桜以外で春を表現する!こばぽん先生のフォトウォーク【門前仲町】
旅色LIKESのイベントレポーター・ERIが体験や学びを発信します。今回参加したのは、3月26日に開催された旅色LIKESイベント「写真家・こばやしかをるさん(通称:こばぽん先生)に教わる写真講座」。RICOHのGRを無料で貸りて「春のグルメ&フォトウォーク」をテーマに撮影のコツを教わり、東京イーストサイド ホテル櫂会(かいえ)でのグルメフォト、門前仲町でフォトウォークを行いました。春といえば「桜」を撮りがちですが、今回は桜禁止で表現することにチャレンジ! また4月5日に撮影した写真をこばぽん先生に評論いただくレビュー会も実施しました。イベントの様子をご紹介します!
目次
GRの使い方を学ぶ
会場は東京イーストサイド ホテル櫂会東京駅から3駅の潮見駅前にあり出張時にとても便利な立地です。2020年オープンで、キャンピングルームなどの趣向を凝らした部屋もあり、女子会、学生旅行、ファミリーなど幅広い層が楽しめます。
講師は昨年3月のカメラ講座に続き、こばぽん先生。参加者は、RICOH社製の高機能デジタルカメラ・GRを貸りて参加します。
まずは、ホテル内のミーティングルームでGRの使い方のレクチャー。お話の中で「カメラにSDカードを入れたらフォーマットを実行する」ということを初めて知りました。フォーマットとは、初期化のことです。容量オーバーになって撮影できなくなる心配がなくなるのと、使用するカメラにSDカードを認識させることができます。カメラを新しく買い替えたときも行っていませんでした。教えてもらえてよかったです。
ホテルビュッフェでグルメ撮影
座学の後は、ホテルのレストランでランチを食べながらグルメ撮影。ビュッフェ方式で、盛り付けのセンスも問われます。
欲張ってたくさん乗せてしまい、 皿の上が整いません。また、きれいに盛り付けることに必死で、テーマが春だということをすっかり忘れていた……。撮影しているときは、お借りしているGRの性能がよく、撮影がうまくなったような気分でしたが、お皿に余白を持たせたり、背景に柱やテーブルの角を入れたり、習ったポイントをもう少し使えばよかったです。目の前で撮影していたことも見ていたはずなのに、あとから写真を見返して自分自身に打ちひしがれていました。
撮影を終えて、ランチタイム。有機野菜のサラダバーやピザ、カレーなど和洋食が揃いどれもおいしい。デザートも数種類用意されていて、お腹いっぱいになりました。
雨の“もんなかフォトウォーク”
ランチ後は、越中島(えっちゅうじま)駅へ移動し、門前仲町(もんぜんなかちょう)でフォトウォークをしました。当日は、あいにくの土砂降り。せっかく桜が満開なのに、曇りのせいで景色が暗くみえます。こばぽん先生も「桜は、アレンジで入れてもいいよ」といってくれたので、お言葉に甘えて桜をいれつつ、雨ならではの“春”を感じる写真撮影にチャレンジしました。
歩いていると、大横川(おおよこがわ)でお花見クルーズ船を発見しました。雨の中大変だな、と思いながらパシャリ。傘をさしてる人たちが雨の中で映えていい雰囲気がでました。
桜トンネルの下にいたこばぽん先生を隠し撮り。雨に濡れた透明の傘がなんだかきれいです。
GRにはイメージコントロールというカラーモードが12種類あります。習った機能の中で「レトロ」を使いまち並みを撮影しました。全体的にモノクロに近い色合いになります。
「ネガフイルム調」で撮影してみました。ネガフィルムとは、フィルムカメラのように光の色や明るさが反転している写真のことです。「レトロ」に比べると写真が明るく感じられます。
同じ位置からイメージコントロールを変えて常香炉を2枚撮影しました。お香の煙が見えてきたり、全体の雰囲気が変わったり違いがよく分かります。
深川不動堂の参道を歩いていたところに角打ちができる酒屋・折原商店を発見しました。春らしいお酒を選んでちょっと雨宿りの乾杯(あくまで本日のテーマの撮影のためですよ)。写真を見返すと、乾杯の後ろに桜柄のボトルを置けばよかったとか、グラスに手を添えればよかった、などあとから反省点がみえてきます。私の今後の課題はシチュエーションをつくることのようです。
初めて使うGRは、コンパクトで軽くポケットに入る大きさで、ほとんどの操作を片手でできちゃうのが魅力的でした。そしてデジカメでありながら本格的な写真が撮れることがおもしろく、撮影が楽しくなりました。いろんな場所へ持っていきたくなるカメラです。GRを好んで愛用する人のことを「GRist」と呼ぶそうですが、私も仲間に入りたいと思うくらい、GRに惚れました。
フォトレビュー会で写真のアドバイスをもらう
4月26日に「フォトレビュー会」が開かれました。カメラ講座で撮影した写真をこばぽん先生に評価してもらうイベントです。オンラインで実施され、カメラ講座に参加できなかったメンバーも「“春”を感じるグルメorシーン」をテーマに写真を持ちよりました。
写真を提出するためにカメラのデータを見返すも、どれも微妙。写真選びに悩んだ挙げ句、桜柄のお酒の写真を提出。こばぽん先生からは、ボトルの透明感が写されていてすごくきれい! とお褒めのお言葉をいただきました。GRのおかげなのですけれど、うれしいです。さらに、ボトルにかかっているタグを外して余計なものに目を向けない工夫をいれたり、背景をもう少し広く撮ってよりお店の雰囲気を伝えたりするといいよ、とアドバイスももらいました。たしかにそのほうがいいなあ。次回撮影するときに意識してみます。
他の方へのアドバイスも聞きながら、“全部入れがちなお皿の端を切ってメインをアップにし、アピールしたいものにピントを合わせること”や“1枚勝負ではなく、いろんなアングルで撮ってみること”など多くの学びがありました。
旅写真は場面のひとコマを切り取る
今回の撮影講座で、写真で何を伝えたいかを考え、シチュエーションをつくり、旅中の場面のひとコマを伝えられるように切り取ることが大事だと教えてもらいました。今までの撮影の反省点や自分に足りないもに気づいたので、学んだことを活かして楽しみながら撮影を続けていこうと思います。
こばぽん先生、RICOHの窪田さん、旅色のスタッフのみなさん、ありがとうございました。