海のサイズが違う⁉️ オーストラリアの「グレートオーシャンロード」で超爽快ドライブ

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2022.10.10

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海のサイズが違う⁉️ オーストラリアの「グレートオーシャンロード」で超爽快ドライブ

成田空港は以前の活気を取り戻したし、よく訪れる石垣島に至ってはコロナ前より混んでいると宿の方が言っているし、近所のスターバックスだって、間引いていた座席をもとに戻しました。万歳、世の中動き出しました! そうなってくると気分は海外に目が向いてきます。すごい円安っぷりという点では困り物ですが、その昔、1ドル360円だったと思えば心も平和かな? わたしがコロナ前にドローンを飛ばす旅をして、心を動かされすぎた国のひとつはオーストラリア。すぐにでも行きたいです。超爽快なグレートオーシャンロードを走りたいし飛ばしたい。苦手だった車の運転すら大好きになるほど、きもちのいいドライブ体験だったんですよ。今回はそんな旅エピソードをお話しさせていただきます。世の中の明るいモードにあわせて、読んでぐんぐん楽しくなっていただけますように。

目次

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旅の起点・メルボルンは「世界の住みたい都市ランキング」上位ランクインの常連

市場でダース売りの生牡蠣はいかが

自由な旅に欠かせないのは、車。レンタカーに気軽にチャレンジ!

メルボルンの日の出がさながらティアマト彗星、宇宙規模すぎた!

メルボルンを訪れたら、グレートオーシャンロードに行かないなんてナシ!

なぜか他の国のどこよりも、壮大に思える夕暮れ

へろへろな帰り道、なんとか帰れたその訳は

メルボルン近郊で日の入りを拝むならここ

旅の起点・メルボルンは「世界の住みたい都市ランキング」上位ランクインの常連

東京からメルボルンは飛行機で10時間30分ほど。ぐんぐん南下しますよ。なかなか長時間の移動になりますが、時差はたったの1時間か2時間(サマータイムがあるため季節で違う)で、メルボルンがちょこっと早いだけ。緯度は東京が北緯35.41度、メルボルンが南緯37.49度、めぐる季節が反対なだけで季節感はほとんど同じ。なんの抵抗もなく過ごせそうでしょ。しかも気候は西岸海洋性気候で、東京より四季が緩やか、猛暑や寒さが厳しくないんですって。

そんなメルボルンは、「世界で最も住みやすい都市」 ランキングではいつも上位に入っていますね。過ごしやすい気候もあるだろうし、他にも要因がいっぱいありそうですが、行って納得しちゃいましたよ。このビジュアルからも伝わりそうです。

軽やかで陽気な空気が満ちていまして! 近代的だけど古いものもいい塩梅に残されていて、中心部ですら緑が豊富。全体的におしゃれ感も漂っています。

わたし自身、住みたいと感じた瞬間もあったんです。それは、ごきげんそうな大人が多いなと感じた瞬間。まぁ、深掘りすればそれぞれ色々抱えているんでしょうけど、訪れて受け取ったリアルな印象がそうだったので。疲労感をまとった人にそうそう出会わないってすごいでしょ、しかも大都市なのに。ビジネスマン風の人だって、夕方早めの時間にはうきうきお出かけしたりしていて、こちらまで楽しいきもちになったものです。

それから、図書館もずっと覚えています。メルボルンにあるビクトリア州立図書館は、「世界で最も美しい図書館」ランキングでも常にランクインしているそうなんです(いろんなランキングがあるな)。そんなことを知らずに訪れてグッときた自分の体験からも、やっぱりすごいところなんだと理解。

そもそも、建物に入る前の芝生シーンからいいですから。芝生に座っている方をご覧ください、大通りに面したここで、大人がひとりピクニックしているかのようにMacに向かってるってなんかステキ。仕事をするのも楽しそう、なんていい風習の街なんでしょう。

中に入ると壮観。歴史を感じるかっこいい内装に、現代的なシステムがいっぱい。

ここでなら、仕事をしている自分にすらうっとりできちゃうだろうなぁ、なんてしみじみ思いました。

市場でダース売りの生牡蠣はいかが

食べ物も最高ですよ。大都市らしく、いろんなおいしい料理が揃っていますが、一番惚れ込んだのはこれ! 生牡蠣1ダース売りです。2018年の感覚で、日本円にして1,600円ほどだったな。安くってうれしさ倍増。小ぶりで旨味がぎゅっと詰まったお味は抜群でした。

ところで、市場で生牡蠣を食べるって、ちょっと怖い感じもしますよね。でもわたしは、オーストラリアの牡蠣は当たらない説信者なので大丈夫。信じるものは救われる〜。あ、それなりの根拠はあるんです。牡蠣にあたるかどうかは、牡蠣の養分になるプランクトンに毒素があるかどうかで決まると聞いたことがありますが、オーストラリアのプランクトンにはあまり毒素がないんだとか。信じるかどうかはあなた次第(笑)。

自由な旅に欠かせないのは、車。レンタカーに気軽にチャレンジ!

