三谷八幡神社

東京都/品川区

三谷八幡神社

サンヤハチマンジンジャ

“八幡さま”とともに季節に癒やされる社

東急電鉄武蔵小山駅東口から徒歩約6分の場所に鎮座する歴史ある神社。文武両道の神・誉田別命（ほんだわけのみこと）を祀り、地域に根差した“八幡さま”として親しまれている。境内は季節の自然が楽しめる穏やかな空間で、例大祭になると伝統的な神事や地域の行事でにぎわい文化の継承にも貢献。また、“八幡さま”の御利益と併せて稲荷社には子どもの守護の神様が鎮まるため、子どもに御加護のある神社となる。品川区の歴史と人々の暮らしに深く関わってきた存在として、訪れる人々に安らぎと活力を与えている。

江戸時代は1673～1704年の間に、小山八幡神社から出世稲荷大明神境内に祀ったことに始まる。
1932年（昭和7年）には村社に昇格。東京大空襲により御本殿を残し社殿が焼失した。1957年（昭和32年）に社殿を再建。
9月第1日曜日には「小山両社祭」を開催。街を練り歩く「神輿連合渡御」は、しながわ百景に選ばれている。

子授けや安産への祈りと歴史が息づくお稲荷様

本殿のそばに由緒ある稲荷社が鎮座しています。かつてこの地に八幡神像を遷座した際の祠（ほこら）で、子授け祈願、安産祈願、初宮参りに訪れる方が多くいらっしゃいます。また、手前には1805年（文化2年）に奉納された手水鉢があり、歴史を感じます。
時を超えて守られる庚申塔と金山地蔵尊の力

境内には金山地蔵尊（かなやまじぞうそん）が祀られています。こちらも“子育て地蔵”と呼ばれる、子どもを守ってくださるお地蔵様。ともに馬頭観音塔や庚申塔が鎮まっています。なかには300年以上前の庚申塔もあり、歴史と人々の信仰心が伝わってきます。

旅路に刻まれる和の印影

2020年（令和2年）9月に“八”の字を向かい合う鳩で描いた印章に刷新。鳩は八幡様のお使いで、神社の独自性と信仰の意味が込められている。また、「小山両社祭」の御朱印も限定数を頒布している。

七五三
お宮参り
縁結び
縁切り
金運
商売繁盛
厄除け
無病息災
安産祈願
合格祈願
交通安全
子宝
芸能
恋愛成就
五穀豊穣
家内安全
学業成就
病気平穏

開催月	行事	時間
1月1日	歳旦祭
2月	初午祭初午の日斎行。
2月17日	祈年祭
3月3日	上⺒の節句
3月上旬	境内社・稲荷社例大祭
5月5日	端午の節句
5月7日	春祭
6月28日	夏越の⼤祓
9月第1日曜日	例⼤祭（前⽇宵祭）
11月15日	七五三祭
11月23日	新嘗祭
12月28日	⼤祓式
12月31日	除夜祭

過去の物語を辿る

由来、由緒

三谷の氏神と江戸時代から親しまれる八幡様

江戸時代に当たる1673～1704年の間に創建された「三谷八幡神社」。当時、小山八幡神社より、三谷地区の名主・石井助太夫が八幡神像を屋敷内に移し、その後、当地に古くから鎮座していた出世稲荷大明神の境内に八幡神像を祀ったことから“三谷八幡”と呼ばれるようになったのが始まり。武蔵小山の総鎮守となり、現在も「三谷八幡神社」の境内摂社として稲荷社が残っている。毎年9月第1日曜日には、両社合同の例大祭「小山両社祭」が行われ盛り上がる。両社の氏子町会から7基の神輿が繰り出し、武蔵小山駅前に集結。街を盛大に練り歩く「神輿連合渡御」は西小山駅前に到着するまで大変なにぎわいを見せ、「小山両社祭の神輿連合渡御」として、しながわ百景に選定されている。

社殿

歴史と祈りの深さを伝える大切な場所

1930年（昭和5年）に地域の発展とともに神社も整備、社殿が造営され1932年（昭和7年）には村社に昇格した。しかし1945年（昭和20年）の東京大空襲により一帯は甚大な被害を受け、社殿も焼失。鉄筋コンクリートで造られた御本殿は残り、御神体と古文書類は消失を免れた。戦後、周辺の整備が進むなか1957年（昭和32年）に木造の社殿が再建され、文武両道の神・誉田別命（ほんだわけのみこと）の御神徳を今に伝えている。境内では地域の守り神と親しまれる摂社・稲荷社に宇迦之御魂神（うかのみたまのかみ）を祀り、子授かり、出世開運などを願う多くの人が訪れている。また、境内には福禄寿像と大黒天像、金精様などが点在。さらに金山地蔵尊、馬頭観音塔、庚申塔が鎮まる。