【福井・石川・富山】北陸観光で訪れたいご祈祷が受けられるおすすめ神社・寺15選
2025/11/04
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2025/11/04
北陸地方には観光で訪れたい初詣におすすめの神社やお寺が数多く点在しています。歴史が深く、国宝や重要文化財に指定されている建造物は見ごたえ十分。パワースポットとして人気のある神社やお寺など、北陸観光におすすめの16カ所の神社・お寺をご紹介します。こちらの情報は2025年10月時点のものです。実際に訪れる前にお店の公式HPなどで最新の情報を確認することをおすすめします。
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東京から新幹線でのアクセスが便利な北陸は、日本海や連なる北アルプスの山々が眺められる絶景スポットや加賀百万石の歴史が息づく金沢城や城下町、合掌造りの集落などが魅力のエリアです。温泉やスキー場の数も豊富で、大ぶりなカニや高級魚・ノドグロ、地酒や蕎麦などさまざまなグルメも堪能できます。職人技の光る金箔、九谷焼、加賀友禅、輪島塗といった伝統工芸品も必見!

初詣の始まりは平安時代の年籠り(としごもり)と言われています。年籠りは大晦日の夜から元旦の朝まで、家長が氏神神社にこもり、新年の豊作や家内安全を祈願する習慣で、江戸時代に入るとこの年籠りが大晦日の「除夜詣」と元旦の「元旦詣」となります。また、庶民の間では縁起の良い方角の神社やお寺に参拝する恵方詣でも盛んになりました。
明治時代に鉄道網が発達すると、鉄道会社が沿線の神社やお寺への参拝客を増やすため「初詣り(はつまいり)」のキャンペーンを広め、川崎大師や成田山新勝寺への参拝によって初詣が全国的に普及したと言われています。

初詣に行く際には神社にふさわしい清潔感のある服装でお参りしましょう。神域に入る前に鳥居や山門で一礼し神様の通り道とされる参道の中央を避け参道の端を歩きます。
手水舎ではまず、右手で柄杓を持ち、柄杓の水を左手に受けて清め、次に柄杓を左手に持ち替え、右手に水を注いで清めます。その後、柄杓を再び右手に持ち替えて、左の手のひらに水を溜めて口をすすぎ、最後に柄杓を立てて柄に水を流し、柄杓を元の場所に戻します。
本殿(拝殿)では「二礼二拍手一礼」でお参りし、帰るときも再び鳥居(山門)で一礼するのが参拝のマナーです。

初詣の目的は「1年を無事に過ごせたことに対する感謝と、新しい年の幸せを願うこと」ですが、より初詣を満喫するためのいろいろな楽しみ方があります。
1年の運気を占うおみくじは初詣にはぴったり。ひいたおみくじは持ち帰っても境内に結んでもどちらでもOKですが、良くないおみくじを引いた場合には利き手と逆の手で結ぶと運気が転じると言われています。
初詣期間は限定の御朱印を配布している神社やお寺も多くあります。お正月限定や1月限定など、縁起の良い絵柄や金銀を使って書かれた御朱印などを頂いてみてはいかがでしょう。また、お守りをゲットするのもおすすめです。近年はSNS映えする凝ったデザインのお守りなども多くあります。お土産にもぴったりのお守りもチェックしてみるとよいでしょう。
境内に本殿以外にも重要文化財に指定されているような建造物や神様の家族やその土地の神様を祀った摂社・末社がある神社もあります。そういったところでは本殿と合わせてお参りするのもおすすめです。

