「CAMPTON清水」で京都暮らしを味わう上質な一日

京都の人気観光地八坂通りにある「CAMPTON(ケンプトン)清水」にLIKESメンバーのERIさんがお試しステイ。メゾネットタイプの宿泊施設で女子4人旅、京都での暮らしを疑似体験した感覚を味わってきたようです。
目次
京都の町屋に溶け込む入り口
2018年に開業したCAMPTON清水は観光客で賑わう八坂通り沿いにあります。京都の有名な観光地「清水寺」まで徒歩約10分、「八坂神社」まで徒歩約13分と好立地。宿へ向かう途中に法観寺の「八坂の塔」も見ることができます。
趣ある街の景観を損なわないようにこだわり抜かれた外観は、あまりにも周辺の景色と一体化していて一度通り過ぎてしまうほど。
たくさんの観光客を横目にエントランスへ向かいます。八坂通りを観光に来ただけでは入ることのできない黄色の暖簾をくぐっていることにちょっとだけ優越感。エントランス横には水琴窟(すいきんくつ)があり、竹筒を耳にあてて聞くととてもきれいな音色が聴こえてきます。
1階はくつろぎのリビングルーム
「京都が息づく宿」をコンセプトに暮らせるようなスタイルを取り入れて建てられたお部屋はすべてメゾネットタイプです。今回は女子旅だったため、全7室の中でも「ROOM1」という女性デザイナーが設計したお部屋に宿泊しました。雪が降っているような情景を表現した壁紙が特徴の「粉雪(こなゆき)」をテーマにしたお部屋で、最大5名で宿泊することができます。扉を開けると目の前に素敵な和モダンの空間が広がり外の喧騒が嘘のよう。さらにお部屋の中に枯山水があり、心を落ち着かせてくれます。リビングには床暖房が設置されていて、スリッパをはかなくてもいいくらい。冬の京都を楽しみに観光に来る方も多いと思いますが、寒い中外を歩いてきても快適に過ごすことができます。椅子には西陣織がほどこされており、家具からも京都を感じられました。
ウエルカムドリンクはお抹茶。日本茶の老舗「一保堂茶舗(いっぽうどうちゃほ)」の味を気軽に楽しんでもらうようにとスティックタイプで用意。スタッフが用意してくれる茶せんや茶碗で、茶道体験を楽しみながらいただきます。飲んでみると口当たりがまろやかで渋みはありません。深い味の中に甘さも感じられるお抹茶をケンプトン限定のオリジナルカップでいただきます。とっても素敵なこちらのカップ、販売はされていないそうなので、ここだけのお楽しみです。
リビングルームには、食器やレンジなどが揃っているので部屋で食事を楽しむこともできます。JR京都駅から宿に向かう途中で「京都錦市場商店街」に立ち寄り、お惣菜を買ってくるのもおすすめです。またオプションで老舗料亭のお弁当や出張料理をお願いすることもできます。

私たちは、観光しながら見つけたおつまみとワインで部屋飲みをしました。周りの人や時間を気にせず楽しめるので話もお酒も進みます。
2階は癒しの空間が広がる
寝室に2人、和室に2人寝ることができます。和室の窓からは八坂の塔と京都の街並みが。朝起きたときにこんな景色が見られるなんて贅沢すぎて感激です。
肌触りがよく快適な着心地のルームウェアは、一緒に行った仲間全員が絶賛していました。寝具も寝心地がよく、京都を歩き回った私たちは朝までぐっすり。すっきりとした朝を迎えることができました。
バスルームは、高野山に生える「高野槙(こうやまき)」の浴槽と、大理石とヒノキが配された壁のバスルームには、いい香りが広がります。京都に温泉はありませんが、まるで温泉宿に行ったかのように癒やされました。バスルームの横には洗面所があり、洗い場に使われている器がとても美しいです。また大きなドラム式洗濯機も完備されていてファミリーでの滞在や長期滞在もできます。
まだ人気の少ない観光地を楽しむ
滞在2日目は、早起きをして宿から徒歩約8分の清水寺へ。日中は観光客で賑わいますが、早朝は人混みを気にせずゆっくりとお参りすることができました。こんな体験ができるのも宿泊者の特典ですね。
清水寺といえば、毎年恒例の「今年の漢字」。今年は「戦」に決定しましたが、宿泊した日はまだ募集期間だったので私も投票してきました。WEBからも応募可能だそうですが、自分で書いて応募するのはひと味違います。毎年11月頃から募集が始まるようなので、来年の漢字を決める際はぜひ行ってみてください。
◆清水寺
住所:京都市東山区清水1丁目294
電話:075-551-1234
※拝観時間は時期によって異なります。詳しくは公式ホームページをご確認ください。
朝ごはんはお散歩がてら、近くの前田珈琲 高台寺店へ。コーヒーの香りが漂う店内でモーニングメニューの「トーストパンセット」を注文しました。焼き立ての厚切りトーストは、外はカリッと中はふわふわでとてもおいしかったです。カフェオレと一緒にいただきました。ちなみに、私たちは直接お店へ行ってしまいましたが、事前にフロントで伝えるとホテルから予約をしてくれます。朝食だけでなくランチや夕食の際、予算・エリア・食べたいジャンルを伝えると希望に合ったレストランの予約を取ってくれるサービスも。京都を知り尽くした宿の方が教えてくれるレストランは間違いないでしょう。
◆前田珈琲 高台寺店
住所:京都市東山区下河原通八坂鳥居前下る南町415
電話:075-561-1502
営業時間:7:00~18:00(L.O.17:30)
定休日:無休
ホテルの近くには、見ざる聞かざる言わざるで有名な「金剛寺(八坂庚申堂)」もあります。どこも絵になる場所ばかり……。ウエディングフォトの撮影現場にも遭遇しました。
◆大黒山 金剛寺(八坂庚申堂)
住所:京都市東山区金園町390
電話:075-541-2565
開門時間:9:00~17:00
最後に

ケンプトンは地域との繋がりも大切にしており、錦織工房見学、人力車、芸・舞妓さんとのお茶屋遊びなどの体験も用意されています。外観だけでなく、京都の文化を大切にしているケンプトンはまさに京都に息づいている素敵な宿だと感じました。心まで癒やされるお部屋で「あの体験もしてみたいな」と次回の宿泊も夢見てしまいます。次は連泊しようかな。
