龍神様に会いに行く~奈良県宇陀(うだ)市パワースポット巡り~

奈良在住で、奈良旅ならお任せ、な旅色LIKESメンバーの神奈月さん。今回は旅の定番・パワスポの中でも、龍をテーマに旅したそうです。
目次
◆この記事を書いたメンバー

神奈月 みやびさん
奈良をこよなく愛し、奈良愛を布教する人間です。 特に、奈良のお酒には詳しい方です。
鏡池が美しい絶景スポット 「龍王ヶ渕」
奈良の秘境(?)宇陀(うだ)市には、龍にちなんだ場所がたくさんあります。雨の降る日、龍神様のパワーを得てリフレッシュしようと、奈良の秘境で“龍”にちなんだ場所を巡ってみました。さて、龍神様に会えたのかどうか、プチ旅行のレポートです。
宇陀市へのアクセスは近鉄大阪線がいいのですが、龍神様に会うには、車でないと行きにくい場所があります。今回は、奈良市内から車で出かけました。市内から約1時間。今は開通している道路も多く、山越えもスムーズですが、集落の間を抜けるとなると相当道が狭くなります。曲がるポイントなどもしっかりとチェックしましょう。
「龍王ヶ渕」は、鏡池が美しい絶景スポット。地元の方が維持管理されており、8台ほど停められる駐車場も整備されています。池の周りには遊歩道が作られ、ぐるっと一回りすることも。行ったときは、雨。でも、それはそれで風情があります。
雨が上がったときの様子。「鏡池」といわれています。
池のそばには神社があり、コロナ禍の中、疫病退散が祈られています。

◆龍王ヶ渕
住所:奈良県宇陀市室生向渕
龍が住む洞窟へ
「龍王ヶ淵」を離れ、室生ダムの方へ向かって10分ほどドライブ。室生ダムの管理事務所に車を止めて、川の流れを下に見ながら、橋の脇の道を歩きます。ここには、渓流がところどころ滝になっており、その中に龍が住むという洞窟が。前には、小さな祠が立てられ、「龍鎮神社」と呼ばれています。
◆室生ダム
住所:宇陀市室生大野
行けたらラッキー? 雰囲気あるカフェを訪ねて
さて、お腹がすいてきました。室生寺まで行けば門前に食事ができるところがいくつかありますが、いったん通り過ぎて、たまたまGoogle マップで見つけたおしゃれなオーガニック・カフェへ。

古民家を改造したらしいこちらのお店、ビーガンもOK、とあります。オーナーは宇陀市に移住してきたアーティストで別のビジネスも手掛けているので、開いているのは火曜と土曜のみ。
地産地消にこだわり、すべて有機栽培の野菜で作られるランチやコーヒーがいただけます。今回、私たちがいただいたのは、野菜たっぷりのカレープレート(Aランチ)とズッキーニの上に野菜ミートが乗った焼き物がメインのBランチ。どちらもお肉は一切使っておらず、オーガニック野菜の甘味がしっかりと口の中に残ります。
◆CAFÉ NeKKO
住所:宇陀市室生田口元角川2070
営業時間:11:30~16:00
定休日:月・水~金・日曜日
近くには、古民家を改装して趣きがあるカフェ・メリメロも。ガレットが有名らしく、フランス人の御主人と日本人の奥様が経営されているのだそう。残念ながら、こちらもオープン日が限られているので、行かれる際にはホームページを要チェックです。
◆Méli-Mélo
住所:宇陀市室生下田口1761
電話:080-5291-7529
営業時間:11:00~16:00
定休日:月~水曜日※日曜日は不定期で営業
色鮮やかな草木に包まれた「室生寺」
お腹がいっぱいになったので、室生寺方面へ戻ります。さて、宇陀といえば、やはり室生寺でしょう。宇陀市が合併する以前は、「室生」は村の名前でした。女人禁制だった高野山に対し、このお寺では古くから女人を広く受け入れ、「女人高野」として親しまれています。室生寺と龍のつながりは、次に行く「室生龍穴神社」とゆかりがあるようです。室生川のほとりに、聖なる水をたたえたこの地。龍神様をまつった「室生龍穴神社」を守る神宮寺として建立されたとの伝説もあります。

太鼓橋を渡って境内へ
7月の大雨で、シンボルの三宝杉の1本が根本から折れてしまったという悲しいニュース。樹齢千年を超えているため、もはや再建はかないませんが、残りの2本が無事であったことがせめてもの救いでしょうか。

気を取り直して、仁王門をくぐります。その先は、急な階段が続きます。講堂や本堂を横目に、室生寺でもっとも有名な小さな五重塔を目指しましょう。春にはシャクナゲの花に囲まれる五重塔。階段下からその様子を切り取った写真は、このお寺のシンボルとなるくらい有名です。

2005年撮影
過去には秋の紅葉の季節に五重塔がライトアップされ、そこにプロジェクションマッピングで龍が浮かび上がったことも。幻想的なまさにパワースポットというべきお寺です。
五重塔のお詣りをすませたら、本堂にも立ち寄ります。素晴らしい仏像がさりげなく佇んでおられます。本堂や金堂、それぞれで御朱印も違うものをいただけます。御朱印は全部で13種類もあるそう。
金堂にも立ち寄り、釈迦如来様にもご挨拶。境内はとても広いので、このお寺だけでも1日かかるくらいです。時間をかけて、仏様とのご縁を結んでくださいね。
◆女人高野 室生寺
住所:宇陀市室生78
電話:0745-93-2003
拝観時間:08:30~17:00 ※12/1~3/31の間は09:00~16:00
入山料:大人600円、子供400円
旅の最後は龍の住む鳥居「吉祥龍穴(室生龍穴神社)」
室生寺から、1キロメートルほど離れた龍穴神社へ。その前に、山道を登り、室生寺にそそぐ川の清流をたどります。すると龍が住むという「吉祥龍穴(龍穴神社)」の鳥居が見えてきます。
雨も上がってきました。龍神様のパワーを得て、元気が出ました。
最後に、室生龍穴神社にお詣りします。境内の杉の木の立派なこと。樹齢600年はあるでしょう。
境内には、夫婦円満の象徴、根っ子がつながった巨木「連理の杉」もあり、縁結びの神様として拝まれています。

◆龍穴神社
住所:宇陀市室生1297
電話:0745-93-2177
私は車で駆け足の日帰り旅行でしたが、電車移動なら、比較的移動しやすい室生寺と龍穴神社などの1~2カ所にしぼって、近くに宿泊して巡るルートがゆったりできてよさそうです。再来年の辰年に回るとさらに運気がアップするかも。今年なら「いまなら。キャンペーン」のクーポンを使い、曽爾高原や宇陀松山などと組み合わせてもいいでしょう。大自然の神秘に癒されにきてくださいね。