画像はイメージです
初詣は門松を立てておく「松の内」に行くのが一般的です。関東では1月7日、関西では1月15日までが松の内になります。万が一松の内に行けない場合は、小正月の1月15日、もしくは節分までに参拝するのが良いでしょう。
美味しいグルメや見どころがいっぱいの北陸観光。観光ついでに北陸の神社に初詣に行くのはいかがでしょう。歴史ある北陸の神社はご利益もたくさん。パワースポットとして人気のある神社など、初詣にぜひ訪れてほしい、おすすめの神社を13カ所ご紹介します。
672年(白鳳元年)に創建され、塩を授けられた伝説に登場する富山市内でも屈指の古社。永い歴史と格式を誇り地域の守り神として鎮座し、境内にはパワースポットが点在し、8つの玉を集めてつなぐと完成するお守り「ご塩玉」など、ユニークな授与品も話題です。奈良時代を起源とする徳島県産の阿波和紙を使った手触りの良い通常御朱印、月替わりの御朱印、神様の名前の御朱印が頒布されています。
多久比禮志神社
富山市の中心部、地元で「山王さん」の愛称で親しまれている神社。毎年6月1日、2日には、数百軒もの露店が立ち並び約 20万人が集まる県内最大の山王まつりが開催されます。厄除けをはじめ、商売繁盛や社運隆昌、家内安全、縁結び・安産など多彩なご利益があり、都心のパワースポットとしても知られています。初詣では新年初祈祷も受けられますよ。
日枝神社
富山県高岡市の高岡古城公園内にある越中一宮の格式高い神社。「第一鳥居」は、2015年に伊勢の神宮の豊受大神宮(外宮)御正宮奥「板垣北御門(鳥居)」を特別に譲り受けて建てられた木曽檜製の高さ約4.8m、幅約6.5m、間口約 3.8mの神明鳥居。ほかに季節の花手水や樹齢約400年の御神木「八重紅梅」など見どころも満載です。初詣期間の1月2日には『富山県若鳶会』による「吉例 木遣り・纏振り」が奉納され、初春の古城の杜に江戸木遣りが響く中、勇ましく纏が振られますよ。
越中総鎮守一宮 射水神社
建速須佐之男尊を主祭神とし稲田姫命、泉丸皇子を祀っている神社。神仏習合の頃には牛頭天王をお祀りしていたことから『お天王さん』と呼ばれ、境内には晴明神社・蛭児宮・稲荷神社・白山神社など、さまざまな神様を祀る摂社が点在しています。厄除けや病気治癒などの信仰があり、災厄や疫病を祓うご利益があることでも知られています。
木田神社
1943年に創建された越前福井藩の第16代藩主である松平慶永(まつだいら よしなが)公を祀る神社。日本最後の別格官幣社として壮麗な社殿が特徴で、「誕生月の花」「風物詩」「福井県の特産物」の3種類の御朱印は毎月図柄が替わります。行事に合わせた限定御朱印も人気ですよ。
福井神社
959年に創建された神社。御祭神は神功皇后(じんぐうこうごう)と応神天皇(おうじんてんのう)、仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)で、出世開運、厄除け、子育て安産の神様として広く信仰されています。毎月限定の月詣御朱印と通常の御朱印があり、プラスチック板に印刷された御朱印や1年を通して日本の四季を感じられる御朱印が魅力です。
和田八幡宮
養老元年(717年)に創建された大己貴大神(おおなむちのおおかみ)を主祭神とする古社。 篠座神社の神域一帯が湧水地となっており、拝殿の右手の弁天池のほとりには古くから癒やしの御神水として知られる御霊泉があります。大国主命が「目の病気に効く霊水を与えた」という伝説があることから「篠座目薬」といわれ、遠方から水を汲みに来る人も。
篠座神社
敦賀駅西口より徒歩約15分の場所にある北陸総鎮守、越前国一之宮の威厳漂う神社。奈良の春日大社、広島の嚴島神社と並ぶ日本三大木造鳥居のひとつにもなっている空襲の戦火を逃れた縁起の良い木造の大鳥居が圧倒的な存在感を放っています。社務所向かいにある長命水は人気のパワースポットになっており、境内には松尾芭蕉が詠んだ5句の刻まれた石碑も設置されています。
氣比神宮
初詣には例年約25万人が訪れる越前二の宮である劔神社。1800年の歴史ある鎮守の森に囲まれた神聖な空間はパワースポットとしても知られています。元旦0時から行われる厄除け開運などの新年祈祷は荘厳な雰囲気の中で丁寧に行われると評判で、境内休憩所では甘酒も振舞われます。織田信長の祖先が神官を務めるなど織田氏ゆかりの神社では織田の紋が入った御朱印や御守も購入できますよ。
