荘内神社
山形県/鶴岡市
荘内神社
荘内藩の歴代藩主を祀る、庄内一円の守り神
江戸時代、旧荘内藩主家・酒井家の歴代藩主四柱を御祭神として祀る神社で、旧藩主を慕う人々によって創建された。鎮座するのは、酒井家の居城であった鶴ヶ岡城本丸跡。酒井家は徳川家や江戸幕府を支えた重臣で、領地の人材育成に尽力したり、山形が米どころとして台頭していく礎を築いたりと仁政により領民からの信頼も厚かった。今も地域の人々に愛され、明治時代から続く荘内大祭をはじめ、季節毎の諸行事でにぎわう。厄除けや開運にご利益があるとされ、正月三が日には約8万人が参拝に訪れる。

- 神社が鎮座するのは酒井家の居城・鶴ヶ岡城で現在は桜の名所「鶴岡公園」内にある。園内には、御城稲荷神社など神社が複数鎮座。
- 御祭神は、「徳川四天王」「徳川十六神将」に名の挙がる酒井家初代・忠次公をはじめとした酒井家四柱で、領民にも慕われていた。
- 領民による藩主への信頼は厚く、江戸幕府から酒井家に理不尽な領地替えの命令が下った際は領民が命がけで反対運動を展開した。
宮司
石原 純一
1985年(昭和60年)、第10代宮司に就任。山形県神社庁副庁長も務める傍ら、鶴岡観光協会会長、「鶴岡桜の会」 会長として鶴岡市の魅力発信に務める。
旅路に刻まれる和の印影
御朱印は全て神職、巫女、筆耕師が書き、毎月絵柄が変わる「花ことば御朱印」のデザインや色選びも全て神職が行っている。御朱印を見返した際に、そのときの情景が浮かぶような御朱印が揃っている。
七五三
お宮参り
縁結び
縁切り
金運
商売繁盛
厄除け
無病息災
安産祈願
合格祈願
交通安全
子宝
芸能
恋愛成就
五穀豊穣
家内安全
学業成就
病気平穏
開催月 | 行事 | 時間 |
---|---|---|
毎月1日 |
月次祭
毎月1日行われる神事。 |
午前 |
1月1日 |
元旦祭
新年を祝い、平安を祈る。 |
24:00 |
1月15日 |
どんど焼き祭
1年間お世話になった御札やお守り、縁起物をお焚き上げする神事。 |
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2月3日 |
厄除開運節分祭
厄を落とし、福を招く、豆撒き行事。福豆には当たり券付きのものがあり、豪華景品が当たる可能性も。 |
午後 |
3月3日 |
桃の節句 雛祭り
宝物殿に江戸時代から伝わる雛人形を展示(2月下旬~4月3日まで)。 |
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3月下旬 |
歓学祭 ランドセル祈願
小学校の新一年生を迎えし、新しいランドセルをお祓いする神事。 |
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4月上旬 |
桜もうで
「さくら名所100選」に選ばれた鶴岡公園の桜が開花するころに合わせて、時期限定のお守りやおみくじを授かることができる。夜にはライトアップもあり、夜桜見物も。 |
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5月4日〜5月5日 |
泣き相撲
150名の赤ちゃんが参加し、先に大きな声で泣いたら勝ちの「泣き相撲」。赤ちゃんの泣き声は邪気を祓うといわれている。 |
午前 |
6月30日 |
夏越の大祓
半年間の罪けがれをはらう茅の輪くぐりが行われる。 |
午後 |
7月7日 |
えんむすび七夕祭
参拝者に願い事を書いた短冊を笹の葉に結んでもらい、7日の夕方に祈祷をしてお焚き上げをする。ほか、境内のライトアップや七夕ならではの御朱印も。 |
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8月17日 |
