年末年始におすすめ! 帰省ついでのひとり自転車旅で1年の振り返りを
こんにちは! トラベルライターの土庄です。いよいよ2022年もラスト1ヶ月。年末年始の連休が待ち遠しいという方も多いのではないでしょうか。今回は年末年始の連休が待ち遠しいという方にぴったりな自転車旅を紹介します。その名も「帰省のついでに楽しむ、年末年始自転車ひとり旅」です。
目次
旅のきっかけは“帰省のついで”
決まって旅をするのは瀬戸内の海道。
年末年始は実家でゆっくり過ごす方が多いではないでしょうか。「せっかくの長期連休なので旅も楽しみたい、でも帰省したい……」 そんなことを考えている人におすすめなのが、私が恒例行事にしている「帰省のついでに旅をする」という楽しみ方です。
私は大阪に住んでいましたが、年末年始は岡山にある父の実家で過ごしていました。大阪から岡山は新幹線で1本ですが、あえてフェリーと電車、自転車を駆使して遠回りをすることで旅をしていました。大阪から岡山でもいくつかのルートがあります。
①大阪南港〜東予港(オレンジフェリー)→しまなみ海道→岡山
②大阪南港〜東予港(オレンジフェリー)→とびしま海道→呉→かきしま海道→岡山
③大阪〜福山(新幹線)→鞆の浦→しまなみ海道→とびしま海道→大崎上島→竹原→岡山
特に大阪からフェリーで一気に四国へワープして、瀬戸内海の島々を自転車で走りつつ、本州の港町に戻ったら電車で岡山へ戻るという流れが定番でした。
1年の振り返りは自転車の上で
目の前の景色にひとり没頭する贅沢。
最初は「長期連休に何もしないなんてもったいない! 」という精神で始めた旅でしたが、1年の締めくくりとしてとても有意義だと感じました。「今年はどういう年だったのか?」旅先でこの1年を思い出し、来年の抱負を決めて自分に言い聞かせます。家の中で過ごしているだけでは気づかないインスピレーションを受けることもありました。
日常ではなかなか忙しく、振り返る時間を取れないからこそ、仕事納めをした後のゆっくりと1日を過ごせるタイミングに、自分とじっくり向き合うのです。目の前の道をマイペースに進みながら、思考整理をする時間が好きです。
年末年始だからこそ浸れる静かな町の情緒
静かで心洗われる時間と風景が流れる瀬戸内の離島。
一般的に年末年始の観光地は、閑散期の場所が多く、観光地の静かな情緒に触れることができます。例えば、広島県福山市の鞆の浦です。「潮待ちの港」と呼ばれ、満ち潮と引き潮がぶつかる場所にあるため、海流が安定するまで船が一時停泊した港が今も残っています。
ほかにも広島県呉市にある大崎下島の御手洗(みたらい)などもおすすめです。年末に訪れることで、昔ながらの町並みが残っている観光名所の風情をゆったりと楽しむことができます。また家の軒先に門松をかたどった花飾りを飾る慣習を見るなど、島の暮らしを垣間見ることができたことも満足度が高かったです。また、静かで情緒に富んでいるのは観光だけではありません。移動中も然りです。流れていく穏やかな時間を感じ、美しい海の情景を眺めながらペダルを漕ぐと、不思議とリラックスできました。
◆大崎下島・御手洗の町並み
住所:広島県呉市豊町御手洗
電話:0823-67-2278(御手洗休憩所)
営業時間:平日 10:00~16:00 / 土日祝 9:00~16:30
定休日:火曜日
旅を彩る一期一会
ゲストハウスで一緒だった方が撮影してくれました! これも一期一会の思い出。
年末というタイミングに、ひとりで行う自転車旅。正直、旅中に「一年で一番落ち着けるときに、自分って何をしているんだろう……? 」と思い返すことも(笑)。しかし、いざ旅を終えると、どの年も強烈に印象に残っており、旅に出てよかったと思えるから不思議です。ポイントになってくるのは、旅先の人との一期一会でしょう。閑散期の旅でも必ずと言っていいほど濃い出会いがあります。
2017年の年末旅で、呉市のゲストハウス「クトマレ」に宿泊したときに出会ったサイクリストと日頃の仕事、趣味、来年したいことなど3人で夜まで語り合った時間は特に忘れられません。この出会いがあったことで、翌年6月また呉市に集合して、一緒に自転車旅を楽しむことになりました。旅がまた新たな旅のきっかけになったことに驚きです。
◆クトマレ
住所:広島県呉市本通4丁目1-10 安井ビル4F
電話:090-4103-1247
料金:ドミトリー 3,100円
正月太りも怖くない
お雑煮をたくさん食べるために年末に自転車で絞る
実用的な側面についても触れておきます。いきなりですが、私はお雑煮が大好きです。あのお汁とお餅の唯一無二の相性のよさってなんなのでしょうね(笑)。気づくとお餅を10個ぺろりと食べていることも……。「正月太り」になるリスクがあります。そんな悩みを、自転車旅は解消できます! 年末にがっつりペダルを漕いで旅をすれば、カロリー消費が激しい状態で年始を迎えられます。
つまり年始に多少食べ過ぎても、チャラにできるということです! 私はいつもこの自転車旅に助けられて、年始にはむしろダイエットしている状態が維持できています。これには恐らく個人差があるので悪しからず。
帰省が唯一無二の冒険に
年末こそ非日常な冒険を楽しむ。
いかがでしたでしょうか。今回は年末に行う「ひとり自転車旅」の魅力をご紹介しました。仕事納めをして1番落ち着けるタイミングの方が多いと思います。思いきって旅に出てみてはいかがでしょうか。きっと1年を締めくくり、来年の活力を得られる旅を楽しめるはず。