思うと、隔世の感があります。今回は北陸新幹線の延伸を機に帰省し、久しぶりに小松市の観光地を巡ってみました。今回ご紹介するスポットはほんの一部ですが、少しでも小松市に行ってみたくなる方が増えると嬉しいです。
駅構内は小松市の伝統を味わえるスポットに生まれ変わり
駅構内には打ち上げ花火をイメージした、地元作家による九谷焼作品が展示。九谷焼の発祥はお隣の加賀市ですが、原料となっている陶石の産地は小松市で、窯元も多くあります。到着早々、小松市の伝統工芸品に触れられます。
駅構内に、おしゃれなお土産屋さんがオープンしていました。土地(とち)の産物(さんぶつ)を紹介することから「こまつとさんてん」と読むそう。建物内には観光案内所やカフェなどがあり、平日にもかかわらず賑やかな様子です。
店内には初めて見た “KOMATSU”Tシャツが(笑)。デザインは後ほど紹介する「安宅の関」の松をイメージしているのかな? 小松市ならではのデザインです。
「九谷焼はしおき」のガチャガチャ発見。試しにやってみました。なかなかのクオリティです。お土産にもいいですね。
◆小松土産店
住所:小松市土居原町13-18
電話:0761-21-8208
営業時間:8:00~20:00(12月31日~1月3日は9:00~18:00)
さて、そろそろ駅から離れて小松市内の観光地へ行ってみましょう。
日本に1台ずつしかない建設機械は必見! 「こまつの杜」
小松駅から徒歩約3分、東口からすぐのところにある「こまつの杜」は、小松市が発祥の建設機械大手メーカー「コマツ」が運営する体験施設。超巨大な建設機械が展示されているだけでなく、運転席の搭乗も体験可能。また、創業から100年の歴史を紹介する歴史館も併設されています。建設機械マニアにはたまらないですね!
冒頭で紹介した新幹線12番ホーム窓からの景色です。新幹線のホームからもこのサイズ感で見えているということは、展示されている建設機械がどれほど大きいものか、よく伝わると思います。遠くに見える山々は白山連峰。北陸新幹線で小松市に訪れた際には、ぜひホームからの景色も楽しんでみては。
◆こまつの杜
住所:小松市こまつの杜1
電話:0761-24-2154
休館日:日・月曜日、第5土曜日
入場料:無料
※建設機械の搭乗時間は事前確認が必要
小松市民で知らない人はいない!? 老舗の町中華「餃子菜館 勝ちゃん」
昼食は小松駅から徒歩約5分のところにある、地元の人気町中華に行きましょう。3代続く町中華の老舗「餃子菜館 勝ちゃん」です。小松市民なら誰もが知っているソウルフード。とにかくおいしいので、小松市に来たらぜひ食べてほしいです!
6種類あるランチメニューの中から、今回はレバニラ炒めを注文。ご飯とスープもついていてボリューム満点です。ほか、レギュラーメニューも多数揃っているので、何度来ても飽きることはありません。
人気No.1の焼き餃子は、皮パリパリで餡はジューシー。No.2の塩焼きそばは、もちもちの太麺にシャキシャキ野菜。昔から変わらぬ味! 久しぶりに食べるとホッとします。
◆餃子菜館 勝ちゃん
住所:小松市土居原町395
電話:0761-22-4077
営業時間:11:00~14:00(LO13:30)、17:00~21:00(LO20:30)
定休日:水曜日、第3火曜日
加賀の伝統を体験するテーマパーク「加賀伝統工芸村 ゆのくにの森」
小松市内の観光には車があると便利です。ぜひ車移動で市内を巡ってみてください。ここは小松駅から車で約30分。九谷焼や輪島塗などの伝統工芸を体験できる「加賀伝統工芸村 ゆのくにの森」です。敷地内には江戸~明治時代の古民家が移築されていて、里山風な景観も堪能できます。
11の館で50種類以上の体験ができ、食事処も充実しているので、一日過ごしても退屈しません。家族や友人、誰と来ても楽しめること間違いありません。
金沢名物の金箔ソフトクリーム(980円)も。金沢市に行かなくても、小松市内で食べられることが嬉しいです。
伝統だけではなく、映えスポットもあるのがユニークですね。“アンブレラスカイ”は3月上旬~11月下旬にしか見られないので、機会がある方はぜひ訪れてみてください。
◆加賀 伝統工芸村 ゆのくにの森
住所:小松市粟津温泉ナ3-3
電話:0761-65-3456
入場料:大人550円(体験は別途料金が必要)
奈良時代から現代にまで伝わる「那谷寺(なたでら)」
「加賀 伝統工芸村 ゆのくにの森」から車で約5分のところにある「那谷寺」は奈良時代に創建されたと伝えられ、歴史ある白山信仰のお寺として人気の観光地です。約16万㎡の境内には数多くの重要文化財があり、見応えたっぷり。4月になると桜が、11月には紅葉が見られ、一年を通して素晴らしい景観が楽しめます。
全て周るとだいたい30~40分程度、特別拝観の3カ所も周るとさらに15分ぐらいかかります。どこも見どころが詰まっているので、時間がある方は全て巡ってみては。
最後に、境内入口前のお土産店「花山亭」で一息。みたらし団子がやわらかくておいしいです。
◆那谷寺
住所:小松市那谷町ユ122
電話:0761-65-2111
拝観料:大人1,000円、小人300円
◆花山亭
住所:小松市那谷町ユ122-8
電話:0761-65-2366
営業時間:8:30~16:30
歌舞伎「勧進帳」の舞台としても知られる「安宅(あたか)の関」
小松駅から車で約10分。市の景勝地で、歌舞伎の十八番の一つ「勧進帳(かんじんちょう)」の舞台として知られる「安宅(あたか)の関」です。
「勧進帳」とは、対立する源頼朝から逃れ奥州平泉に向かう源義経と武蔵坊弁慶が、「安宅の関」を弁慶の機転と関守・富樫左衛門泰家の温情で無事通ることができたという物語。この海に面した松林の中に3人の銅像が建っています。左から源義経、武蔵坊弁慶、富樫左衛門泰家。台石にはそれぞれの心情を表す「智・仁・勇」の文字が刻まれています(智は弁慶の知恵、仁は富樫の情け、勇は義経の勇気)。
海の方に目をやると、Aが3つ並ぶ不思議なモニュメントが。実はこれ、Aの間で「T」と「K」のポーズを取ると「ATAKA」と読める仕掛けになっていて、密かに映えスポットとして人気を集めているらしい。
日が沈むころになると、どこからともなく地元の人たちが海を見に現れます。この景色、ボーっと見ているだけで癒されますよね。一本松と海のコントラストが最高です。
◆安宅の関
住所:小松市安宅町タ17
電話:0761-22-2404
これからの小松市にますます注目!
久しぶりに周ってみると新しい発見もあり、改めていいところだと感じました。小松にはまだまだ魅力あるスポットがたくさんありますし、新幹線延線キャンペーンも実施中です。能登半島地震の復興にはさらに時間がかかると思いますが、より多くの人が石川県を訪れることが、復興の近道になると信じています。石川県を訪れる際は北陸新幹線を利用して、小松まで足を延ばしてみてください。
◆この記事を書いたメンバー
きゅうさん
東京都在住。近場のお手軽旅やキャンプが好きです。旅のちょっとした情報や感想を発信できるようになりたいです。