【富士五湖周辺】日帰りドライブで行きたい おすすめの絶景スポット20選

【富士五湖周辺】日帰りドライブで行きたい おすすめの絶景スポット20選

観光・カルチャー

2023/05/09更新

2013年に世界遺産に登録され、観光地としていっそう盛り上がりを見せている富士山。特に、雄大な富士山と美しい湖を楽しむことができる、富士五湖巡りは定番です。とはいえ、無計画に富士五湖を目指しても、見どころが多いため、どこを観光すればいいのか迷ってしまうかもしれません。そこで今回は、本栖湖・精進湖・西湖・河口湖・山中湖それぞれのおすすめスポット20選をご紹介します。

富士五湖を巡る順番は?

富士五湖は、西から本栖湖、精進湖、西湖、河口湖、山中湖の順に位置しています。そのため西から回るか、東から回るかによって、目指すべき湖が変わるので注意しましょう。ちなみに富士五湖の周囲の合計は約63kmあります。湖と富士山の景観を楽しみながら、ゆっくりドライブするも良し、さまざまなスポットを巡りながら、気になった湖の周りをサイクリングするも良し。これから紹介する、富士五湖・観光スポットをぜひ参考にしてみてください。

山中湖周辺スポット

山中湖

高い標高で古くから避暑地としても知られる

富士五湖の中では最も標高が高く、湖の面積も広い「山中湖」。さらに、富士山からの距離が近いので、富士の迫力ある姿を見ることができます。古くから避暑地として知られ、ペンションや別荘が立ち並び、バス釣りはもちろん、冬のワカサギ釣りも人気です。
また、山中湖周辺ではお祭りや花火大会、イルミネーションといったさまざまなイベントが開催。一年を通して楽しむことができます。
湖や富士山、周りの雄大な自然を感じたいなら遊覧船「白鳥の湖」に乗って湖上の散策を。のんびりと風を感じながら景色を楽しむも良し、友人や家族と湖上での記念撮影をするのも良し、思い思いの時間を過ごしましょう。

山中湖 花の都公園

明神の滝

四季折々の花が園内を彩る

30万平方メートルにもおよぶ敷地には四季折々の花で埋め尽くされる「山中湖 花の都公園」。春はチューリップとネモフィラ、夏はヒマワリ、秋はコスモスが園内を彩ります。そして、花畑の向こうに見える雄大な富士山の姿は、まさに圧巻のひと言です。
有料ゾーン・清流の里では、親子で遊べる「水遊具広場」、富士山の溶岩樹型を再現した「溶岩樹型地下観察体験ゾーン」、落差10m、幅80mの迫力満点な「明神の滝」、一年を通して珍しい熱帯の植物や四季の花などが見られる全天候型温室「フローラルドームふらら」などで、一日中楽しめます。

森の中の水族館。山梨県立富士湧水の里水族館

透明度の高い富士山の湧き水を利用した水族館

忍野村(おしのむら)の豊かな自然を後世に伝えるためにつくられた「さかな公園」。その公園の施設の一つが全国有数の淡水魚の水族館である「森の中の水族館。山梨県立富士湧水の里水族館」です。この水族館の魅力は、何といっても水槽内の水が透明度の高い富士山の湧き水であること。あまりの透明度に魚が空を飛んでるように見えるほど。さらに、二重に仕切られた大型回遊水槽も人気の理由の一つです。内側には小型魚、外側には大型魚が飼育されていて、まるで一つの水槽の中を一緒に泳いでいるように見えます。マンスリー水槽は、毎月テーマを決めて展示を行っているので、訪れるたびに新たな淡水魚と出合えますよ。

忍野八海(おしのはっかい)

計8カ所の池からなる名勝地

天然記念物であり、全国名水百選、県新富嶽百景選定地にも選出されている名勝地「忍野八海」は、富士山の伏流水を水源とする湧水池です。その名の通り、出口池・お釜池・底抜池・銚子池・湧池・濁池・鏡池・菖蒲池、計8カ所の池を忍野八海と呼びます。8つの池から湧き出る水は、富士山に降り積もる雪解け水。地下にある溶岩の間で、数十年の歳月をかけてろ過されたことで、不思議なほどに澄みきった水となっています。また、どの池にも素晴らしい景色が見られたり、さまざまな逸話・伝説が残っていたりするので、それらを辿りながら散策してみましょう。

