有楽町・ジョリッティで『ローマの休日』のジェラートを食べよう|映画ソムリエ東紗友美と巡る魅惑の映画スポット

東京都

2022.08.17

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有楽町・ジョリッティで『ローマの休日』のジェラートを食べよう|映画ソムリエ東紗友美と巡る魅惑の映画スポット

鋭い女子目線で映画を解説する映画ソムリエ・東紗友美さんが、映画好きならきっと心がときめく魅惑のスポットをご紹介。今回は、不朽の名作『ローマの休日』で、オードリー・ヘプバーン演じるアン王女が食べたジェラートを味わいに、東京・有楽町の「Giolitti(ジョリッティ)」へ。アン王女気分でいただくその味は……?

目次

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オードリー主演の不朽の名作『ローマの休日』

世界中が夢中になったジェラートの名シーン

オードリーが食べた「ジョリッティ」のジェラートを食べに

作中でアン王女が食べたフレーバーはどれ?

『ローマの休日』は“恋愛映画”である以上に“成長映画”

オードリー主演の不朽の名作『ローマの休日』

『ローマの休日』 ブルーレイ (デジタル・リマスター版 ブルーレイ・コレクターズ・エディション): 5,280 円 (税込) DVD: 1,572 円  (税込) 発売元: NBCユニバーサル・エンターテイメント TM & Copyright (C) 1953 Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved. TM, (R) & Copyright (C) 2014 by Paramount Pictures. All Rights Reserved. 2022 年8月の情報です。

『ローマの休日』 ブルーレイ (デジタル・リマスター版 ブルーレイ・コレクターズ・エディション): 5,280 円 (税込) DVD: 1,572 円 (税込) 発売元: NBCユニバーサル・エンターテイメント TM & Copyright (C) 1953 Paramount Pictures Corporation. All Rights Reserved. TM, (R) & Copyright (C) 2014 by Paramount Pictures. All Rights Reserved. 2022 年8月の情報です。

時代を越えるアイコニックな存在、オードリー・ヘプバーン。その美貌と名作映画とともに、今もなお世界中で愛され続けている、永久不滅のアイコンともいえるヒロインです。

『ティファニーで朝食を』『麗しのサブリナ』『マイ・フェア・レディ』大好きな作品は数あれど、彼女を一躍スターダムに押し上げ、世界中を虜にした『ローマの休日』(1953)はやっぱり特別。物語は、ヨーロッパ最古の王室・アン王女(オードリー・ヘプバーン)が親善職務旅行中にお忍びでひとり抜け出したローマの街で、新聞記者のジョー(グレゴリー・ペック)と出会い、恋をする……そんなひとときの恋を謳歌するロマンチック・コメディーです。

アカデミー賞を3つ受賞している大作で、オードリー・ヘプバーンが初主演を務めた映画でもあり、じっくり観たことがなくともそのタイトルは聞いたことがある人は少なくないはず。

世界中が夢中になったジェラートの名シーン

ジョリッティ有楽町店

『ローマの休日』でオードリーが演じたアン王女は、凛とした気品に溢れながらも、お茶目で愛らしく、まさしく映画史に残るアイコニックなキャラクター! そして同時にこの映画は、心ときめく名シーンを採集したような映画といっても過言ではないんです。「真実の口」に手を入れるシーン、ヴェスパ(スクーター)に乗りローマ市内を散策するシーン、そしてジェラートを頬張るシーンなどなど。

特に、本当は王女様であることを隠し、市民に溶け込んでスペイン広場でジェラートを嗜むシーンは印象的。細く長い腕が覗く清楚なブラウス姿に、ふんわりとしたスカートをなびかせながらジェラートを頬張る姿は妖精のように可憐で、このシーンで世界中が彼女に夢中に……! そんな、女の子の憧れの存在であるオードリーと同じ体験ができる場所が、時を越えてここ日本にやってきました。

オードリーが食べた「ジョリッティ」のジェラートを食べに

ローマで最も有名な、120年の歴史をもつジェラートを日本へという想いを込め、2021年にイタリア大使館協力のもと日本に初上陸した「Giolitti(ジョリッティ)」。1900年から始まったジョリッティは、ローマの老舗ジェラート店。このジェラート店こそ、『ローマの休日』でオードリーが頬張っていたジェラートそのものなんです。

日本国内は、現在東京に2店舗展開中。新宿ルミネエストと有楽町マルイにお店が入っています。今回は、店内で映画に想いを馳せながらゆったりと過ごしたかったので、広々とした空間が魅力の有楽町マルイ店に伺いました。

ジョリッティ有楽町店

アン王女風ファッションで来店!

ちなみにこの日は、私もちょっぴりオードリー気分で! せっかくなので、アン王女風の白いトップスにスカーフのスタイルでお邪魔しました。映画にまつわる場所に行くときは、ファッションにも自分の中に小さなとこだわりを持つと楽しさが倍増するんですよね。ひとり時間をオリジナルに彩る、自分だけの至福の時。

ジョリッティの石畳の店内

ローマといえば、石畳の道。お店の入り口から、そんな石畳の空間が広がっていて、さっそく情緒たっぷり!

