里之宮 湯殿山神社
山形県/山形市
里之宮 湯殿山神社
市の中心エリアに鎮まる“街の守護神”
山形市役所に隣接する里之宮 湯殿山神社。1876年(明治9年)に県庁舎の守護神として創建され、山形市をはじめ県内外から広く崇敬を集めている。境内社に商売繁盛の神、市神神社(ゑびす様)を祀り、毎年1月10日の初市は多くの人でにぎわう。また兼務社・六日町熊野神社は旧山形城(現在の霞城公園)から見て鬼門に鎮座し、山形城鬼門鎮護の社、八方厄除の神として約650年前に創建。六日町熊野神社境内には樹齢約500年といわれる夫婦欅があり、夫婦円満・良縁成就を願う人々がお参りに訪れている。

- 1876年(明治9年)初代山形県令、三島通庸公により県庁舎の守護神として創建。
- 境内社として“山形市の初市の守護神”商売繁盛の神、市神神社(ゑびす様)をお祀りしている。
- 山形市で起こった3度の大火災などさまざまな困難を乗り越え、市の鎮守として現在にわたり篤く崇敬されている。

宮司
澁谷 宣寛
山形県神社庁顧問、神社本庁参与、伊勢神宮崇敬会評議員、前山形県保護司連合会会長、前東北地方保護司連盟副会長、山形刑務所教誨師を務める。
旅路に刻まれる和の印影
里之宮 湯殿山神社、境内社・市神神社、兼務社・六日町熊野神社の御朱印を頒布。各社の通常御朱印をはじめ、見開き御朱印や刺繍を施した干支の御朱印もあり、毎年異なるデザインの御朱印がいただける。
七五三
お宮参り
縁結び
縁切り
金運
商売繁盛
厄除け
無病息災
安産祈願
合格祈願
交通安全
子宝
芸能
恋愛成就
五穀豊穣
家内安全
学業成就
病気平穏
開催月 | 行事 | 時間 |
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1月1日 |
歳旦祭
歳旦祭は0時の号鼓を合図に本殿、市神神社、神殿、祖霊殿にて神職のみで奉仕し、氏子・崇敬者の繁栄と国家安泰を祈願する。初詣参拝者には0時より「ご福銭」を頒布。 |
0:00 |
1月1日 |
元旦祭
元旦祭は、氏子・崇敬者参列のもと斎行。境内では「木遣会(きやりかい)」により新年を祝う木遣りが奉納され、「神幸会(みゆきかい)」による餅つきなどが行われる。 |
10:00 |
1月10日 |
市神神社 例大祭
江戸時代初期から続く、初市の神様の例大祭。市神神社の御神体は安山岩の自然石で、“市神さま”“ゑびすさま”と慕われ、商売をしている人々に崇敬されている。 |
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1月14日 |
どんと祭
古い神札や正月用のしめ飾りなどを、お焚き上げする。 |
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3月 |
祖霊殿 春季霊祭
春分の日 |
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3月18日 |
祈年祭(春祭)
“としごいのまつり”とも称する祈年祭(春祭)。五穀豊穣、国家安寧を祈る大変重要な祭典。 |
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5月17日 | 宵宮祭、跡宮祭、禊神事 | |
5月18日 |
例大祭
1年に1回の最も重要な祭典。終了後には神輿が氏子区域を練り歩き、各所で稚児舞の奉納がある。 |
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6月30日 |
大祓式(夏越の大祓)
茅の輪をくぐり、半年間の罪けがれをお祓いする儀式。誰でも参加できる。 |
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11月15日 |
七五三祝祭(七五三祈祷)
9月下旬~12月末日の期間中、七五三の撤下品を揃えている。電話にて、参拝可能な日を要予約。 |
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11月23日 |
新嘗祭(秋祭)
五穀豊穣の儀式のなかで特に重んじられている新嘗(にいなめ)祭。宮中をはじめ全国の神社で行われる祭りで、宮中では天皇陛下が神々に新穀を捧げ、自らも召し上がる。 |
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11月23日 |
ゑびす講大祭・熊手市