河口湖周辺スポット

河口湖

ドライブ、散策、レイクスポーツまで幅広く楽しめる

世界遺産になった富士山をはじめ、さまざまな美術館や花に彩られた公園など、河口湖には見どころが満載です。富士五湖の中で最も長い湖岸線は、その距離およそ17km。富士山や河口湖を楽しむことができるドライブスポットで有名ですが、ゆっくりと大自然を感じながら走れるジョギングコースとして利用する人もたくさん見られます。
春は桜、夏はラベンダー、秋はコキア、冬は紅葉のスポットで四季の移ろいが感じられるのも魅力。ヘラブナ、ニジマス、ブラックバスなどの釣りやボートなどのレイクスポーツも充実しているので、河口湖で何をしようか迷ってしまいそう。

富士急ハイランド

ギネス世界記録認定マシンが集まる

「FUJIYAMA」「ド・ドドンパ」「ええじゃないか」「高飛車」といったギネスブックに記録されている世界的なジェットコースターを含め、10種類以上の絶叫マシンが楽しめる「富士急ハイランド」。全長約1kmにも及ぶホラーアトラクション「戦慄迷宮∼慈急総合病院∼」も富士急名物の一つです。
絶叫マシンやお化け屋敷が苦手な方は、のんびりとした世界観が楽しめるファミリー向けの「トーマスランド」や「リサとガスパールタウン」といったエリアがおすすめ。たっぷり遊んだら、富士急ハイランドのすぐ隣にある「ふじやま温泉」で疲れを癒やしてみてはいかがでしょう。

富士漫遊社

河口湖でのカヌー体験で特別な旅の思い出を

河口湖の大自然を肌で感じたい、という方におすすめなのが、さまざまなアクティビティを提供する「富士漫遊社」のカナディアンカヌーです。北米大陸のインディアンが狩りや旅に使っていたというカナディアンカヌーは、デッキが広いので、子どもやペットと一緒に乗りやすく、家族や友人みんなで楽しむことができます。
季節ごとに雰囲気が変わる河口湖の風景と富士山の雄姿。「富士漫遊社」では、秋は紅葉、冬は雪を冠した山々など、その季節に一番美しい景色が楽しめるようガイドしてくれます。そのため、一年の間に何度も足を運ぶリピーターも多いそう。

大石公園

初夏には一面がラベンダーに彩られるフォトジェニックな公園

河口湖の北岸・大石地区にある河口湖畔に面している「大石公園」は、南岸にある八木崎公園と並ぶラベンダーが楽しめる公園として人気です。ラベンダーが美しく咲き誇る6月下旬頃には毎年、「河口湖ハーブフェスティバル」が開催され、大石公園は同イベントのメイン会場にもなっています。
7月中旬頃まで楽しめるラベンダーと河口湖、そして富士山のスリーショットは、この時期に河口湖を訪れたのなら必見! この景色を収めようと写真家が、足しげく公園に通う姿も見られるようです。無料の駐車場や休憩所に加え、園内にある「河口湖自然生活館」ではジャム作りやフルーツ狩りなどの体験教室も開かれているので、休日は家族連れなどで賑わいます。

河口湖 音楽と森の美術館

ヒストリーホール世界的に貴重な自動演奏楽器

貴族の愛した音楽を、時代を超えて楽しめる

ヨーロッパの貴族に重宝されていたオルゴールや、自動演奏楽器による音色などが楽しめる「河口湖 音楽と森の美術館」。館内の美しい庭園や洋風な建物の数々は、まるでヨーロッパを旅した気分になるはずです。SNS映えしそうなフォトスポットに加えて、貴族のプリンセスのようなドレスを着て記念撮影することもできます。大切な思い出の1ページにぴったりではないでしょうか。
館内の展示品には、普段であれば見ることができない大型のオルゴールやタイタニック号に搭載される予定だった自動演奏楽器、世界最大級のダンスオルガンなどがあり、見どころが満載。土・日曜日・祝日限定でコンサートイベントも行われています。

河口湖美術館

湖のほとりでアートなひとときを過ごす

河口湖・東岸にある町立「河口湖美術館」は、富士山にまつわる絵画や版画、写真などの作品が多数展示されており、若手からベテランまで幅広い展示がされています。バラエティ豊かな企画展が年に4、5回実施していたり、さまざまなイベントやワークショップも随時開催したりするので、気になった展示があれば足を運んでみましょう。
館内はミュージアムショップとカフェが併設されていて、ショップ・カフェのみの利用も可能。カフェは、全席から河口湖の絶景が望めますから、河口湖周辺の観光でのちょっとした休憩にもぴったりです。

