一人旅での不安解消! 福島県いわき市のひとりご飯でも入りやすいお店8選
毎日忙しく働き、自分を甘やかすため誰にも気を使わないひとり旅をしてみたい。そんな方も多いのでは? ひとつ不安なのがひとりで過ごす“食事時間”。今回、品川駅から特急2時間30分で行ける、福島県いわき市に不安を解消できるお店を探すべく、取材で行ってきました。いわき市で水揚げされた水産物“常磐もの“が食べられるお店を含め、ひとりでも入りやすいお店を8店舗ご紹介いたします。
目次
食事面での不安
一人旅を経験したいが、“一人でお店に入るのに勇気がいる”、“一人ご飯が苦手”、“一人で食事が恥ずかしい”など、どこかで不安に感じる方もいるのでは? 旅のお悩みを解決するべく、カウンター席があるお店やおひとり様が多いお店、個室、テイクアウトグルメなど、一人でも安心して食事が出来る飲食店を調査してきました。なぜ福島県いわき市? と思った方、こちらの記事をぜひ読んでみてください。
① 個室あり・ハンバーグが人気「Delica Cafe Kibaco」
ご主人がDIYしたウッド調で温もり溢れる店内は、ひと席ずつ個室に。人の目を気にすることなくおひとり様でも気軽に入れるお店です。店内にはドライフラワーや雑貨なども飾ってありとてもかわいらしく、どこの席でも写真映え。落ち着いた空間でゆっくり食事をするのにぴったりです。
おすすめのメニューが「ハンバーグ」。地元の方からも“飲めるハンバーグ”と、大人気なんです。仕込み時間を短縮したいという思いからフライパンやオーブンは使わずに、ビーフシチューと一緒に真空パックに入れ低温調理をしています。ハンバーグにはビーフシチューの旨味、ビーフシチューにはハンバーグの旨味が伝わり、旨味の逃げ場がなし!
ご飯は毎回土鍋で炊いてくれこちらのご飯目当てという方も多いんだとか。注文が入ってから炊き上げるので提供までに少々時間はかかりますが、ふっくらおいしいお米を食べるためここは我慢!
こだわりはまだあります。一緒に提供しているサラダの野菜は自家栽培。ドレッシングも手作りで、にんじん、玉ねぎ、パプリカをペースト状にしこちらも野菜の旨味がギュッと詰まっています。ドレッシングを購入していくお客様も多いそうですよ。
車で10分の距離には市内の子どもたちが「10年後のいわき」をテーマに描いた絵画が展示されている「いわき回廊美術館」があるので一緒にお楽しみ下さい。
② カウンター席あり・焼菓子とコーヒーでブレイクタイム「Blue mug COFFEE」
おしゃれな内装でカウンター席もあるこちらのお店は、ひとりで入りやすいだけではないんです。テラス席もあり愛犬との私服のひと時が過ごせます。他にもスロープがありバリアフリー仕様。妊娠してる方や若い方、ご年配の方まで幅広い層の方から人気のカフェなんですよ。テーブル席で作業をしている方もちらほら。冬は薪ストーブがあり火を眺めながら“無”になって注文したメニューが届くのを待つ時間もひとり旅ならではの贅沢な過ごし方なはず。
お店に入りすぐに置いてある焼菓子が入ったショーケース。かわいい焼菓子と共に、生豆のまま仕入れ、店内にある焙煎機で自家焙煎したコーヒーをチョイスしましょう! 香り高いコーヒーは1番人気の 「カヌレ」との相性抜群。カヌレはカリモチ触感でたまごをしっかり感じられ、つい2つ目を買いに行きたくなるおいしさ。
店内で食事をするとかわいらしい青いマグカップにてコーヒーが登場。「購入したい」と全国からお問い合わせも来るそうで、店頭でも購入可能ですが、旅行中割れないようにと心配するのもちょっと……。そんな方に朗報! LINEからも購入できるので安心です。
こちらのお店からも車で5分の距離に「いわき回廊美術館」があります。
③ カウンター席あり・あんこう鍋が食べられる「ごはん・カフェきゅういち」
あんこう鍋はどうしても食べたくお店を探していましたが、“2名様から注文可”というお店が多くお店探しに挫折しかけていました。諦めずお店を探していると“お一人鍋から注文可能です”という文字を発見。テンション爆上がり!
