広島駅から30分の宇品島で海の絶景を堪能できるテレワーク
全国各地を出張で飛び回っている、LIKESライター・&ヨシカが、広島市街から少し離れた陸続きの島・宇品島(うじなじま)に建つ「グランドプリンスホテル広島」でワーケーションをしてきました。決め手は、窓から見える海の美しさ。仕事をしながらも、ふと目線を上げると海と島と空のみの景色が広がる、ホテルの魅力を紹介します。
目次
広島駅からグランドプリンスホテル広島までは交通手段が多くて安心
宇品島の先端にホテルがあるので、当日になってアクセスが不安になりましたが、広島駅から30分で着く直通シャトルバスが出ているとのことで一安心。しかし広島駅についた時間帯にはシャトルバスがなかったため、ランチするため路面電車で平和大通りへ。車内のシェードがもみじ柄になっていて広島に来た実感が湧きます。広島の中心部は路面電車と路線バスがたくさん走っているなとしみじみ。平和大通りの近くから30分ほどバスに揺られて終点の「元宇品」に到着しました。
想像もしなかった開放感抜群の部屋
天井が高く、2階までゆるやかな円形のスロープが続いている豪華なエントランスに魅了されながらチェックイン。今回の宿泊プランにはたくさんの特典がついていて、そのひとつがお部屋のアップグレードでした。フロントでは予約した部屋と違うということのみを伝えられたので、アップグレードできる部屋に空きがなかったのだと少しガッカリしながら向かいます。18階の部屋の扉を開けると、長い廊下の奥にまた扉。この向こうには海の見える景色が広がっていると思い、ワクワクしながら開けると……
まずは、広い部屋にアップグレードされていてびっくり。おいしいものは後に取っておくタイプなので、カーテンはまだ開けずにルームツアーをします。最近はアメニティが最小限になっていることが多いですが、特典のスキンケアグッズも含めてフルセット置かれていました。捨てられてしまうのはもったいないので持って帰ろうと思っていると、未使用のアメニティは寄付されるという案内があったので安心して置いてきました。
ひと通りお部屋を見てから、ようやく窓からの景色を見るためにカーテンを開けました。島の南端という立地と高層階のため、海と島と空しか見えない最高の眺めです。どこに座っても窓が切り取る景色が美しいのでやたらお部屋の中をウロウロしてしまいました。ひとりでこの広さの部屋は贅沢です。
カフェタイムのラウンジで海を見ながらリフレッシュ
今回の宿泊プランは本当に特典が盛りだくさん。13時のアーリーチェックインから24時間ステイが可能でした。さらにクラブフロアの宿泊者のみが利用できるラウンジを14時から16時のカフェタイムのみ使えました。豊富な種類のお酒やソフトドリンクが揃っており、何を飲むか悩んでしまうほど。フードは特に、桜のロールケーキとリーフパイがおいしかったです。ラウンジにいる方はバケーションで宿泊されていると思いきや、パソコンを持ち込んで仕事される方もいらっしゃいました。
海に向かってのんびりテレワーク
ラウンジで仕事も良いなと思いつつ、部屋からの眺めが気に入ったので、すぐに戻りテレワークを開始しました。これまでもオーシャンビューのホテルにたくさん泊まってきましたが、ここまでの絶景を眺めながら仕事できたのは初めて。さらに、デイベッドに足を投げ出してくつろぎながらデスクワークできるところも気に入りました。こんな環境で毎日仕事できたら企画もたくさん生まれそうです。
休憩がてら、島唯一の燻製ショップへ
近くにケーキ屋さんやカフェ、食事ができるところがないかスマホの地図を見て探していると、なんと島の反対の端に焼き肉屋さんと、ホテル近くに燻製専門店があるのみ。一時期、会社のキッチンで毎日のように作っていたほど燻製好きな私は、お散歩がてら燻製専門店に行くことにしました。ホテルから約10分歩くと、住宅街の一角に燻製専門店「ホイコッケン」があり、一軒家の一階、駐車スペースの隣にある小さなお部屋がお店になっていました。ちなみに「ホイコッケン」は〝煙のコックさん〟を意味するそう。燻製の王様であるサーモンと定番のナッツを購入しました。
夕食はホテルでうどん入りの絶品お好み焼き
夕食をどうしようか悩んでいたときに、ホテルのレストランにリーズナブルなお好み焼き屋さんを発見。広島っぽい! と胸を躍らせ、18時前にお店に入るとほとんど満席の大盛況。運良く最後の1席に座ることが出来ました。うどんが入るお好み焼きにしてみましたが、これが絶品。コシのある平麺がたっぷり入っていて、満足感もあります。宿泊者の多くの方がこの店に来ていましたが、席数が少なく待ち時間ができるためテイクアウトされる方も多数。ホテルの1階にあるコンビニで好きなお酒を買って部屋でお好み焼きを食べるのもいいですね。
満月を見ながら入る露天風呂
夕食から戻ると部屋の窓から見える景色は真っ暗。この日は満月で海に綺麗なムーンロードが見られました。まだ3月のはじめで少し肌寒かったのですが、お散歩をすると月明かりと波の音だけの静かな海辺で釣りを楽しむ人たちの姿も。露天風呂からも綺麗な満月が見え、海風を感じて温泉に浸かると疲れた体と心が癒されました。
ダイナミックな自然を感じる朝散歩
朝は日の出の時間に合わせて温泉へ。たくさんの大型船がゆっくり行き来する様子が見えました。温泉から出て朝食を済ませると、海沿いに遊歩道があったのでお散歩することにしました。この島の西半分は瀬戸内海国立公園特別地域となっている元宇品公園で、散歩途中に小さな砂浜がいくつかあったり、荒々しい海の波や隆起で出来たと思われる地層など見応えのある風景が続きます。「アース・ミュージアム元宇品」を宣言し、地域の方々がありのままの自然を守ってくれているのだそう。おかげさまで清々しい朝のお散歩を楽しむことができました。
連泊するなら、海の見えるワークスペースで仕事
ホテルには、電源とWi-Fiの環境が整ったワークスペースもあります。お部屋でのお仕事が快適でしたが、気分を変えるために利用するのが良いかも知れません。ワークスペースとして利用できるのは通常チェックアウト時間である11時からですが、部屋のキーを見せないと入れないため連泊する人しか使えません。そのときにはぜひご活用を。
おわりに
日本で10番目に人口が多い広島市にあるとは思えないくらい自然が豊かな宇品島。そこに佇む「グランドプリンスホテル広島」は大海原を前にリフレッシュしながらお仕事や考え事をするのにぴったりでした。また、広島から陸路で行くと遠く感じる宮島まで、ホテル前の桟橋から高速船で30分ほどで行けるのも魅力です。今回は途中で諦めてしまった海沿いの散歩も、ホテルの中にあるレンタサイクルを使えば最後まで楽しめそう。元宇品公園には森もあるそうで次回は、休憩の合間に森林浴したり鳥を観察するのもいいかもしれません。