【今月の旅写真】夏色・夏景色を探して~横須賀市・観音崎~

神奈川県

2022.07.11

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【今月の旅写真】夏色・夏景色を探して~横須賀市・観音崎~

皆さんこんにちは。写真家のこばやしかをるです。ジメジメ、どんよりと蒸し暑かったり、直射日光が厳しい快晴になる日も多いですが、いかがお過ごしですか? 今年こそは夏を満喫したい、そう思っている方も多くいらっしゃると思います。私もその一人です。
そんな中、一足早めに夏色・夏景色を求めて海と山両方を楽しめる神奈川県横須賀市の観音崎まで足を延ばしてみました。
旅の相棒(カメラ)はRICOH GRⅢx。海や山で撮影するときのポイントも合わせてご紹介いたします。

Text&Photo:こばやしかをる
撮影機材:RICOH Ⅲx

目次

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三浦半島フリーパスでお出かけ

横須賀市観音崎はどんな場所?

三浦半島ではさまざまな海辺が見られる

日本らしい海 観音崎の夏景色

観音崎公園では深緑を堪能

横須賀美術館で美しい光景を切り取る

汗をかいたら温泉でリフレッシュ

おわりに

三浦半島フリーパスでお出かけ

今回は京浜急行品川駅で三浦半島フリーパス(1DAY)を購入して横須賀市観音崎にお出かけです。品川駅から馬堀海岸駅まで南下し、そこからバスに乗って観音崎まで約2時間です。午前中に出発するとちょうどお昼時に到着します。
ランチは現地でお店が混んでいたり、道に迷うなどの時間的なロスを避けたいので、ひとり旅は比較的お弁当派。「海を見ながらご飯を食べよう!」と決め、品川駅でお弁当を購入し旅のスタートです。

ボックスシートに座れると旅気分が増しますね。

ボックスシートに座れると旅気分が増しますね。

横須賀市観音崎はどんな場所?

横須賀市観音崎は三浦半島右側、東京湾の浦賀水道に突き出た場所に位置します。
観音崎周辺は、岩場と砂浜での磯遊びや、海水浴・釣り・バーベキューが楽しめるほか、隣接する観音崎公園は歩きやすく舗装されているので、気軽にハイキングが楽しめます。
徒歩圏内には自然博物館、横須賀市美術館などもあり、自然と歴史・文化を一度に堪能できる魅力あるエリアです。

◆観音崎公園
住所:神奈川県横須賀市鴨居4-1262
最寄りバス停:観音崎バス停より徒歩1分
IC:馬堀海岸ICより約5分

岬にそびえる灯台は安全に航海するための海の道しるべ。観音崎灯台は日本最初の洋式燈台で、日本にある登れる灯台16のうちの一つです。灯台からは浦賀水道を行き交う世界の船や対岸の房総半島が一望できるなど、大きく視界が広がります。

◆観音崎灯台/公益財団法人 燈光会
見学料:大人 300円(小学生以下無料)
時間:5月~9月/9:00~16:30、10月~4月/9:00~16:00
休業日:不定期

三浦半島ではさまざまな海辺が見られる

“一足早く夏に出会いたい”と、張り切って出かけたものの、到着したときはあいにくの曇り空。蒸し暑さで熱中症にならないように、まずはお弁当を頬張りながら海を眺めていました。
三浦半島といえば、逗子・葉山の穏やかな波の海辺を想像する方もいらっしゃると思います。実際にも日本有数の別荘地として栄えたおしゃれなリゾート地で、マリーナもあり、ウインドサーフィンやヨットなどのマリンレジャーを楽しむちょっとリッチなイメージ。
それとは反対に、観音崎の海辺は雄々しい岩礁と、目の前を行き過ぎるタンカー船やコンテナ船、商船などの海で働く船たち。何だかイメージが正反対のようですが、外洋に向いた半島左側の逗子市、内湾に向いた横須賀市。その海辺の役割と生活環境の違いがあることに気づき、半島という地形の面白さを感じました。

お弁当を食べながらの一枚。人が岩礁の上を歩いているのでその大きさが分かります。

お弁当を食べながらの一枚。人が岩礁の上を歩いているのでその大きさが分かります。

撮影ポイント:岩礁と海&空の分量を半部になる構図での撮影です。

日本らしい海 観音崎の夏景色

お昼を食べ終わって灯台へ登り、観音崎公園内を散策する合間に空が晴れてきました(晴れ女です)! この日は、スッキリとした眩しい青空ではありませんが、夏景色に青空は欠かせません。海に空の色が反射することで海の青さも増します。
観音崎を撮影するなら、日本らしい海岸風景として岩礁と緑の組み合わせがマスト。砂浜のように足を取られず歩きやすいので、岩礁まで近づいてしっかりと断面も見せつつ撮影してみました。

撮影ポイント:見せたい部分が明確になるように近づきます。この画面では右上から左下に向けて、対角線上に分量を分けています。

浜にはお昼までになかったパラソルが1本立ち、青と白のコントラストがまさに夏色。海辺のアイテムは鮮やかな色が多く、夏の元気なイメージを演出してくれます。すでに海に入って遊んでいる子たちもいて、これぞ夏景色というワンシーン。大人になると躊躇してしまうことも、思い切り楽しむ様子を少しうらやましく見つめて切り取りました。

