「毎日ハイジ」な天空のブランコ、ブルートレインのある絶景、観音寺市がいい気分

香川県の最西端、観音寺市には絶景スポットがたくさんありますが、「天空のブランコ」もすっごいですよ。お山のてっぺんでブランコ。聞いた瞬間「ハイジ」じゃないですか? さらには「ブルートレイン」。今は走っていない超貴重な寝台列車のそれが、「ブルートレイン」。パーッと景色が開けた山の中腹にあるんです。鉄道マニアにとってはお祭り級にすごいこと! ぜひ、春の新緑、きもちのいい季節に訪れて、気になるこれらのワードを回収してきてください。楽しい非日常の体感に、どうぞおぼれちゃってください。
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「毎日ハイジ」ってな気分! 超絶景、山頂きわきわ天空のブランコへGO
「毎日ハイジ」気分の場所が香川県の最西端、観音寺市にあるんです。見てこれ、ヨーロレイッヒーでしょ?

標高927メートルの雲辺寺山の山頂付近、920メートルに「雲辺寺山頂公園」があり、そこにブランコがあるんです。しかも落っこちそうなきわっきわに。大胆! 「天空のブランコ」と呼ばれているけど、まさにそう。高所恐怖症の友達はけっして乗れなかった代物です。見晴らしは超最高! 前に見えているのは、瀬戸内海を挟んで対岸の広島県福山市。左手方向にはしまなみ街道、右手方向には瀬戸大橋まで見えちゃいますよ、驚き。
そんな天空のブランコをこいでいる時の気持ちって、毎回「ヨーロレイッヒー」。これ聞いたことあるでしょ、スイスアルプスのどこぞを彷彿とさせる謎のフレーズ(やったーとか、浮かれた掛け声だそう)。つまり毎回、アルプスの少女ハイジ気分なんですよ。いい大人ですが何か? こんなブランコが日本にあるなんて、ぜひ行かなきゃ。
ちなみにこの画像は、JR四国さんの各駅に貼られているポスターで、わたし、とまこが作りました。ブランコに乗りながらぐるぐるとドローンを飛ばして自撮り、あまりに気分のいい仕上がりだったので、「毎日ハイジ」などのキャッチを載せ、友人の書家・龍澪さんにかっこいい書をつくっていただきデザインしたのです。ぜひ四国に住んでいるみなさま、四国へ行くみなさま、JR四国の駅でご覧いただけるといただけるとうれしいです(駅により掲示期間は異なります)。
異次元宇宙みたいな動画もぜひどうぞ。
ハイジ気分を味わうためのルート
ここは四国の瀬戸内海側の真ん中、つまり瀬戸内のど真ん中にあたる、香川県の観音寺市に位置します。とはいえ雲辺寺山頂は香川と徳島の県境になっていて、その香川側。ブランコもずり落ちぎりぎりラインの瀬戸際ですが、管轄もぎりぎりラインなのでした。

ところで、すぐ隣にある雲辺寺は徳島側なんです。でもなぜか、四国八十八ヶ所霊場としては香川県の第1番札所になっていたりと……ややこしいですね。つまり、ブランコもお寺も山の上!
おすすめの行き方は、香川側から雲辺寺ロープウェイを使って山頂まで行くコース。だってこれ、日本最大級のロープウェイですから! 全長約2,600メートル、山麓駅から山頂駅の高低差は約660メートル。深い森の上空を走り、だんだんと瀬戸内海が眼下に広がってきて、ずんずん海の向こうの本州側まで見えてくる……絶景わくわくですよ〜。

徳島側の山道を行くルートもあるのですが、それは山道がなかなか大変なのと、頂上のパーキングは雲辺寺参拝者のためのものなので、ブランコ目的だったらロープウェイでどうぞ。
◆雲辺寺ロープウェイ
住所:香川県観音寺市大野原町丸井1974-57
電話番号:0875-54-4968
超貴重な旅情あふれる寝台列車、ブルートレインが絶景スポットに
ロープウェイ麓には、なんとまぁ、ブルートレインがあります。

