【北海道】花咲線と路線バスで行く! 日本最東端を目指す旅
2021年の秋に日本最東端の町、北海道根室市を訪れた旅色LIKESメンバーのいぶりくりーむさん。同年8月に全通100周年を迎えた花咲線(※)を利用し、道中の絶景とともにその魅力を伝えてくれました。
※JR根室本線(滝川~根室)のうち、釧路と根室を結ぶ135.4キロの鉄路の愛称
目次
◆この記事を書いたメンバー
いぶりくりーむ
趣味は旅と写真、料理です。 旅では、カメラを持って風景写真などを撮っています最近、和食器の収集にハマっており、料理を和食器に盛り付けています。
①釧路から根室駅へ
昨年の秋に訪れた日本最東端の町・根室。 今まで旅で訪れた北海道のなかでも、印象的な場所の一つです。今回は、根室市内を巡った観光スポットを紹介していきたいと思います。
まずは釧路で一泊した後、早朝に根室に向かい、05:35釧路発の花咲線「快速はなさき」に乗ります。
開業100周年を迎えた歴史ある花咲線は、野生動物などに出会うかもしれない路線です。日の出と一緒のタイミングということもあり、車窓から見える大自然の風景が一段と輝いて見えました。
②一日フリー乗車券で最東端を目指します
車窓を眺めながら約2時間30分後、根室駅に到着しました。ここから、根室交通の一日フリー乗車券を使って、路線バスで最東端を目指します。
・根室交通 一日フリー乗車券
金額:大人2,080円、小人1,040円
利用可能路線:花咲線・納沙布線・厚床線・公住循環線・西浜線
有効期限:乗車当日限り1日有効
③納沙布岬に到着
路線バスで約40分後、念願の東の端納沙布岬(のさっぷみさき)に着く事ができました。納沙布岬の中でも1番の端は納沙布岬灯台です。納沙布岬灯台は、現存する北海道最古の灯台とされていて、1872年に建設、今年で150年を迎えるそうです。ひっそりたたずむこの灯台は、今も北海道の海を見続けています。
・納沙布岬
住所:北海道根室市納沙布
余談ですが、納沙布岬で、日本最東端で生活している猫を発見しました(笑)。とても人懐っこく、かわいい猫でした。
④明治公園へ立ち寄り
帰り道の路線バス。納沙布岬から根室駅に向かう途中で下車し、そこからしばらく歩くと、明治公園にたどり着きます。1979年に開園した歴史ある公園で「日本の歴史公園100選」にも選ばれています。元は1875年に開拓使根室牧畜場として創設され、北海道では2番目の歴史を誇る牧場でした。その牧場の跡地を利用したのがこの明治公園です。広い敷地内には、BBQ場や広場、噴水などがあり、遠足やキャンプに最高な場所だと思います。私が訪れた時は、子ども達が元気よく遊んでおり、たくましさを感じました。
冒頭の写真でも一際目立つこの3基は、飼料や穀物を貯蔵庫として使われていたサイロです。1932年に1基、昭和1936年に2基建造され、赤煉瓦積みのサイロとしては国内最大級の規模を誇ります。現存するレンガサイロとして国内2番目に古いそうです。実際にサイロを見ると、写真で見るよりも高い印象です。見た目も、なんだかかわいらしい建造物ですね。
・明治公園
住所:北海道根室市牧の内81
⑤花咲岬に到着
再び路線バスに乗車し、根室市街から南にある花咲港へ向かう途中で下車。そこから歩くと海岸が一望できる花咲岬に到着します。花咲岬では花咲灯台と車石という車輪のような丸い岩石に出会えます。花咲岬から見る海岸は絶景で、海の風を感じながら、たそがれてしまいました。
・花咲岬
住所:北海道根室市花咲港
⑥最東端の駅「東根室駅」へ
根室駅から花咲線に乗り、東根室駅を目指します。
根室駅の隣にあるこの場所は、日本最東端の駅です。無人駅ですが、登下校する学生が乗り降りしてました。花咲線は観光列車でもあり、通学する学生さんの足にもなっています。そして、私は宿泊先である釧路まで花咲線で帰るのでした。
最後に
とても充実した釧路~東根室の旅でした。最東端に辿り着くまでに時間はかかりますが、途中の立ち寄りも含めてここにしかない絶景に触れる事ができ、楽しめました。北海道に訪れた際は、最東端の旅をぜひおすすめします。