撮影ポイント:浜辺と海&空の分量を半分に。海なので水平線は真っ直ぐになるように気を付けています。

撮影ポイント:視線が右へ逃げないように、堤防先端を入れずに切り取っています。

観音崎公園では深緑を堪能

観音崎公園は自然と歴史が共生する場所。開国後の日本にとって最も重要といえる防衛拠点の一つが観音崎でした。現在は自然豊かな県立公園として絶好の地になっていますが、東京湾に突き出した地形は、東京湾海防の最重要地点となっていたこともあり、砲台跡や当時のコンクリート、赤レンガなどがそのままの形で残っている場所もあります。
そんな歴史的背景もまるっと飲み込んでしまうかのような木々の隆々たる姿。また公園内では、地層へも根を張る自然の力を感じながら散策ができます。観音崎灯台へもこうした姿を目にしながら登って行きます。自然豊かな公園内には、自生のアジサイが彩りを添えていました。

ガクアジサイは「かながわの花の名所100選」に選定されています。

ガクアジサイは「かながわの花の名所100選」に選定されています。

「地に根を張り、微動だにせず」とはこういうことなのだろうと、自然の計り知れない力強さとたくましさを随所に感じられます。手つかずの自然のままの姿は、自由奔放とも言えます。

撮影ポイント:上を向いて高く伸びる木々は縦構図で地層も取り入れて撮影。

撮影ポイント:近づくことのできない距離ではズーム(クロップ機能)が役立ちます。明るく白い空を入れすぎないように切り取りました。

撮影ポイント:上を見上げて葉脈が透けるほどの明るい露出と、葉が広がる様子を強調できる16:9の画面比率で撮影。

道すがら山百合がポツンと現れて、うっそうとした森の中に花を添えていました。湿度が高くシダや苔なども随所に見られます。苔好きにはたまらない場所かもしれません。公園内にはトンネルやレンガの壁、コンクリートなどがそのまま放置されていることもあり、ラピュタのような世界が体験できる場所もあるようです。

撮影ポイント:山百合を中心にせず、ちょっと右寄りに配置。

撮影ポイント:岩場に差し込む光に露出を合わせて暗めに。暗い中に明るさが引き立ちます。

真夏になると一層木漏れ日もきらめきを増し、強い日差しを遮ってくれるので森林浴が心地よく楽しめます。
山や森の中では、その土地にしかない植物や自然環境による独特な形状、季節による色づきの違いなど、自然観察を楽しみながら発見する力を養うことができますよ。

横須賀美術館で美しい光景を切り取る

観音崎公園の深緑と、海辺の日差しを浴びて夏を堪能した後は、徒歩で5分ほどの横須賀美術館まで向かいました。横須賀市の市制100周年を記念して開館した「横須賀美術館」は、建築家・山本理顕氏の設計で、自然豊かな環境と絶景美術館としても知られ、海を臨む景観が特徴です。
館内で横須賀市にちなんだ作家の常設展示を観覧して、少しクールダウン。その後は屋上へ上がり、海を眺めてみましょう。水平線と融合する建物のデザインは爽快な気分になれます。

海側へ寄ると建物の一部が空と海の青さと融合するようなデザインです。

海側へ寄ると建物の一部が空と海の青さと融合するようなデザインです。

撮影ポイント:空と海の分量、建物の格子線を中心に置いて切り取ります。

芝の敷かれた庭に降りると屋上全体を捉えることができます。緑と青の美しさの中に白が引き立ちますね。

芝の敷かれた庭に降りると屋上全体を捉えることができます。緑と青の美しさの中に白が引き立ちますね。

撮影ポイント:建物の白い形を中心に、空が開放的になるよう広めに取り入れています。

◆横須賀美術館 / YOKOSUKA MUSEUM OF ART
住所:神奈川県横須賀市鴨居4-1
電話番号:046-845-1211
営業時間:月〜日10:00〜18:00
休館日:毎月第1月曜日(祝日の場合は開館)、12月29日~1月3日

汗をかいたら温泉でリフレッシュ

横須賀美術館から馬堀海岸駅へ戻る途中に温泉があることを知り、バスを途中下車して立ち寄ることにました。地下1,800mから湧き出す天然温泉は、塩分たっぷりで保湿効果も高く、湯冷めをしません。帰宅してからも体がホカホカしていました。
露天風呂では海を眺めながらの入浴や、さらさらとお湯が流れる床に寝ころぶお風呂など、他では体験したことのなかった楽しさもありました。
汗をかいて疲れた体をリフレッシュし、スッキリして帰路につくことができます。

◆湯楽の里
住所:神奈川県横須賀市馬堀海岸4-1-23
電話:046-845-1726
営業時間:9:00~24:00(最終受付 23:00)

休憩後の馬堀海岸沿いでは、ちょうど太陽が沈んでいく様子に遭遇。たった15分ほどのドラマチックな時間に居合わせることができてとてもラッキーです。
焼けた鮮やかなオレンジ色の空もまさに夏の色ですね。

撮影ポイント:人物がシルエットになるように露出を暗めに。空の色もしっかりと色濃くなります。

おわりに

海に、山に、温泉。午後からのアクセスにも関わらず、これだけ堪能できる観音崎はじっくりと夏色・夏景色を楽しめる場所。何か目的がなくてもカメラ片手に出かければ、きっと素敵なシーンに出会えるはずです。これからの夏本番シーズン。日焼け対策、熱中症対策をしっかりと行いながら夏を満喫しましょう。

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#神奈川県 #横須賀市 #観音崎 #写真旅 #RICOHGR #こばやしかをる #撮影テク #1day

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写真家 こばやしかをる

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こばやしかをる

1996年フォトスクールで写真の基礎を習得後、デジタルデータ制作を写真関連企業の現場で習得。主にプリントの現場から写真を学ぶ。現在はフォトアドバイザー、展示・イベント企画、執筆、プロデュースなど、写真に関する幅広い活躍の場を持つ。「GR3 PERFECT BOOK」(インプレス)そのほか、「写ルンです」のワークショップ・テキスト、スマホ写真センスアップ術などもの監修を手掛けている。

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