精進湖周辺スポット

精進湖

湖畔周辺の紅葉が美しいことでも知られる

富士山に初めて登る修行僧が、登山の前に湖で身を清めたことから、その名がついたと言われている精進湖。1895(明治28)年、日本に帰化した英国人ハリー・スチュワート・ホイットウォーズが富士山を最も美しく眺められる地を求め、1年がかりで富士山麓を巡ったところ、ようやくたどり着いたのかが精進湖、という逸話も残ります。その結果、明治から昭和にかけて、日本有数の避暑地として多くの外国人が訪れたそうです。そんな精進湖の周辺では、一年を通じてハイキングやキャンプ、フィッシング、ボート、カヌーなどさまざまなアクティビティが体験できます。

本栖湖周辺スポット

本栖湖

有数の富士山ビュースポットで写真撮影を

富士五湖の中では水深が最も深く、透明度も高い本栖湖。そのため、日本では希少な淡水ダイビングの聖地としても知られています。本栖湖の北岸は有数の富士山ビュースポットで、1000円札の裏に描かれている「逆さ富士」の場所でもあり、多くの写真愛好家が訪れるそうです。
また、湖畔近くの竜ヶ岳からは、新年を迎えるころ、富士山の山頂から太陽が昇る「ダイヤモンド富士」を見ることができます。周辺では、本栖湖と富士山の景色がじっくり楽しるキャンプ場や、秋になれば紅葉狩り、冬になればヒメマス釣りなど、本栖湖周辺のレジャーも充実しています。

本栖湖遊覧船「もぐらん」

潜水できない潜水艦「もぐらん」

本栖湖の瑠璃色の湖面に浮かぶ潜水艦型遊覧船「もぐらん」。潜水艦のような見た目なので、湖を潜るのかと思いきや、名前の通り、潜ることはありません。その外見はかわいらしいイエローサブマリン。富士山と本栖湖、そしてもぐらんのスリーショットは写真映えすること間違いなしです。
客室はポップなあしらいで、イエローサブマリンらしく潜望鏡や丸窓が特徴的です。船内にある船底窓から、コイ・ヒメマス・ニジマス・ウグイといった淡水魚の姿を覗き見ることができます。天気が良い日は後方デッキで、富士山と大自然のパノラマビューを楽しみましょう!

道の駅 朝霧高原

雄大な富士山の姿を楽しみながら絶品グルメに舌鼓を

本栖湖から車で10分ほど、かつて静岡県と山梨県を結ぶ「塩の道」だった国道139号線沿いに位置するのが「道の駅 朝霧高原」です。富士五湖エリアの観光情報や雄大な富士山の姿を楽しむことができる休憩スポット、施設内にはレストランやショップが用意されています。
地元・朝霧高原のブランド豚「朝霧ヨーグル豚」と地元産のネギをたっぷり使用した「肉丼」は、同駅レストランのおすすめメニューの一つ。ほかにも、トンカツ定食や豚汁定食でも、柔らかく甘みのある朝霧ヨーグル豚が使われているので、地元自慢の味を堪能しましょう。朝霧高原の食材をたっぷり使用した「アイス工房」のアイスクリームもご賞味あれ。

西湖周辺スポット

西湖

9世紀に起こった噴火によって形成された湖

2013年、富士山世界文化遺産構成資産に登録された富士五湖の一つ。9世紀に起こった噴火によって現在の西湖が形成されたそうです。山中湖や河口湖などと比べると観光化が進んでいないため、のんびりと自然を満喫できるのが魅力です。西湖の湖畔にはキャンプ場が点在。シーズン中は釣りやマリンスポーツ、アウトドアで賑わいます。
毎年、10月下旬~11月上旬は紅葉の見頃を迎える西湖。湖・紅葉・富士のコラボレーションは一見の価値ありです。世界遺産に登録される直前、70年前に秋田県・田沢湖で絶滅したとされるクニマスが発見され、話題にもなりました。