ジョリッティ有楽町店の店内

そして、店内はおしゃれなリトル・イタリアそのもの。落ち着いた濃いグリーンを基調とした内装は、ヨーロッパの街並みをイメージしているらしく、座り心地のいい椅子が並びます。窓全面から太陽光が射し込み、光に包まれた東京の街並みを眺めるのは、なんとも贅沢で解放的な時間。一瞬にして、心が晴れやかになりました。

作中でアン王女が食べたフレーバーはどれ?

ジョリッティのジェラート

ジェラートの価格はコーン「トリプル」915円~

さて、映画好きの間でときどき交わされる会話があります。それは「オードリー・ヘプバーンが食べたジェラートは、どのフレーバーなのだろう?」という疑問。

今回ご案内いただいたジョリッティの中込さんによると、「モノクロ映画なので確かな情報ではないのですが、おそらくミルクではないでしょうか? ジョリッティの長い歴史はもともと牛乳屋さんから始まっているんです」と教えていただきました。

なるほど……当時のイタリアの人々にとって、ジョリッティはミルクのイメージなのですね。こ、これは非常に核心に迫った回答なのではないでしょうか。私もそんなミルクを含んだ、中込さんおすすめの「イチゴ」、「ピスタチオ」、「ミルク」の3種類をオーダーしました。

ジョリッティの「ジャンルドゥーヤ」、「マンゴー」、「ライス」

ミルク系、ナッツ系、フルーツ系の3種を合わせるのは、3色の“映えカラー”になるだけでなく、味や口当たり的にもおすすめとのこと。これは一生使えそうな豆知識かもしれません(覚えておくと、QOLが上がるかも?)。

乳製品を提供していたお店だけに、ミルクのおいしさはいうまでもなく濃厚で柔らか。まるで繭の中にいるような、牛乳に包まれたようなやさしい味! ちなみに、私のイチオシはコックリとした甘味が印象的なピスタチオ。こちらはプロンテ産ピスタチオを使用していて、これは“魚沼産コシヒカリ”のように、“ブロンテ産のピスタチオ”というだけで高級な印象があるのだそうです。

3つも食べられるかな……と思っていたのに、最終的にはぺろりと食べられましたし、もう一皿頼んでしまいました(笑)。ちょっぴりおてんばなアン王女が憑依したのかもしれません。

ジョリッティのおすすめフレーバー、イチゴ、ピスタチオ、ミルク

2皿めは、チョコとヘーゼルナッツを混ぜた「ジャンルドゥーヤ」、「マンゴー」、お米にアマレットリキュールを加えた近年イタリアでも人気のフレーバーという「ライス」の3種盛り。こちらのセレクトも先程の豆知識が効いていますね。

確かに3色の色味のバランスも可愛くて、味もとってもおいしかったです。中でも私のお気に入りはライス味。お米の粒感とひんやりしたジェラートが絶妙な化学反応を起こしていて、今まで食べたことのないようなお味と口当たり。とにかくおいしいし、知らない味に出会えたうれしさもありました。ロマンチックなひとくちは、アン王女の秘密の恋の味なのかもしれません。

劇中では、お忍びでローマ市内を観光していたアン王女が、長い髪を街中の美容院でバッサリとカットして、その足取りで最初に導かれるように向かったのがジェラート店。思わず食べたくなってしまうのもわかりますし、最後まで食べ切っていたことも理解できてしまうおいしさでした。

『ローマの休日』は“恋愛映画”である以上に“成長映画”

最後に、世界的な名作『ローマの休日』は、イタリアのロードムービー、1Day観光ムービー、そしてひと時の恋の物語として有名だけれど、この映画が愛され続けているのは“ひとりの女性が成長を遂げる姿”を清々しく描いた傑作だから、ということについて言及させてください。

映画の冒頭で、アン王女は各国の要人たちと次々と握手をして挨拶をするのですが、その様子は明らかに退屈している様子でした。外側からは見えないものの、クローズアップされたドレスの中の足元は、片方の靴を脱いで、片方の靴はドレスの中で行方不明になってしまう。終わらない職務にうんざりしている姿が垣間見えます。

しかし、あどけなかった彼女がラストシーンで変化します。表情は凛として、姿勢は彼女の意思そのもののようにまっすぐに伸びている。ローマという街で、その場所に暮らす人々の生活やこころに触れ、自分がやるべきことを自覚した王女のたたずまいの美しさ。アン王女を演じるオードリー・ヘプバーンは映画の中で飛躍するだけでなく、この作品でハリウッドのトップスターにかけ上がっていきます。

ぜひ、はじめての方も一度観たことのある方も、“ひとりの女性の成長物語”として、また観てみてくださいね。


◆ジョリッティカフェ有楽町店
住所:東京都千代田区有楽町2丁目7-1 マルイ有楽町 3F
営業時間:月~木・日 11:00~20:00 L.O.19:00(ジェラート19:30)
金・土 11:00~21:00 L.O.20:00(ジェラート20:30)
電話:03-6259-1366

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映画ソムリエ 東紗友美

映画ソムリエ

東紗友美

映画ソムリエとして、テレビ・ラジオ番組での映画解説や、映画コラムの執筆、映画イベントのMCなど幅広く活躍。映画ロケ地巡りも好き。日経電子版で「映画ソムリエ 東紗友美の学び舎映画館」を連載中。

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