朝の情報番組でも取り上げられる有名店で、カウンター席がありひとりで食事がしやすいお店です。お店の方も優しくいわき市のおすすめなど親身になってお話をしてくれました。店内は華やかで晴れた日には太陽の陽ざしが心地よいそんな空間です。
あんこう鍋は11月~3月で食べられる限定のメニューですが、定食メニューも豊富。定食メニューであればテイクアウトも可能なので目の前の「豊間海岸」で海を眺めながらの食事もおすすめです。
車で5分のところには、全国に16基しかないのぼれる灯台の一つ「塩屋埼灯台」があります。「日本の灯台50選」にも選ばれている人気スポットなので併せて行ってみてください。
④ カウンター席あり・めひかりの握りが食べられる「いわき海鮮寿司 おのざき ラトブ店」
いわき駅の改札を出て左へ行き徒歩すぐ。創業1923年の海鮮海産物専門の老舗店です。鮮魚店直営だからこそ実現できる価格で、新鮮なネタが味わえます。お寿司はサクッと食べたい物が食べられ、食事時間を短縮できるのがおひとり様での食事でもチャレンジしやすいかも?
外観
食べていただきたいのが「常磐もの七浜握り(1,800円)」です。常磐沖で育ち水揚げされた常磐もの7貫がいただけます。「醤油でもいいですが、ぜひ塩で! 」と塩も一緒に! 素材の旨味、甘味を引き出してくれる塩は案の定いい仕事をしてくれました。プリプリの身は噛めば噛むほど旨味が口いっぱいに広がります。ひとりで食べていましたが「おいしい……」と声が漏れます。7貫の中でのおすすめは「目光炙り」。皮が薄く脂が乗っているのが特徴のメヒカリは炙ることで身がギュッと引き締まり、香ばしさもプラスされます。
メニューには炙っていない「目光の握り」もあります。炙りがおいしかったのでもう一回食べたい気持ちもありつつ、炙ってないのも食べたいな……と悩み店員さんに「失礼な質問なんですが、どっちがおすすめですか? 」と聞いてみました。すると「炙りですね~。炙りと生1貫ずつにしましょうか? 」と……。“神”と心のなかで叫ばせていただきました。身は柔らかく脂もあるのですがやっぱり私も炙り派でした。注文時、勇気を出して質問するだけでちょっと得する事もあるんですね。
目光炙りと生の目光
⑤ カウンター席あり・おひとり様来店も多い「ブレイク 平本店」
いわき駅の改札を出て左へ行き徒歩3分。デカ盛りのサンドイッチやパフェ、トーストが食べられると有名なお店です。店内はTHE喫茶店といったレトロな雰囲気。カウンター席にもテーブル席にもひとりで来店している方がちらほら。カウンター席の方ではお客さんがお店の方と話をしている姿も見られます。
メニューが豊富でどれを注文しようか迷い、またまたお店の方に質問……。「時間が限られるのでモーニングがいいかも! 」と背中を押していただき注文。
分厚いトーストとサラダ、ハムエッグのセットでこれぞモーニングという感じ。「ミックスピザ・トースト」も人気のようで注文している方のを横目でチラッと覗いてみましたがトーストの高さがあり、チーズもとろけていてボリューム満点。食べきれなかった分はテイクアウト出来るので小腹が空いた時用にいいですね。
⑥ カウンター席あり・食券スタイルで声かけ不要 「浜鶏 いわき・ら・ら・ミュウ店」
「いわきをぎゅーっと。」をキャッチフレーズにした観光物産センター「いわき・ら・ら・ミュウ」内にあるラーメン屋さんです。ひとりラーメンはちょっと抵抗ありますが、入り口すぐに食券機があるので、メニューが決まった後の一声が不要なのが嬉しいポイントかも。また、席はテーブル席だけでなく、カウンター席もあるので人目を避けたい時はカウンター席がおすすめです。
名物メニューの「浜鶏ラーメン」は、さっぱりとした鶏ガラスープに濃厚な白湯を合わせ魚介スープをアクセントとしたダブルスープのラーメンです。 あっさりとしているのにコクがあり鶏の旨味が詰まっています。いただいたのはこちらの店舗限定の「浜鶏かつお節ラーメン」。削りたてのかつお節の風味と板のり、あおさのりの磯の香りが相性抜群です。
浜鶏かつお節ラーメン
⑦ ご当地ス-パーでお惣菜をGET! 「スーパーマルト」