さて、広ーいオーストラリア、自由に旅をするには車が一番。日本の免許センターに行けば国際免許をその日のうちに発行してもらえるので、ぜひレンタカーにトライしてみてください。オーストラリアは日本と同じ左走行の右ハンドルなので、こわいことなんてありません。

ただ、わたしは借りた車のウィンカーがハンドルの左についていてびっくりしましたよ。走り出してちょっと慌てました。他の街で借りた時は右にあったので、車によって違いがあることを覚えておくといいかもしれません。

あと、自分の経験から言うならば、路上に駐車するときは気をつけて! とくにメルボルンは厳しいと聞いています。路駐OKのところの列に並んで停めたら、わたしだけ罰金を取られましたね(笑)。OKスポットでも道の曲がり角にあたるところはNGだそうです。まぁ、ちょっと考えればわかりそうなことですが、道が大混雑で停めるところに困っていたので考え及ばず。みなさんはどうぞお気をつけて〜。

ちなみに、罰金はクレジットカードで支払いました。2018年の感覚で3万円弱くらい。どうせ出国するし払わなくても……と思ったら大間違い。レンタカーとパスポートが紐付いているのでずっとメールで追われるし、次回から入国できなくなるなど、いろいろまずいことが起こるらしいです。

メルボルンの日の出がさながらティアマト彗星、宇宙規模すぎた!

ちょっとちょっと、これはもう、ティアマト彗星が降ってくる『君の名は。』級にヤバいやつじゃないですか!

だだっ広い大都市に天体がおっこちてきた!? でもご安心ください、日の出です。バレバレですが(笑)。広い広―いオーストラリア、ぜんぜん山や丘が見当たりません。これがまた、宇宙っぽさを促すんでしょうね。日本の規模と様子からすると想像がつかない世界観です。

めちゃくちゃ元気な光が降り注ぎ、朝が来ることをこれでもかと教えてくれています。こんな大都市なのに、自然界との融合っぷりも最高で、メルボルンに惚れる要素しか見つかりません。

メルボルンを訪れたら、グレートオーシャンロードに行かないなんてナシ!

17時ごろ、どこで太陽を見送ろうかと地図を見ていて目についたんです。「グレートオーシャンロード」! グレートな道って、たいそうなネーミングですね。行ってみたい。滞在している宿から道の入り口の街トーキーまで、たったの130キロメートルだし……。地球人は宇宙の一員、くらいのスケール感を朝に感じたせいでしょう。心のものさしを200倍拡大させて、地球のバランスを失ったんだと思います。130キロメートルといったら新宿から犬吠埼くらいで、しかもグレートオーシャンロードはそこから400キロメートル続くそうですから。全部走らずとも、 往復するからなかなかの距離です。なのに、その時は近いと感じて走り出すのだから、オーストラリアマジックですよ。

そうと決まったらすぐに出発。フリーウェイに入る前にスーパーに寄っておやつをいっぱい買い込み、地図を見直すと、ようやく気づくのです。あれ? もしかして遠いかも、と。日本では小さな離島くらいでしか車に乗らないどころか、運転が苦手でモタモタしていましたが、そうは言っていられません。着くために走る走るガンガン走る、を実行するしかなくなりました。

6車線ほどある車でいっぱいのフリーウェイを飛ばしながら、車線変更を繰り返します。そのたび自分のスキルが上がったような達成感と満足感でニヤニヤしちゃって、楽しー! やればできるが人間の基本なんだな、なんてしみじみうれしくなりつつ走り、なんとか夕焼け前には海に出られました。ちなみにこのときは夏真っ盛り、サマータイムも導入されているので、日の入りは遅く20時40分ごろだったという幸運もあったおかげです。

そうして降り立ったグレートオーシャンロードの海。その広大さに、まさに、言葉を失いましたね……。

右下の点。あれがわたしです、ちっさ! そして海が広すぎるー! 海は地球をまるっと覆っていて、どこに行ったって目に映る範囲の丸い天球型になっているはずなのに、なんでかものすごく、他よりずーっと広く感じます。ビーチが広大というのもあるでしょうし、さえぎる人工物がないのもあるでしょう。とにかく、海の尊厳をより深く体感した気分です。

