[東京]ホテル評論家・瀧澤信秋さんの夢が詰まった客室が誕生! 「ベッセルイン高田馬場駅前」は今が穴場
新宿と池袋の間に位置しながら宿の少ない高田馬場駅前に、待望のホテル「ベッセルイン高田馬場駅前」がオープンしました。「旅色」で連載中のホテル評論家・瀧澤信秋さんがキャリアのなかで初めて監修を行った客室があるということで、お邪魔してきました。「ビジホでしょ」と思うかもしれませんが、まさか東京で、あの価格で海鮮盛り放題の朝食が食べられるとは……オープン直後の今が穴場です。そして控えめに言って最高でした。
目次
ベッセルホテルズとは?
こだわりの朝食、ゆったりとした客室、アクセススムーズな立地が特徴のベッセルホテルズ。大浴場やインフィニティプールもあるリゾートホテルをはじめ、駅から徒歩圏内のビジネス向けや、地域ごとに特色ある体験やコンテンツがあるホテルなど5ブランドを展開しています。朝食にはご当地のものを使ったり、18歳以下は両親や祖父母との同室での添い寝は無料だったり、ユニークなサービスがあるのも魅力です。
「ベッセルイン高田馬場駅前」の特徴
そんななかでオープンした「ベッセルイン高田馬場駅前」は、高田馬場駅 早稲田口から徒歩約2分、東京メトロ東西線 高田馬場駅の4番出口直結なので、雨の日でも安心。地上13Fで、1Fにはドラッグストア、2Fはフロントと朝食ラウンジ、気軽に使える無料のロッカーがあります。3~13Fにある客室はダブル、ツインを中心としたゆったりしたつくりの全160室。グレーやくすみブルーやピンクなどを使った落ち着いた雰囲気です。
クリエイティブディレクションを手掛けたUDS株式会社の取締役副社長・中原典人さんは、「“スマートカジュアル”をコンセプトに、ホテルとしての機能と、落ち着いてリラックスできる空間やデザイン性を意識しました。宿泊フロアによってメインカラーが異なるのですが、それは泊まるたびに新たな発見をして、長く利用してほしいとの思いから。大学が近くにあるので長期で利用する方も多いため、思い思いの過ごし方をしていただけるように工夫しました」と語りました。その工夫、長期滞在にもうれしい特徴を、実際に宿泊した目線でご紹介します。
ポイント1:自宅のようにくつろぐ
まず、客室は入口で靴を脱ぐスタイル。これだけでまるで自分の家のようにくつろげるから不思議です。お子さんが一緒のときもなにかと便利です。また、靴を脱ぐ玄関スペースがあるということは、それだけゆったりした空間ということ。そのゆとりが、ホテルステイをより心地よいものにしてくれます。そして、デスクが可動式なこと。仕事だけでなく、食事をとる場所にもなるデスクはキャスター付きで、手軽に机の向きが変えられます。窓のほうに向かって仕事したり、テレビを見ながら食事をしたり、気分に合わせてレイアウトできます。
そして、実際に宿泊してみて感動したのは電源タップが充実していること。宿泊した部屋にはデスクの横にコンセントが3つ、ベッドボードにはコンセントとUSBポートが1つずつ。テレビの脇にUSBポートが1つあり、位置がまたちょうどいいんです。そのほか、スマホの電源ケーブルやLANケーブルが客室にあるのもうれしいところ(もちろんWi-Fiもあります)。
ポイント2:かゆいところに手が届く設備
ほかにも、フロント前にあるアメニティバーは、3種類の入浴剤、オールインワンジェルなど充実のラインナップなので、身軽に宿泊できるのもうれしいところです。また、パジャマが上下に分かれているのもはだけることがないので、意外なリラックスポイントでした。客室の設備といえば、驚くのが全客室に電子レンジがあること。Toffyのコロンとしたフォルムが客室の雰囲気にぴったりです。そして、フロントの脇にはロッカーが充実しています。
いよいよホテル評論家・瀧澤さん監修ルームへ!
