全国旅行支援を利用したのは3割! お得に旅を楽しめる一方、今後の課題も
12月27日宿泊分まででいったん終了する全国旅行支援。旅行需要を押し上げると期待され、2023年1月10日以降も割引率を引き下げて継続すると発表されました。旅好きにとっては、お得に旅を楽しめる嬉しい制度! 果たしてコロナ禍からの転換のきっかけになったのでしょうか。実際に利用した旅色読者の声をまとめました。
アンケート実施期間:2022年10月25日~11月24日
目次
Q1. 全国旅行支援を利用しましたか?
利用した 30.8%
利用していない 69.2%
旅行がお得になると聞けば利用者は多いのでは、と思いきや意外にも3割のみでした。
Q2.「利用した」と答えた方は、どの都道府県に旅行に行きましたか?
1位 北海道
2位 静岡
3位 長野
4位 兵庫県
5位 京都府
魅力度ランキング上位のエリアが必ずしも行き先ではない様子。北海道に次いで、関東県内から車で2~3時間の静岡、長野がランクイン。関西エリアでは、高齢者や障碍者が無理なく旅行を楽しめる「ユニバーサルツーリズム」条例を2022年度中に制定するとされる兵庫、そして外国人観光客の入国制限緩和の後押しもあり活気が戻りつつある京都という結果でした。
Q3. 「利用した」と答えた方は、申込方法や旅先で困ったことはありましたか?
あった 23.2%
なかった 76.8%
7割以上が困ったことはなく、お得に旅を楽しめたよう。一方で「困りごとがあったという利用者からは、旅マエと旅ナカでこんな声があがりました。
<旅マエ>
「予約してあったものを全国割に変更できたが宿泊先や旅行サイトによって手続き開始時期が異なり困惑した」
「始まった初日、仕事終わりに予約をしようと思っていたらもう埋まっていて予約できなかった。同じようなニュースが流れていて、その後予約できるようになりました」
「早い者勝ち感がして不満でした。特にお年寄りは不利だったように思います」
「割引の申し込みが予約サイトや宿泊先HPによって記載がなかったり、条件が違ったりということがありました。結局電話での問い合わせで話がまとまりました。しっかりと双方に明確な表示や注意書きが欲しかったです」
「事前に申し込んでおいたが、旅行支援が始まってみると予約したプランは対象外と言われ、予約を取り直しました」
<旅ナカ>
「公式HPに地域クーポンが使えるお店と出ていたのに、お店の人が分かっておらず、使えませんでした」
「もらったクーポンを使おうと思ってもスマホがなかなかつながらず、お店の人に待ってもらうことが多かったです」
「身分証明書や陰性証明、ワクチン接種証明など苦労して書類を準備しましたが、どれも確認されませんでした。安全性の面で疑問を持ってしまいました」
「予約手続きのわかりにくさ」と「現地での認識の違い」に困惑した様子。わかりにくさに加え、開始直後すぐに予約が埋まってしまうケースも多く、利用をあきらめた人もいたのでは。そんななか、旅色読者の中には「目的の航空予約が埋まってしまい、隣県から搭乗する旅行プランを実現させました」という強者も。
全国旅行支援を利用するためには「ワクチン接種歴(原則3回)」または「PCR検査結果証明書(3日以内)」が必要です。書類の確認のためにホテルのチェックインが混雑したのも困惑要素の1つでした。中には証明書を忘れてせっかくの割引が適用されなかったという例もあるので、これからという方はくれぐれも忘れずに。
年明け以降の再開、延長も予定されている全国旅行支援割。手続きそのものや、公平性、受け入れ側の体制などの課題が解消されてほしいところです。今回は利用できなかった、あきらめたという方は、課題を知ったうえで早めの予約と事前準備をおすすめします。