北陸を代表する絶景スポット・東尋坊に、戦国時代の古い様式が見られる丸岡城、レトロモダンな風情に心がくすぐられる三国湊のまち並み……。自然と日本の原風景に出会える坂井市の旅に出発です。
撮影/佐野円香 文/田中絵真
TIME SCHEDULE
- 1日目
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10:00
丸岡城から市内を一望
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徒歩約2分
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10:30
城小屋マルコで一服
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徒歩約8分
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11:30
一筆啓上 日本一短い手紙の館を見学
↓
車で約20分
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13:00
谷口屋で油あげのランチ
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車で約20分
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14:30
久保田酒造でお土産を買う
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車で約15分
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16:00
称念寺で住職の法話をきく
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車で約30分
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16:30
みくに隠居処に宿泊。越前がにを堪能!
- 2日目
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09:00
三国湊町を散策
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徒歩で約2分
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11:00
いとや工房で提灯作りを体験
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徒歩で約2分
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12:00
サミュゼでランチ
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車で約10分
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13:15
東尋坊で大自然を全身で感じる
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徒歩すぐ
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14:00
IWABA CAFEでひと休み
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車で約10分
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15:00
雄島を歩いてめぐる
1st DAY /
戦国時代の面影を残す
市民に親しまれる「お天守」
丸岡城
日本に12か所しかない現存天守が今なおそびえ立つ丸岡城。屋根瓦は焼き物ではなく福井産の笏谷石(しゃくだにいし)などを使った石瓦という珍しい作り。また、2重3階の望楼型や、自然石を組み合わせた「野づら積み」の石垣など、古風で荒々しくも素朴な佇まいが印象的。急角度で作られた階段を、ロープをつたって望楼へ。市内を一望し、日本海も遠く望める眺望は、旅のスタートにぴったりです。
DATA
住所/坂井市丸岡町霞町1-59
電話/0776-66-0303
時間/8:30~17:00(最終入場16:30)
定休日/なし
料金/大人450円
丸岡城を望みながら
全国のお城ファンが集えるカフェ
城小屋マルコ
丸岡城のふもとに、2020年4月にオープン。甲冑が入口でお出迎えし、天井まである本棚には、お城や大名に関する本がずらりと並びます。実はこのカフェ、丸岡城周辺のにぎわい創出を目指す市民たちが開いたもの。柴田家の家紋が入ったカップでいただくコーヒーや、丸岡城の五角形のお堀をかたどった水ようかんなど、メニューもユニーク。お城にまつわる映像鑑賞や、甲冑ストラップ作りなどの体験もできます。
DATA
住所/坂井市丸岡町霞町1-25
電話/0776-65-9912
時間/8:00~17:30(LO)
定休日/不定休
短い言葉に込められた深い思い
心に刺さるフレーズが見つかる場所
一筆啓上 日本一短い手紙の館
「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」。戦国武将が陣中から妻にあてた、家を守り家族を愛する気持ちが、短い文面に込められた手紙。それにちなんで始まった「一筆啓上賞」の作品を展示しているのが、この資料館です。故郷や母を思う切ない気持ち、子どもの純粋だけどドキリとしてしまう言葉など、短いフレーズだからこそ、想像がふくらむ手紙ばかり。読めば誰かに気持ちを伝えたくなるかも。
DATA
住所/坂井市丸岡町霞町3-10-1
電話/0776-67-5100
時間/9:00~17:00(最終入場16:30)
休/なし(12月29日~1月3日は休館)
料金/200円
初めて出会う食感!
サク・ふわっ・ジューシーな油あげ
谷口屋 本店レストラン
丸岡城を出発し山道を登ること20分、小川のほとりにある谷口屋。ここは坂井市民が愛する大判の油あげの、揚げたてがいただけるレストランです。約10㎝角の豆腐をじっくり50分ほど揚げ、ひとまわり大きくなって出来あがる油あげは、皮がカリッと香ばしく、なかの生地はふんわり、濃厚な大豆の香りが広がります。まずは、そのままカリッと楽しみ、次に越前塩をかけて、最後はたっぷりの大根おろしに特製ステーキソースをかけて食べるのがおすすめ。
DATA
住所/坂井市丸岡町上竹田37-26-1
電話/0776-67-2202
時間/12月~2月は11:00~15:00(LO)、3月~11月は10:30~15:00(LO)
休み/火曜日
水と米に恵まれた地で
260年続く酒蔵
久保田酒造