いくら入りやすいお店があってもやっぱりひとりご飯は苦手な方もいるのでは? そんな時におすすめなのがご当地スーパーです。全国スーパーマーケット協会が主催する「お弁当・お惣菜大賞」を受賞した「店内手作りおにぎり又兵衛しまほっけ」や、カツオが旬の時期にだけ販売される「常磐ものかつおかつ重」など、いわき市の食材が詰まったとっておきのお惣菜が集まる宝庫なんです。詳しくは一般社団法人全国ご当地スーパー協会の方が紹介してくれたこちらのプランをご覧ください。
私も「店内手作りおにぎり又兵衛しまほっけ」、「常磐ものかつおかつ重」を購入しホテルで食べました。おにぎりは結構お米が多く食べごたえがあります。しまほっけもたっぷり入っていて大満足! 「常磐ものかつおかつ重」はあっさりした出汁なのか、重さを感じず、胃もたれする丼ものは得意としていませんでしたが、そんな心配もなく完食。冷めてもおいしいのがお惣菜のすごいところ。私はホテルでテレビを見ながら食べましたが、海辺や公園などお好みの場所でいただけるのでいいですよね。
【番外編①】 ひとりご飯余裕! という方におすすめ「魚処 寿々花」
いわき駅から徒歩5分。駅近くに宿泊し夕食で常磐ものとお酒を楽しみたい。という方におすすめ。仲介人の資格を持つ店長が新鮮な魚介類を港から直送。魚の“うまみ”を存分に楽しめます。カウンター席からテーブル席までありカウンター席に座りお店の方とのお話も可能です。1日目の夕食で立ち寄り、私のお話に付き合っていただき、最後には一緒に写真を……。
まずは恒例の何を食べたら良いかの質問(笑)。チョイスしたのがメヒカリ(700円)、ホッキ貝のお造り(880円)、ヒラメのお造り(900円)です。お話を聞いていると「東京は高いよね何もかも(笑)」と、確かに! 新鮮でこのコスパの高さ。メヒカリはフワッフワの身に上品な脂。お酒が進みます!!! ホッキ貝は噛めば噛むほど甘みと旨味が広がるほどジューシー! ヒラメは淡白でありながら旨味が感じられます。もみじおろし、ネギ、わさび、柚子胡椒が添えられポン酢と一緒に提供しています。卓上にはお醤油もあるのでお好みの食べ方を見つけてみてください。
お会計時に、二日酔いに効く柿をサービスしてくれます。甘みがしっかりありジューシーでおいしかったです。「この優しさ記事にも書いてね! 」と……(笑)
サービス面での優しさはこれだけではありません。メヒカリの横で燃えている炎。実は取材用で写真を撮っていたら消えてしまったのです。すると「写真まだ撮るよね! もう一回付けますよ」と言い付け直してくれました。なんて優しいんだ……と嬉しくなりました。ひとりで居酒屋に入るのは初めてでちょっとドキドキしていましたが、楽しく食事をいただきました。
出張中滞在したホテル「Hotel Apex Resort」
いわき駅近くのお店を3つ紹介しましたが、宿泊施設にはいわき駅から徒歩10分ほどのこちらがおすすめです。
館内はハワイアンの雰囲気漂う落ち着いた空間で 「日常を忘れ、心地良い時間をお過ごしいただきたい」という思いが詰まっているんです。客室はおしゃれでありながらシンプルで、リゾートホテルの雰囲気。2泊しましたが「まだ宿泊していたい。」と思えるほど居心地の良さを感じられ、自宅にいるかのようなリラックスした時間が過ごせます。
朝食が豪華。ダイニングに続くドアを抜けると、ハワイアンカフェを彷彿とさせる爽やかな空間がお出迎えしてくれます。席はカウンター席とテーブル席の2種類。朝食の内容は白米を中心にお箸が進むようなおかずばかりで、エネルギーをしっかりチャージできるはず。
おわりに
いかがでしたでしょうか? ひとりご飯になれている私ですが、居酒屋さんはちょっとレベル高いな……とお店に入るまでドキドキしていました。でも入ってみたら楽しいもので、友達と「おいしいね」なんて交わす言葉はありませんが、食と向き合い味わって素材のおいしさと向き合える時間があります。少しでも自分にあった解消方法が見つかり、福島県いわき市の魅力にも気づき、行ってみたい! と思っていただけたら嬉しいです。
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