八坂神社

新潟県/上越市

八坂神社

ヤサカジンジャ

約1000年の伝統が息づく直江津の社

新潟県上越市・直江津に鎮座する「八坂神社」は平安時代の1028年（長元元年）に創建された由緒ある神社。須佐之男尊（すさのおのみこと）、建御名方命（たけみなかたのみこと）、大山咋命（おおやまくひのみこと）の3柱を祀り、直江津の守り神として人々に親しまれている。毎年7月には、約400年受け継がれる「直江津・高田祇園祭（上越まつり）」を斎行。御神輿が街中を巡行し盛大に行われる伝統の祭祀は「直江津・高田祇園祭の御旅所行事と屋台巡行」として、新潟県の無形民俗文化財にも指定されている。

平安時代中期の1028年（長元元年）に直江津の鎮守の社として創建。地元の伝統や歩み、信仰を今に伝え、悠久の歴史を誇る社。
始まりは「八坂社」の一社のみだったが、のちに「諏訪社」「日吉社」を合祀し、“三柱神社”とも呼ばれるようになった。
毎年7月に行われる「直江津・高田祇園祭（上越まつり）」は、2017年（平成29年）に新潟県の無形民俗文化財に指定された。

街なかにある約100m続く御影石の参道

参道は東門から約100m続き、「直江津祇園祭」の御饌米奉納神事の際には、この参道を直江津の若者が米俵を担いで一気に駆け抜ける勇壮な姿が見られます。参道や鳥居の御影石は北前船により運ばれており、直江津が海運の要衝であった歴史も感じられます。
時を越えて名工の妙技が輝く拝殿の繊細な彫刻

拝殿の彫刻は、江戸時代後期の名工で、地元・直江津出身の彫刻師、富吉親子の手により約10年の歳月をかけて制作されました。1本の樹木の表と裏それぞれに龍や鳳凰などの異なる図柄が施され、その軽快で自由な彫りは直江津町が誇るべき作品となっています。

旅路に刻まれる和の印影

神社に参拝し縁をつないだ証として頒布するという、本来の御朱印の意味を大切にしたシンプルな御朱印。宮司が自ら一枚一枚手書きで対応している。

七五三
お宮参り
縁結び
縁切り
金運
商売繁盛
厄除け
無病息災
安産祈願
合格祈願
交通安全
子宝
芸能
恋愛成就
五穀豊穣
家内安全
学業成就
病気平穏

開催月	行事	時間
1月1日	歳旦祭
4月27日〜4月28日	春祭
7月23日〜7月29日	祇園祭高田祇園祭（23～26日）と直江津祇園祭（26～29日）で構成された両地区を結ぶ例祭。川下りや花火、大民踊流しなど多彩な行事で地域の絆を深める伝統的な祭り。
8月27日〜8月28日	秋祭
11月23日	勤労感謝祭 ※旧新嘗祭
12月31日	除夜祭

過去の物語を辿る

由来、由緒

祇園信仰が息づく直江津の鎮守の社

平安時代の1028年（長元元年）に直江津地域の鎮守のために創建されたと伝わる古社。京都府・八坂神社の分霊を勧請し、武勇や厄除け、疫病退散の神といわれる須佐之男尊（すさのおのみこと）を主祭神として祀っている。江戸時代の1689年（元禄2年）に「諏訪社」、同じく文化年間（1804～1818年）に「日吉社」、また、地域の産土神を合祀し、1928年（昭和3年）に旧郷社に列せられ正式に「八坂神社」と改称。1614年（慶長19年）の高田城開府の際、地域にある多くの寺社が高田城下へ移るなか、“祇園祭の折には高田まで出てきて祭りを行うこと”を条件として直江津に残った。毎年7月に斎行する「直江津・高田祇園祭」では、今も神輿が高田から船で川を下り直江津に戻る神事が行われている。「八坂神社」は、この先も直江津の歴史を伝え、地域を守り続ける。

社殿

地元出身の名工の魂が刻まれた美しい社殿

流造の本殿は1721年（享保6年）に再建された建物で、入母屋造の拝殿は10余年の年月をかけて1843年（天保14年）に完成した。拝殿の建造を手がけたのは今町（現在の直江津）出身の增五郎、作兵衛の2人の棟梁で、彫刻は同じく今町出身の彫刻師・富吉親子の作という記録が残る。拝殿と本殿がつながった様式の社は厳かな佇まいでありながら、人々を温かく迎え入れてくれる。正門の扁額には「諏訪社」、東門の石碑には「郷社八坂（八阪）神社」「八坂・諏訪・日吉三柱神社」の文字があるように、以前は「八坂祇園社」や「三ヶ所神社」「諏訪神社」と称したこともあり、3柱を祀っていることから“三柱神社”、そして八坂社の御祭神・八王子にちなみ“八王子様”とも呼ばれる。歴史、芸術、信仰のすべてが感じられる社殿は、地元の人々のみならず、多くの観光客にも注目されている。

八坂神社

ヤサカジンジャ

住所: 新潟県上越市西本町4丁目2-25
アクセス: ［車］北陸自動車道上越ICより約10分［電車］JR信越本線・えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン・妙高はねうまライン直江津駅より徒歩約5分、JR北陸新幹線・えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン上越妙高駅より車で約21分
公式HP: https://yasaka-naoetsu.com/
TEL: 025-543-2895旅色を見たとお伝えいただくとスムーズです。
FAX: 025-543-2875
営業時間: 8:00～18:00
定休日: 無休
料金: 【初穂料】御朱印：300円、御守：500円～、ご祈祷：5,000円～
駐車場: 10台※社務所の横