“鍋欲”をひとりしゃぶしゃぶで満たしてきた「七代目 松五郎 宮益坂上店」
最後にみんなでワイワイ鍋をつついたのは、3年近く前。それでなくとも鍋奉行の友人に任せきりの横着者の私は、自分でつくるという発想もなく、長らく食べていないのがしゃぶしゃぶです。共感してくれる方、きっと多いはず! 焼肉ほど重くなく、体があたたまり、お腹にパワーがみなぎるあの感じを久々に味わうべく、ひとりしゃぶしゃぶに行ってきました。
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ひとりだけど鍋が食べたい、そんなときは渋谷宮益坂へ
渋谷にしゃぶしゃぶをひとりで気張らずに食べられる店がオープンしたと聞いて行ってきました。その名も「ひとりしゃぶしゃぶ 松五郎 宮益坂上店」。
ちょっと覗いただけで「いらっしゃいませー!」と元気な声が。店内に入らずに、まずは外のカウンターで注文する先払いスタイルです。
野菜はS・M・Lの3サイズから選ぶことができ、お肉も1種類ごとにS(50g)・M(120g)・L(180g)から選択できます。ここにご飯をつけるか、締めの麺か春雨をつけるのが基本セットです。お肉の量が想像つかなかったので「女性ならSサイズで3種類くらいがちょうどいいですよ」というスタッフさんにおすすめされるがまま、3種類をチョイスしました。
ここで覚えておいてほしいのが、注文時に名前を聞かれること。なんでだろうとドギマギしながら名前を伝えます。どうやら注文内容が書かれた専用のメニューとチケットをつくってくれるよう。
嬉しかったです。よし、これからしゃぶしゃぶするぞ、と気合が入ります。
さっぱりポン酢と濃厚ごまダレに胃袋をつかまれる
こちらが今回私がオーダーしたセット。お野菜(M)、国産牛カルビ(S)、山西牧場 肩ロース(S)、多香味豚 バラ(S)に締めの春雨をつけました。席はすべてカウンターで、1席に1つずつ専用の鍋がついています。
平日のお昼を少し過ぎたくらいにお邪魔したのですが、客層は20~30代の女性ばかり。白とオレンジを基調とした店内は、手元を見なければコスメサロンに来たかのような雰囲気です。ひとり〇〇はさまざまありますが、なんというか、とっても余裕がある。音楽を聴きながらしゃぶしゃぶする方、スマホ片手にしゃぶしゃぶする方など、みなさんそれぞれが自分のペースで楽しんでいるのが印象的でした。
おいしそうなお肉を目の前にキョロキョロしていたのは私くらいだったのですが、すかさずスタッフさんが食べ方の説明をしに来てくれたので、ひと安心です。
タレはポン酢とごまダレの2種類。「ポン酢にはネギをたっぷり」「ごまダレにはニンニクチップとラー油がマストです」とのこと。初めての組み合わせでしたが、ごまとニンニクの風味で食欲が刺激され、もやしやニンジンといったシンプルな野菜がどんどん進む。柑橘が効いたポン酢は、カルビや豚バラの脂をほどよく中和してくれるので、こちらもどんどん進む、という悪魔的組み合わせを発見してしまいました。
焼肉のイメージが強いカルビですが、薄くスライスされているのでしつこくなく、さらっと食べられます。肩ロースは厚みがあってしっかりとした食べ応え。豚バラは脂の甘みを楽しめて、それぞれの味わいを堪能できました。
締めはしっかりダシが嬉しい春雨麺
締めは魚介系のタレに野菜や肉のダシが出たスープを注ぎ、ゆでた春雨を入れて春雨麺に。スープの濃さを自分で調整できるのが嬉しいところ。ここまでお肉をたくさん食べたはずなのにスルンといけてしまうのは、春雨のおかげ以上に、肉の脂がいい意味で残っていないからでしょう。ラーメンでも、ひょっとするとお肉もう1種でもいけたかもしれません。
ひとりしゃぶしゃぶのハードルは高くない
今までひとり〇〇というだけで肩に力が入っていた私。ですが、いちどその敷居をまたいでしまえば、拍子抜けするほど気楽に楽しむことができたのが「松五郎」でした。長らくしゃぶしゃぶしていなかった人にとっては、好きなお肉を好きなだけ楽しめる嬉しい選択肢だと感じられるはず。席と席の間も適度に空いているので、密を気にすることもありません。「お鍋が食べたい!」「お肉が食べたい!」そんな欲がむくむく増している方は、ぜひ足を運んでみて。きっとお店を出るころには、腹の底からパワーが湧いてくるはずです。
◆ひとりしゃぶしゃぶ 七代目松五郎 宮益坂上店
住所:東京都渋谷区渋谷2-9-11インテリックス青山通ビル1F
アクセス:渋谷駅から徒歩約6分
営業時間:11:30~22:00
電話番号:03-6427-9231
宮益坂を直進し、右側スターバックスの看板が見えてきたらそのすぐ先です