劔神社
加賀藩の藩祖前田利家公と正室のお松の方を御祭神として祀る神社。国の重要文化財になっている和洋漢の建築様式の神門はおすすめのフォトスポット。神門の最上階にはめ込まれたギヤマンは美しく、夜間はライトアップされた幻想的な雰囲気も楽しめます。
初詣には、加賀百万石を築いた利家公にちなみ勝負運や出世運などを祈願する参拝が多く訪れ、利家公愛用の大鯰尾形兜(おおなまずおかぶと)を模した「勝守」というお守りも人気です。
尾山神社
兼六園からのアクセスも便利な約2300年前に創建された金沢最古の神社。古くは石浦郷の氏神として信仰を集めていた神社で、現在はずらりと連なる101の朱塗りの鳥居や水玉のお守りなど、恋愛成就や縁結びのご利益があるパワースポットとしても人気があります。お正月はカップルで参拝してみてはいかがでしょう。
石浦神社
全国に3,000社以上ある白山神社の総本宮。日本三名山のひとつである白山を御神体とし、御祭神に白山比咩大神(しらやまひめのおおかみ)またの名を菊理媛大神(くくりひめのおおかみ)を祀っています。千年以上の杉やあすなろに囲まれた境内は神聖で清らかな雰囲気。神紋は「三子持亀甲瓜花(みつこもちきっこうりのはな)」で、亀甲は千寿万歳の長寿を表すおめでたい象徴、三子持は、親から子、子から孫、過去から現在・未来にわたり絶えることのない家運長久を意味しています。
白山比咩神社
奈良時代に創建され1,200年以上の歴史ある古社。景勝地の二堂山(ふたつどうやま)の頂上に鎮座し、東に白山、西に日本海を望む美しい景観が魅力で、源義経と弁慶が安宅の関を無事通過したという伝説から、全国唯一の「難関突破」の守護神としても有名です。境内には義経と弁慶の像、与謝野晶子歌碑、森山啓文学碑などの多くの史跡や文学碑もあり、見どころ十分ですよ。
安宅住吉神社
北陸観光では、初詣にお寺を訪れるのもおすすめです。北陸地方の歴史あるお寺は、国宝に指定されている仏殿や多くの僧侶が厳しい修行に励む道場、名勝になっている奇岩など、見どころが多く、観光で初詣に訪れるにはぴったりです。北陸観光でおすすめのお寺を3カ所ご紹介します。
加賀藩の第2代当主・前田利長の命を弔うために建立された曹洞宗の寺院。加賀百万石の財力を背景にした壮大で優美な建物が魅力で、江戸時代初期の禅宗建築の傑作として、伽藍の主要部分が国宝に指定されています。
仏殿を囲むように左右対称に造られた回廊や美しい天井画など、見どころ満載で、ゆっくり見て回ると所要時間は約1時間。元旦は無料開放されているので厚手の靴下や防寒対策をしっかりして行くのがおすすめです。厄除け、学業成就、縁結び、安産・子育て、無病息災、交通安全、商売繁盛などのご利益がありますよ。
瑞龍寺
福井県にある曹洞宗の二大本山の一つ。1244年に道元禅師が開いた禅の厳格な修行道場。現在も90人以上の僧侶が定められた作法に従い禅の修行に励み、国内外からも多くの参拝者が訪れる禅の聖地です。初詣は12月31日20時~1月1日2時に参拝料無料で拝観可能です。吉祥閣1階の御朱印処と拝請係(売店)は参拝時間内は営業しています。1月2日以降は通常通りの参拝が可能。。新年の三箇日のみ新春祈祷も行っているので、初詣と併せてご祈祷を受けてみてはいかがでしょう。
大本山永平寺
717年(養老元年)に泰澄大師が岩窟に千手観音を安置したのが始まりとされる白山信仰の寺院。境内にそばだつ奇岩遊仙境は巨大な岩山に多くの洞窟が空けられた独特の空間で、初詣の時期は静寂な白銀の世界に雪吊りの光景が魅力的です。地上約20mの「展望台」からは、奇岩遊仙境を含む那谷寺の境内も一望できます。1月1日、2日の参拝は拝観料無料です。
那谷寺

北陸の神社・お寺は歴史も深く、1年のスタートを切るにはぴったりのところばかりです。見どころの多い神社やお寺は、参拝だけでなく観光も楽しめます。ぜひ北陸のおすすめ神社・お寺で初詣を満喫してみてはいかがでしょう。
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 おおもり
ライター:山本