商売繁盛を祈願し、境内にて大小さまざまな大きさがある縁起物の熊手を頒布。熊手を手にした際には、神幸会(みゆきかい)により招福を願う手締めが行われる。 |
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11月23日 |
熊手市
境内にて大小さまざまな大きさがある縁起物の熊手を頒布。熊手を手にした際には、神幸会(みゆきかい)により招福を願う手締めが行われる。 |
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12月26日〜12月30日 |
歳の市
社殿でお清めした正月のしめ縄・しめ飾りを頒布する。「宮司奉製しめ飾り」は、なくなり次第終了。 |
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12月31日 |
大祓式
1年の罪けがれを祓い清めて、すがすがしい心身で正月を迎えるための神事。人形代(ひとかたしろ)で身体を拭き、息を吹きかけて大晦日までに神社に奉納する。 |
過去の物語を辿る
由来、由緒
出羽三山の信仰を受け継ぐ山形守護の要
1876年(明治9年)初代山形県令三島通庸が、県庁舎を山形市旅篭町万日河原に建設するにあたり、県庁舎の守護神として旧国幣小社湯殿山神社の本道寺口之宮湯殿山神社より分霊を勧請し祀ったのが始まり。翌年、県庁舎が完成すると周辺に学校や警察、役所、銀行などが集まり、里之宮 湯殿山神社は県中心部の鎮守と仰がれるようになっていく。1879年(明治12年)には県社に列せられ、1892年(明治25年)に旅篭町の秋葉山神社を合祀、後年には黄金山神社を合祀し、ますます崇拝を集めていった。1979年(昭和54年)山形市より新庁舎建築のため移転要請を受け、1983年(昭和58年)に現在地にて遷座。創建以来、“山形市北大火”などさまざまな困難を乗り越えながら今もなお地域の人々の心のよりどころとして、また山形市の鎮守として篤く崇敬され続けている。
社殿
街の中心に鎮座する歴史と静寂をまとう社
現在の社殿は1983年(昭和58年)に完成したもの。以前の社殿は山形市旅篭町の万日河原にあり、1911年(明治44年)の“山形市北大火”で、県庁や周辺の民家とともに焼失している。本殿が再建されたのは1915年(大正4年)、拝殿が完成したのは1936年(昭和11年)のことだった。やがて1979年(昭和54年)に、山形市が新庁舎建築のために移転を要請。この移転は里之宮 湯殿山神社の歴史において重要な出来事であった。着工から1年7カ月を経て新社殿、末社・市神神社、神門、社務所参集殿の造営が完了した。現在も里之宮 湯殿山神社は山形市の守護神であり、地元の人々の安らぎの場であることは変わらず平和に時を刻んでいる。
湯殿山神社 例大祭・ゆどのさん祭
老若男女誰もが笑顔になる春の一大行事
毎年5月18日に行われる例大祭「ゆどのさん祭」は、里之宮 湯殿山神社で最も重要な祭典。前日は宵宮祭(前夜祭)のあとに境内で禊(みそぎ)行事が行われ、心身ともに清められる。当日は社殿にて本殿祭を斎行。神楽「豊栄舞」や、創作舞踊の奉納などが厳粛かつにぎやかに執り行われる。祭典のあと、神輿渡御、子供神輿、稚児舞が境内を出発。祭りの華といえる神輿渡御では、神様の御霊を乗せた神輿が旅篭町から七日町など山形市の中心部を巡り、担ぎ手の威勢の良い掛け声が響き渡って街が活気づく。境内でも祭りに彩りを添える稚児舞の奉納や、にぎわいを象徴する富くじも催され、多くの人々が楽しみ、またこの盛況ぶりが代々受け継がれていく。
寺社の境内に広がる四季折々の美しい風景と、自然の移ろいをご紹介します。


新緑に囲まれた境内で
半年間の罪けがれを祓う


境内に響く
祭りの手締め


雪景色に包まれる
厳かで美しい冬の姿


- 住所
- 山形県山形市旅篭町3丁目4-6
- アクセス
- [車]山形自動車道山形蔵王ICより約7分 [電車]JR各線山形駅より車で約6分
- 公式HP
- https://www.yudonosan.jp/
- TEL
- 023-633-1810旅色を見たとお伝えいただくとスムーズです。
- SNS
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 定休日
- 無休
- 料金
- 参拝無料
- 駐車場
- 14台※内10台分は複数台で来社の場合、赤いコーンを外して前後に2台駐車可

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