例祭
1年のなかで最も大切な祭典で、日本や庄内一円の人々の幸せや平安を祈る。 |
午前 |
10月6日 |
荘内大祭
旧藩主・酒井家の参勤交代を今に再現した祭典。市民400名が当時さながらの衣装や振る舞いで市内を練り歩く。 |
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11月23日 |
新嘗祭
収穫した新米をお供えし、今年の五穀豊穣を祝う神事。 |
午前 |
過去の物語を辿る
由来、由緒
旧荘内藩主である酒井家歴代の殿様を祀る
1877年(明治10年)、鶴ヶ岡城本丸跡に創建。御祭神は酒井家初代の忠次公、2代・家次公、3代・忠勝公、9代・忠徳公の四柱。初代の忠次公は徳川家第一の家臣として、家康公の信頼も厚く、「徳川四天王」「徳川十六神将」の筆頭に名前を挙げられるなど文武に優れた賢人だった。家次公は父・忠次公の意志を継ぎ、幼少より家康公や秀忠公に仕え、徳川家の基礎を固めたといわれている。その子、忠勝公は荘内藩初代藩主として、年貢米を京都や江戸に販売することで、現在の庄内エリアが米どころとなった基礎を築き上げた名君。酒井家9代・忠徳公は藩校致道館を創設し、人材育成に尽力した。そんな旧藩主を慕い、廃城令による鶴ヶ岡城の解体後、領民の総意で荘内神社が創建された。現在までその篤い信仰は続き、厄除けや開運、産業繁栄のご利益があるとされ、庄内一円より多くの参拝がある。
社殿
江戸の面影を残す鶴ヶ岡城の屋根瓦を再利用
社殿は、東北では珍しく、本殿と拝殿が分かれた造りになっている。赤茶がかった社殿の屋根瓦は、鶴ヶ岡城で利用されていたもの。1875年(明治8年)、鶴ヶ岡城が解体される折、屋根瓦は取り置かれ、1877年(明治10年)に荘内神社が創建される際、その屋根瓦が再利用された。また、鬼瓦にあるのは、酒井家の紋である「かたばみ紋」で、荘内神社の社紋でもある。
荘内大祭
大名行列を通して庄内の歴史と伝統を伝える
荘内神社の創建を祝し、参勤交代である大名行列を後世に伝えるべく始まったお祭り。参加するのは市民400名で、侍などそれぞれの役柄ごとに江戸時代さながらの装束を身にまとって、鶴岡市内や鶴ヶ岡城跡を練り歩く。1877年(明治10年)当時は、男性のみの行列だったが、のちに奥方や女中などで女性が加わったり、市内の小学生が集まった「少年隊士」が登場したりするなど、市をあげての一大イベント。2024年(令和6年)からは、DJや音楽ユニットを集めてのイベント「夜音祭」も開催され、歴史と伝統を大切にしながらも、年齢や性別問わず楽しめる行事となっている。
寺社の境内に広がる四季折々の美しい風景と、自然の移ろいをご紹介します。


鶴ヶ岡城のお掘と
鮮やかな緑が美しい


歴史と伝統を継承する
荘内大祭でにぎわう秋


雪化粧をした境内で
一年の息災を願う


- 住所
- 山形県鶴岡市馬場町4-1
- アクセス
- [車]山形自動車道鶴岡ICより約11分、酒田空港より約21分 [電車]JR羽越本線鶴岡駅より車で約8分、徒歩約27分
- 公式HP
- https://jinjahan.com/
- TEL
- 0235-22-8100旅色を見たとお伝えいただくとスムーズです。
- SNS
- FAX
- 0235-22-8100
- 営業時間
- 参拝:0:00~24:00※24時間営業、御朱印・御守りの頒布:8:30~17:00、ご祈祷:9:00~16:30
- 定休日
- 無休
- 料金
- ご祈祷:個人6,000円~、企業10,000円~、御守:800円~2,000円、御朱印:500円~1,500円
- 駐車場
- 500台※大型バス5台駐車可

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