瀧野川八幡神社
東京都/北区
瀧野川八幡神社
鎌倉時代から続く滝野川の八幡様
東京都北区滝野川に鎮座する瀧野川八幡神社。創建は1202年(建仁2年)または1189年(文治5年)に源頼朝公が勧請したといわれる。御祭神は八幡神の品陀和氣命(ほんだわけのみこと)を祀り、武運の神・勝負事の守護神として篤い信仰を集める。境内はすがすがしく穏やかな雰囲気で、野鳥がさえずり、四季折々の自然を感じることができる。9月には例大祭が行われ、神輿渡御や里神楽などの奉納行事でにぎわいを見せ、地域の安全と繁栄を見守り続ける神社は地元の人々に“八幡様”と親しまれている。

- 創建は鎌倉時代初期の1202年(建仁2年)または1189年(文治5年)に源頼朝公が勧請したといわれている。
- 地域は元禄年間(1688年~1704年)から滝野川ごぼうなど江戸東京野菜の産地となり、昭和の初めまで種苗業が栄えた。
- 1885年(明治18年)改築の本殿と1922年(大正11年)修築の拝殿の宮彫は見事で、地域の人々の篤い信仰を感じさせる。

宮司
藤井 知樹
地域で実用書道(小筆)、龍笛、万華鏡作りを教えている。祭礼で使用している猿田彦面は、2018年に自ら面打ちしたもの。
旅路に刻まれる和の印影
御朱印は勝運の御利益を込めて“V”字型に書かれるのが特徴。月替わりや行事ごとなど種類も豊富に揃う。希望に合わせて誕生日、結婚記念日、還暦祝、「しぶさわくん」などのスタンプを押してもらえる。
七五三
お宮参り
縁結び
縁切り
金運
商売繁盛
厄除け
無病息災
安産祈願
合格祈願
交通安全
子宝
芸能
恋愛成就
五穀豊穣
家内安全
学業成就
病気平穏
開催月 | 行事 | 時間 |
---|---|---|
毎月1日 毎月15日 |
月例祭
9時50分までに集合して、誰でも参列できる。 |
10:00 |
1月1日 | 歳旦祭 | 0:00 |
1月15日 | 中祭 | 10:00 |
2月3日 |
節分祭
祭典終了後、年男が豆まき神事を行い、悪鬼退治の里神楽が奉納される。 |
16:00 |
2月17日 |
祈年祭
今年の五穀豊穣をお祈りする。 |
10:00 |
3月 第4日曜日 |
末社例祭・播種祭
末社の例祭(播種祭)のあと、境内で滝野川ごぼうの種まきが行われる。 |
|
5月15日 | 中祭 | 10:00 |
6月30日 |
夏越大祓
6月中旬頃に、氏子青年会の協力により茅の輪を奉製。形代を収めるのは6月30日の15時まで。大祓式は境内で参列することができる。 |
16:00 |
9月13日〜9月15日 | 例大祭 | |
10月13日 |
収穫祭
滝野川ごぼうを収穫し、「ごぼう汁」を振る舞う。また、江戸東京野菜の先生を講師に「ごぼう会議」を開催。 |
|
11月 | 七五三 | |
11月23日 | 新嘗祭 | 15:00 |
12月14日 |
滝野川かぶの品評会
栽培し収穫した滝野川かぶを持ち寄り「滝野川かぶの品評会(かぶ主総会)」が行われる。また、かぶ料理や江戸東京野菜の販売などもある。 |
|
12月31日 | 大祓式 | 16:00 |
過去の物語を辿る
由来、由緒
人々が祈りを刻む歴史ある八幡様
創建は1202年(建仁2年)または1189年(文治5年)に源頼朝公が勧請したといわれている。1868年(明治元年)の神仏分離令発令以前は、石神井川畔にある金剛寺が別当寺だった。その後昭和の初めまでは、大塚天祖神社の神職が神官を兼務。御祭神に八幡神の品陀和氣命(ほんだわけのみこと)を祀っており、勝負運、困難に打ち勝つ勇気と気力を授かることから、受験やスポーツなど勝負事のお祈りに訪れる人が多い。境内の合祀殿には末社として稲荷神社、冨士神社、榛名神社が鎮座しており、稲作、水、土と、農業に関係する神々から五穀豊穣や家業繁栄の御加護がある。社域は鎌倉時代からの主要な交通路、鎌倉街道中道(なかつみち)に面し、社殿の裏手からは縄文時代後期の住居跡が発見されるなど、考古学的にも貴重な遺跡に立地している。
社殿
人々の敬神の念が込められた社殿
1885年(明治18年)に改築された総欅造りの本殿と、1922年(大正11年)に修築された拝殿が佇む。施された宮彫りは精巧で美しく、拝殿のかえる股(正面上部)に彫られているのは、しめ縄が渡された夫婦岩。後背に日が昇り、雲や波の動きが描写されている。木鼻は獅子と獏(ばく)である。また普段の参拝では見ることができないが、本殿の応神天皇の姿も素晴らしい。さらに末社3社の合祀殿には、稲荷神社に倉稲魂命(うかのみたまのみこと)、冨士神社に木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、榛名神社に埴安姫命(はにやすひめのみこと)を祀る。冨士神社と榛名神社は明治時代以降に祀られたようで、五穀豊穣を願い2社を勧請したと考えられている。境内にはめずらしいむくり屋根の神楽殿や神輿庫があり、ケヤキ、ムクノキ、銀杏、クスノキなどの巨木が優しく揺れている。
江戸東京野菜の栽培
地域に伝わる江戸東京野菜を境内で栽培
江戸時代から昭和の初期まで、農業と種苗業が盛んだった滝野川地域。旧中山道に面した滝野川三軒家の種子問屋が中心となった東京種子同業組合では、終戦直前まで社務所を会合場所として利用。この会合で滝野川ごぼうや人参、練馬大根の種子の価格を決めていたと伝えられる。また、晩年を飛鳥山(当時は滝野川町)で暮らした渋沢栄一翁と滝野川の種苗業の人々は深く交流があり、社務所には1916年(大正5年)に書かれた渋沢翁直筆の書「克忠克孝」の掛け軸が掲げられている。2022年(令和4年)には神社の創建820年の奉祝事業のひとつとして、境内で滝野川ごぼう、滝野川にんじん、滝野川かぶの栽培を開始。プランターや“塩ビ管”を使って栽培し、伝統野菜の栽培が地域に広がることを願って地域の保育園や学校、住民などに種を配っている。毎年12月にはかぶの品評会を開催する。
寺社の境内に広がる四季折々の美しい風景と、自然の移ろいをご紹介します。


夏越大祓の茅の輪
滝野川ごぼうの花


滝野川ごぼうの収穫祭
境内の紅葉


ジョウビタキの鳴き声
滝野川かぶの品評会


- 住所
- 東京都北区滝野川5丁目26-15
- アクセス
- [車]首都高速中央環状線滝野川ICより約5分 [電車]都営地下鉄三田線西巣鴨駅より徒歩約8分、JR埼京線板橋駅より徒歩約11分
- 公式HP
- http://takinogawahachiman.com/
- TEL
- 03-3916-2890旅色を見たとお伝えいただくとスムーズです。
- SNS
- FAX
- 03-5944-5443
- 営業時間
- 参拝:0:00~24:00※24時間営業、社務所:9:00~12:00、12:30~17:00※冬期は9:00~12:00、12:30~16:30、詳細はHP参照
- 定休日
- 無休
- 料金
- 詳細は要問合せ
- 駐車場
- 2台※参拝者専用

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