波間に残るヒタヒタの潮にまるっと空雲が映り込み、はっとするような美しいシーンがあちこちに広がっているんです。こんなビーチを横目に見ながら長く長―く続く道が、グレートオーシャンロード。なるほど、本当にグレートです。

動画でもどうぞ爽快感を受け取ってください。

こうして崖の部分もありますよ。下に見える白い車は、わたしが運転してきた車です。走ってはピンと来るスポットで降りて世界を堪能、そんなのを繰り返して、最高にご機嫌なドライブを続けます。

なぜか他の国のどこよりも、壮大に思える夕暮れ

だんだんと太陽が水平線に向かっていくと、空は色を、いいえ、色だけでなく質感まで変えていきます。

さっきとは質感が全然違うでしょ。ツルッパキッとしたきもちよさ最優先の世界が、ふんわりした、ちょっと起毛してるようなイメージの世界に。伝わります(笑)?

この状態で海を空から真俯瞰で覗き込むと、あーやさしい、やさしい、やさしい世界。このままタペストリーにしたいです。

そうして迎える日の入り。海は南を向いているので、海に沈むスポットは季節によってはなかなか探すのが難しいでしょうけど、山に沈んでいく壮大さもたまりません。

潮溜まりが際立ってきれいです。実は異次元への入り口になっていて、あそこに立ったらヒュッと違う空間へと消えていってしまいそうな雰囲気があります。

すっかり日没時間を過ぎても、しばらく幻想的な太陽の余韻が続くのです。

真ん中にある点々3つあるでしょ。3人の人です。どこでビーチに降りようとも、とにかく広大、こんな感じ。広い広い、美しい世界に言葉を失い続けた結果、どうも心が馴染んできて、自分自身の心の規模感が少々増した感じがしたものです。

へろへろな帰り道、なんとか帰れたその訳は

さんざん感動して、さんざんビーチを自分もドローンも飛び回って、もうヘロヘロです。気づけば辺りは真っ暗、22時過ぎ。泊まっていきたいけど、ちょっとご近所へ行く気分で出かけてきているので泊まる荷物などないし、そもそも海ばっかりで宿が見当たりません。帰ろう! とにかくがんばろう!

途中、もうだめだ〜ここで車中泊しちゃおうかなと、崖に車を停めてへたっていると、なんとまぁ。満月が目の前の海からポンッと生まれ出て、ぐんぐん昇っていきます。急に心が癒され、そうしたら不思議と体も癒されたみたい、元気がむくむく湧いてきまして。しばらく月光を浴び、天高く舞っていくのを見守ると、シャキッと帰路へと戻るのでした。ちなみにメルボルンの宿に着いたのは深夜3時ごろ。この日走った距離は往復で360キロメートル近くです。やるなぁ。

メルボルン近郊で日の入りを拝むならここ

おまけに、大都市メルボルンの夕景と夜景をどうぞ。グレートオーシャンロードはちゃんと時間を計算すれば、余裕のラインで楽しんで帰って来れると思います。それにしても遠すぎると感じたり、時間がない方もいらっしゃるかもしれません。そんな方はぜひこちらでどうぞ。メルボルン近郊のセントキルダビーチです。トラム一本で行けるのも便利でいいですね。

セントキルダは西向きなので、ばっちり海ぽちゃ(水平線に太陽が沈むこと)します。なんでだろう、なぜか他の国の海より迫力を感じる水平線に吸い込まれていきました。海に圧倒されて、太陽が小さく感じられる不思議な世界です。

くるっとドローンを街の方へ向けると、上品な灯りが咲き出していました。あくまでも平らでさえぎるもののない大陸、なんだかおとぎの国のワンシーンみたいです。

いかがでしたでしょう? 世界への扉が開き出した今日この頃、次のお出かけを考えてわくわくしていただけたなら幸いです。

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#ドローン #ドライブ #海外

Author

ドローン旅作家 とまこ

ドローン旅作家

とまこ

元秘境ツアー添乗員で現在は“おしゃれパッカー”、“美肌ダイエットマスター”として本の執筆や講演、TV出演など多方面で活躍する旅作家。「離婚して、インド」(幻冬舎文庫)など既刊12冊。2017年から旅先でのドローン撮影を始め、今では「飛ばさないと落ち着かない!」というほどのドローン好き。旅先での美景、絶景の撮影はもちろん動画の編集も手掛ける。

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