ついに注目の、瀧澤さん監修の「BABAスイート」へ。3Fに2部屋のみのBABAスイートはツインベッドとリビングスペースがあり、その特徴は何といってもプライベートサウナです。サウナを愛して25年という筋金入りのサウナーである瀧澤さんが選んだのは、最高峰のスチームサウナ。スイッチ・オンから5分後にスチームが出て、15分で蒸気はMAXになるそう。「ドライサウナがよいと言われていますが、このスチームサウナの威力は相当。肌も潤うし、女性にもうれしいサウナです」と瀧澤さんが話します。サウナ手前の浴槽は、冷水浴ができるつくりで、なんと洗面所には業務用の製氷機が設置されています。アイスコップ5杯でマイナス1度となるそうで、キンキンの冷水に浸かってととのうことができます。
サウナといえば、あるとうれしいのが外気浴スペース。BABAスイートだけにテラスがあり、お風呂上がりはそのまま出られる動線。周囲が囲われているので、裸で外気浴ができる開放感が魅力です。瀧澤さんも「当初は、なにも囲いがなかったのですがここは3Fなので周囲から丸見え(笑)。あとから付けたので気になるところはありますが、高田馬場駅のホームメロディ「鉄腕アトム」を聞きながらの外気浴は最高です」とご満悦の様子です。
冷蔵庫には、赤と白のワイン、スパークリング、ビールに、小腹が空いたときにうれしいカップスープ。冷蔵庫の横には冷凍庫もあります。瀧澤さんのこだわりを伺うと、「冷蔵庫と冷凍庫の扉が観音開きのように開くこと。ちょっとしたことですが、こういうとことにストレスが溜まるのです」。さすがに、ホテルに詳しい瀧澤さんならではの視点です。
もう一つ注目したいのが、ソファの前に置かれたテーブル。高田馬場は飲食店が多いので、テイクアウトやデリバリーもおすすめとのことで、食事がしやすいようにダイニングテーブルのような高さと広さを選んだそうです。
BABAスイートのみテラスでBBQも!
開放感も抜群。ここでは、1人5,000円でBBQが楽しめます。無煙ロースターを使っているので、上のフロアにも迷惑がかからず、JR高田馬場駅前ロータリーを目の前にBBQパーティーが開けます。準備と片付けはスタッフがしてくれるので、宿泊する人は楽しむだけ。BABAスイートへの宿泊は6人まで可能で、1室50,000円~。さらに1室に1台、平面の専用駐車場があるのも心憎いサービスです。
「ベッセルイン高田馬場駅前」の誕生秘話
コロナ禍でも出店を続けていたベッセルホテルズが、高田馬場駅にオープンした場所はもともと老舗和菓子店「菊月堂」の跡地。建て替えにあたって、まちの役に立つようにホテルが少ない高田馬場のために、ベッセルインホテルズとタッグを組んで新ホテルのオープンへと導いたそう。そのため、「菊月堂」にゆかりある品をインテリアにした特別ルームもあり注目です。
海鮮盛り放題、どらやき手作り、名物勢ぞろいの夢の朝食
そして、もう一つの注目が朝食です。ベッセルイン高田馬場駅前は宿泊特化型で、館内にレストランがありません。ですが、ベッセルホテル開発の代表取締役社長・瀬尾吉郎さんによると「高田馬場にはおいしいお店がたくさんあるので食べるところには困りません。まちの賑わいのためにも夕食は外食かテイクアウトをぜひ。その分、朝食には力を入れています。全国のベッセルホテルズで人気のメニューを集め、コンセプトは“全国津々浦々食べ歩き”です」と自信満々。
その言葉通り、いくらや甘エビ、イカなどの海鮮をはじめ、北海道産全粒粉を使ったパン、東京の郷土食「深川めし」や福岡名物の「もつ鍋」、大阪のブランド豚を使ったコロッケなど全国各地のおいしいものが揃っています。作る体験も大切にしており、「菊月堂」をイメージした団子をグリルで炙ったり、松山市をイメージしたどら焼きは、みかんジャム、みかんを添えてオリジナルどら焼きが作れます。料理長の小笠原さんは「ご用意している朝食は99種類くらいでしょうか。どら焼きはみかんのほか、あんバターなどお好きに仕上げて、作る楽しみにも触れられるようにしました。ただ、味噌や調味料は地元で醸造されているものを使っています。それはやはり守り抜いてきた味がありますから」と話します。
おわりに
高田馬場駅はJR山手線、東京メトロ東西線、西武新宿線が通っており、観光はもちろん、東京に住んでいても通勤に便利です。気分転換に気軽に、平日に泊まるのもおすすめです。ちなみに、朝食は通常2,800円のところ、今だけ開業記念価格の2,500円。朝食だけの利用も可能なので、まずは胃袋を掴まれるのもありです。
ベッセルイン高田馬場駅前
住所/東京都新宿区高田馬場2-17-4
電話/03-3202-0088
「旅色」で朝食が魅力のホテルを紹介していた瀧澤さんの記事もぜひ読み返して下さい!