雲辺寺ロープウェイの駐車場あたりです。キャッチーなものづくし、一粒で何度もおいしいハッピーなエリアでしょ。ブルートレインは、熱烈なファンをもちながらも2015年に惜しまれつつ廃止になった寝台列車。今、こうして触れ合えるなんて感激です。乗ったことはないけど(笑)。

街、瀬戸内海、伊吹島と、ずいぶん抜けたきもちいい絶景を背負っちゃって、天下のブルートレイン様にはなんと似つかわしい場所でしょうか。ここにブルートレインを持ってきたのは観光業者や市でも、ロープウェイの会社でもなく、岸井うどんの店主さん。子供の頃、「電車が近くにあったら楽しいのになぁ〜」と思っていたそうですが、男の子なら一度くらいは思い描いたような夢ですよね。それを、そのまま文字通りに叶えるなんて、とんだ強者です。

車両は九州から運ばれてきたそう。長い距離、しかも山の上まで運ぶのには莫大な輸送費が必要で、なんとクラウドファンディングで2両1,700万円を集めたのだとか。強力なファンがたくさんいるのがよくわかります。
ブルートレインにこうして触れ合える場所は全国的に珍しいこともあって、鉄道ファンを中心に大いに注目を集めており、テレビの取材も度々入っているそうです。そしてついに宿泊施設として運営スタート! 現在は4月8日~5月8日の宿泊予約を受け付けているそうです。予約は電話のみ、090-6286-0325の岸井さんまでどうぞ。早い者勝ちです~。
もちろん、部屋やベッドは現役時代のブルートレインそのままに使用するそう。ブルートレインファンは泣いて喜んじゃいますね。
ブルートレインと桜の絶景!
ブルートレインの周りにも桜があります。先ほどの写真は桜が咲く直前でしたが、開花後にも撮影に行きましたよ。やっぱり桜はほっこりするなぁ。

ちなみに、あの車両裏にある桜の木の下で撮っていたら、オナモミにまみれまくって「痛っ!」と時折悲鳴をあげることになりました(笑)。そんなどうでもいいプチ情報はさておき、きれいなのでどうぞご覧くださいませ。

春だから、観音寺の桜もどうぞ
山から町に下りても、観音寺の桜はとっても美しいです。桜色のワンピースを着て共演してきましたよ。

ここは雲辺寺ロープウェイより車で20分ほどのところにある山田ふれあい緑地。広々とした公園で、桜もいっぱい。桜の季節は普段より混み合いますが、他のスポットほどではないのが最高。お気楽にいろんなポーズを試して撮影できちゃいます。

上空から見ると桜が金平糖みたい、かわいいなぁ〜。ここに来たら、いつもとは目線を変えて、近づいたり遠のいたりしつつ、跳んだり回ったり、いろんな撮影を楽しんでください。日本人にはよく慣れ親しんだ桜に、さらなる親近感を抱くことができそうです。
◆山田ふれあい緑地
住所:香川県観音寺市柞田町丁93-8
JR四国のポスターをもう1枚! 「毎日キセキ」
最後に、JR四国の各駅に貼っていただいているポスター、2枚目はこちらです。

ね、「毎日キセキ」みたいでしょ。こちらもJR四国の各駅に貼っていただいているポスターです。ぜひ、四国にお出かけの際はご覧くださいませ。どうか末長く親しんでいただけますように。

観音寺市は香川県の最西端、瀬戸内海のど真ん中だから笑っちゃうほど波がなく、浜は真西を向き、瀬戸内海にしては島が少ないので、太陽が島ではなく海に沈んでいきます。
潮の高低差は4メートルに及ぶ時もあって、海の表情がコロコロ変わるのも最高に味わい深いんです。干潮の夕暮れは大好物。潮が引いた時の潮溜まりのあるシーンはなんともいえないかっこよさですよ。さらにはその潮溜まりが鏡になって、空を、雲を、自分を、ばっちり足元に映し出すから、最高に美しくって最高にごきげん。夕暮れの海に行くたび、惚れ直しています。