谷口屋から竹田川沿いに下り清流沿いにある久保田酒造。水に恵まれたこの場所で生まれるのは、「富久駒」など、福井県を代表する名酒の数々です。毎年12月から発売する純米原酒の「鬼作左 袋吊り搾り」は、袋から滴り落ちるしずくだけをとることで、雑味のないやさしい口当たりで、フレッシュな味わい。巨大なタンクに圧倒される酒蔵見学は、冬の仕込みの時期が各工程を見られるのでおすすめ。利き酒とともに、楽しんでみて。
DATA
住所/福井県坂井市丸岡町山久保27-45
電話/0776-66-0123
時間/8:00~17:00
休み/日・祝(酒蔵見学の予約は応相談)
料金/酒蔵見学300円(前日までに要予約。おみやげ付き)
明智光秀、新田義貞など
歴史の英雄ゆかりのお寺
称念寺
若き日の明智光秀が雌伏し、妻が光秀のために自慢の黒髪を売って連歌会の費用にしたという「黒髪伝説」が残るお寺。南北朝の戦いに倒れた新田義貞が葬られたお寺でもあり、本堂には義貞公の像がまつられています。本尊の木造阿弥陀三尊像は、鎌倉時代のもの。越前は一向一揆の嵐が吹き荒れたため、この時期の仏像が残っているのは大変珍しいのだとか。寺の歴史を住職に学びながら、時間の流れに思いをはせます。
DATA
住所/坂井市丸岡町長崎19-17
電話/0776-66-3675(平日は「まごころ保育園」0776-68-0756まで)
時間/拝観自由(本堂見学、住職法話は要予約)
漁港近くの温泉宿で
旬の越前がにを食べ尽くす
みくに隠居処
夕日のきれいなビーチがすぐ目の前、三国の漁港から運ばれる新鮮魚介のレストラン&限定3室の宿。冬に絶対食べたいのが、かにみそしゃぶコースです。店主自らが目利きした旬の越前がには、鍋に入れるとふわふわと身が広がって花のよう。活きがにからしかとれない“かにみそ”も入れて、かにみそポン酢にしていただくと、身のうまみと、みそのコクが口いっぱいに広がります。夜は、源泉かけ流しの温泉で旅の疲れを癒しましょう。
DATA
住所/福井県坂井市三国町宿3-7-22
電話/0776-82-8558
時間/11:00~14:00(13:30LO)、夜は要予約18:00~22:00頃
定休日/木曜日
料金/かにみそしゃぶ付き会席フルコースプラン(1泊2食付き)52,800円
2nd DAY /
北前船の往来でにぎわった
レトロなまち並みを散歩
三国湊町
江戸時代には北前船の交易でにぎわっていた三国湊町。今も格子戸が連なる町家や蔵などが並び立っています。旧岸名家は、材木商の邸宅。船箪笥のある帳場や囲炉裏や井戸のある台所など、当時の暮らしぶりを感じることができます。旧森田銀行本店は、大正時代に建てられた福井県内最古の鉄筋コンクリート建築。西洋風の外観や漆喰装飾の天井などに、交易地として隆盛をきわめていた時代がしのばれます。
色とりどりのスタンプなどで
自分だけの提灯を作ろう
三国提灯 いとや工房
江戸時代に始まり、200年以上の歴史をもつ三国提灯のいとや。昔ながらの工程をすべて手作業で行い、お祭りや神社仏閣の提灯を作るだけでなく、照明インテリアの製造など、新たな取り組みも行っています。カフェに併設された体験工房では、スタンプや切り紙で飾った和紙を骨組みに糊付けして完成させる、オリジナル提灯づくりが人気。東尋坊や越前がになど、福井の名所・名物スタンプや、花のスタンプを組み合わせて、自分だけの提灯を作ってみては。
DATA
住所/坂井市三国町北本町4-4-46
電話/0776-81-3574
定休日/水曜日
料金/三国提灯づくり体験 1個3,600円(前日までに要予約)
地元の食材を使って生まれる
洗練された本格フレンチ
サミュゼ
三国湊町の古民家を改装したお店は、三国で生まれ育ち数々の受賞歴をもつシェフがオープンしたフレンチレストラン。前菜からメインまで、三国町をはじめ地元の新鮮な食材や、福井県ならではの食材にこだわったフレンチです。ランチは、1,600円~4,000円までの3つのコースを用意。レトロな店内で、オーダーメイドの越前焼の器で供される料理は、盛り付けも美しく、洗練された新感覚の味わい。ぜいたくなひと時が過ごせます。
DATA
住所/坂井市三国町北本町4-5-31
電話/0776-97-9237
時間/11:30~14:30(13:30LO)、18:00~24:00(23:00LO)
休み/火曜日
地球の神秘が織りなした
海と奇岩の雄大な景色
東尋坊
日本海に面した海岸線に、荒々しく削られた断崖絶壁が延々1㎞以上も続く、世界でも3か所しかない風景が見られるのがここ東尋坊。約1300万年前に地表近くまで上昇したマグマが柱状に固まり、地表に出てきて波風で少しずつ削られていった結果、この絶景ができたのだとか。雄大な風景を眺めていると、なんだか開放的な気分に。風の穏やかな日ならば、遊覧船で海の上から岩を眺めることもできます。香ばしい香りを漂わせる海鮮を食べ歩きするのも、水平線に沈む夕日を見るのも楽しい。
DATA
住所/坂井市三国町安島
東尋坊にいちばん近い
特等席のカフェ
IWABA CAFE
岩場の上、先端に近い場所にあるのが、その名もIWABA CAFE。コーヒーショップの佇まいと、荒々しい岩場のコントラストがなんだかユニーク。岩場ブレンドなどのドリンクメニューをテイクアウトするのもよし、快適な店内で岩場サンデーなど絶品スイーツでくつろいでもよし。東尋坊を見下ろせる店内でも、奥のガラス張りのソファ席が特に人気なのだとか。
DATA
住所/坂井市三国町安島64-1-9
時間/10:00~日没
休み/不定休
手つかずの森が広がる
海に生きる人々を守る、神宿る島
雄島
東尋坊から見下ろせる鮮やかな朱色の橋の先が、神が宿る島ともいわれる雄島。橋を歩いて渡り終えると、石造りの大鳥居がお出迎え。島内は1周40分ほど、森林浴を楽しみながら散策できます。深い緑に囲まれた石段を登ったところにある大湊神社は、海で働く人たちの守り神。年に一度の雄島祭りでは船神輿を担いで海を渡る、勇壮な光景が繰り広げられます。神社の赤い鳥居の向こうに、東尋坊が見えるのも神秘的です。
DATA
住所/坂井市三国町安島
坂井市[福井県]へのアクセス
- 東京から
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羽田空港
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飛行機で約1時間
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小松空港
- 新大阪駅から
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新大阪駅
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JR特急サンダーバード 約1時間50分
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福井駅