Nagomi Nature Connections

西湖をベースに大自然を体感する特別な旅を演出

さまざまなアウトドアレジャーの資格を持つ案内人・大河原裕介氏が、富士山登山・トレッキング・西湖でのカヤック体験など、大自然を満喫できるガイドを提供してくれるのが「Nagomi Nature Connections」。西湖に隣接する青木ヶ原樹海や洞窟を探検するツアーも用意されており、非日常を存分に味わうことができます。
樹海の神秘的な風景と西湖の自然がたっぷり感じられるカヤック体験では、ベテランガイドが樹海や富士山について解説してくれるのも好評なのだとか。ツアー・体験の予約は早朝5時から可能。樹海探検の後、カヤックでのんびりと絶景に癒やされてみてはいかがでしょう。

道の駅 なるさわ

四季折々の富士山の眺望を楽しみながらショッピング

「道の駅なるさわ」は、鳴沢村で育った野菜やフルーツ、地場産の原料を使った加工品、お土産などがそろう物産館をはじめ、富士山のことが分かる博物館などの施設もある道の駅。物産館では5~11月にかけて、高原キャベツやトウモロコシ、鳴沢菜、ブルーベリーなどの野菜・フルーツを販売しています。
隣接する一周約1.5kmの自然探索路での散策もおすすめ。30分ほどで一周できる手軽さがありながら、世界的にも珍しい溶岩流によってできた溶岩樹型が観察できます。また4月下旬には、周辺に群生するミツバツツジが一斉に開花。富士山の眺望にさらなる彩りを添えてくれますよ。

富士眺望の湯 ゆらり

趣向を凝らした16種類のお風呂

道の駅なるさわに隣接している日帰り温泉施設「富士眺望の湯 ゆらり」。その名の通り、富士山を望む霊峰露天風呂のほか、ダイナミックな富士の姿が堪能できるパノラマ風呂、香り風呂、洞窟風呂といった趣向を凝らした16種類のお風呂が楽しめます。
風呂上りには館内のお食事処へ。地元の名物である、ご飯の上にキュウリやとろろが乗ったかっぱ飯や、忍野サーモン丼、山梨の郷土料理ほうとうなどのグルメが味わえます。お腹を満たした後は、ボディリフレッシュルームであかすりやフットケアでリフレッシュ。ゆっくり日頃の疲れを癒やしましょう。

鳴沢氷穴

年間平均気温0度前後の溶岩洞窟

「鳴沢氷穴」は青木ヶ原樹海の東側の入口近くにある、富士山麓を代表する総延長150m以上の溶岩洞窟。国の天然記念物に登録されていて地質学上、貴重な存在とされています。内部は、複雑な4段構造。環状型となっているため、一周しながら洞穴内部のさまざまな表情を楽しむことができます。内部の平均気温は3度と低く、一年を通して氷に覆われているので、暑い時期の観光にぴったりです。洞窟の一番の見どころは、天井から滴った水が凍ってできた氷柱。4月頃に最も大きくなり、大きいものだと直径50cm、高さは3mに至るものもあるのだとか。氷柱以外にも氷の壁や氷の池なども見ることができます。

富岳風穴

不思議な地中世界を探検

昭和初期まで、絹糸をつくり出す蚕の卵の貯蔵庫として使われていたという天然記念物の溶岩洞窟「富岳風穴」。青木ヶ原樹海の中にある全長約200mの洞窟は、横穴式の洞窟であるため、子どもやお年寄りでも安心して見学できます。コースは往復15分程度。内部は平均気温が3度前後と涼しい気温のため、夏でも溶けない氷柱が見られます。また、神秘的な溶岩棚、縄状溶岩も見応え抜群です。
見学が終わった後は、富岳風穴に併設されている「森の駅風穴」でひと休み。山梨・静岡の名産品や防寒グッズがそろうほか、富士宮やきそばや吉田のうどんといったご当地グルメが味わえるフードコーナーもあります。

おわりに

富士五湖の魅力は、富士山の見え方やアクティビティ、観光スポットなど、湖によってさまざまです。計画を立てずに気の向くままに観光するのも楽しいですが、自分がやりたいことや行きたい場所などをあらかじめ決めておくことで、よりいっそう富士五湖観光を満喫できるのではないでしょうか。気になった湖や観光スポットが見つかったなら、ぜひ次の休みに富士五湖へ足を運んでみてください。

旅色編集部 なかやま

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記事企画・監修:旅色編集部 なかやま

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