山口紗弥加 スペシャルインタビュー

豚、牛、鶏、なんでもござれの畜産王国にして宮崎県随一の茶処で、県内屈指の漁港の町。そのうえ、日向灘に面した極上サーフスポット!食べることが大好きで、サーフィンが趣味という山口紗弥加さんにとって、ここ川南町はまさに「夢のよう!」な町でした。写真/村上未知 スタイリング/岡本純子 ヘアメイク/竹下あゆみ 文/相田玲子

「おいしそうなものを見つけると我を忘れちゃって。川南町の旅、思いっきり楽しんでいます」と笑う山口さん。温暖な気候と豊かな自然に恵まれたこの町は、全国でも有数の食料生産基地。なかでも盛んなのは畜産で、町の農業総生産額の約7割を占め、“畜産王国”とも称されます。
数あるご当地ブランド肉のなかで、今回、山口さんが注目したのは「あじ豚」。町を見下ろす高台にあり、ハム・ソーセージ工房を兼ねた「GESCHMACK(ゲシュマック)」で出合いました。庭の大きな木の下には白いブランコが揺れ、なんとも気持ちのよい場所です。ショーケースにずらりと並んだ精肉や加工品を目にしたとたん、山口さんのお買い物スイッチがオンに! 精肉も保冷バッグで持ち帰れるとわかって大喜び。気持ちがいいほどの買いっぷりを見せてくれました。
「猛獣でも飼ってるみたいな量を買っちゃった(笑)。あれだけ旨味がギュッと詰まってそうなお肉が並んでると、いろいろ作りたくなってしまって。皮付きのバラしゃぶ肉なんて初めて見ました。そうだなぁ、まずは帰ってすぐしゃぶしゃぶでしょ。スペアリブはおすすめされたおでんにして、それとポトフも作りたい。軟骨が入ったお肉は、そのまま蜂蜜とマスタードを塗って焼きたいし……。もう食欲が止まりません! ハムなんかは日持ちするそうなのであとからじっくり味わえる。しばらくは“ひとりパーティー”状態です」

Special Interview Sayaka Yamaguchi
ただのんびりする――そんな旅があってもいい。
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宮崎県ナンバーワンの生産量を誇る茶処でもある川南町。しかも、茶園が全国的に減少傾向にあるなか、栽培面積・生産量とも増え続けているのだとか。4代続く老舗茶園を訪ねた山口さんは、ここでもやっぱり目を輝かせてお買い物。
「飲み比べがしたくて、摘んだ時期の違う2種類のお茶を選びました。本当は全種類買いたかったくらい(笑)。日本茶が大好きで、茶器も好き。おすすめされた適温から10℃ずつくらいの間で上げ下げしながら好みの飲み方を探したり、水出しにしたり、いろいろ試しています。いつもは、朝一番にその日の体調や気分を確認するために飲むことが多いかな。そうすることで、すっきりと一日を始められる気がするんです。また夜、寝る前にゆったり味わうのも好きですね」
今回の旅とは日程が合いませんでしたが、川南町の名物といえば、毎月第4日曜日の朝に開催される、軽トラの荷台で野菜や地場産業を販売する「川南町トロントロン軽トラ市」も外せません。山口さんは話を聞いて大興奮。
「うわぁぁ、行きたかった~! 名前もかわいい。“トロントロン”って! 正式な名前なんですか?素敵ですね。旅先で朝市がやっていたら、絶対行くくらい大好き! 生産者の方と直接お話しができるっていうのが何よりの魅力だと思います。『ここでしか買えないよ』と言われたら全部買いたくなっちゃう(笑)。美味しいと聞いたら、食べてみないと気が済まない」。食への好奇心は尽きないようです。

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茶香炉からただようのは川南町の香り
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それから海を見ようと向かったのは川南町きってのサーフスポット、伊倉浜自然公園。海は青く、南東に一直線に開けた砂浜は、開放感抜群。しばし海岸散歩を楽しみました。実は山口さん、サーフィンもしているそう。なんて多趣味!
「まだ始めてから3、4年くらいの初心者で、ロングボードでゆったりとした波に乗っています。宮崎は、もっと上手になってから訪れたいと思っていた“聖地”。この浜の波も中上級者向けですよね? 私にはまだ難しいなと思いながら見てました。でも、宮崎にはいろんなポイントがありますよね。海岸線がずっと続いていて、まだ発見されていないポイントも町内にたくさんあるかも?と伺って、じゃあ私だけのポイントが見つかるかもとワクワクしました。サーフィン目当ての移住者が多いのも頷けますね。私がサーフィンをするときは、日焼けできないので顔の真ん中しか出てない“モジモジくんスタイル”。しかも歌舞伎役者さんのように白塗りで、ものすごくつばの広い帽子をかぶります。海外でこのスタイルだと、よく記念写真を求められます(笑)。海に入る時期や時間も選びながらになるけど、この先も長く続けていきたい。海の上では自分の思い通りにならないのが、また楽しいんです。いつかここでもやってみたいな」。

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戦後すぐに、全国各地から移住した大勢の開拓者によって切り拓かれたことから「川南合衆国」とも呼ばれるこの町。多様性を認める気風があり、今も多くの移住者を受け入れています。
「だからなんですね。懐が深いというか、どこに行っても温かく迎え入れてくださる感じがしました。遊びもできて、グルメも盛りだくさんで、よいことづくめ。私も20年後とか30年後とかに住みたいな。毎日を丁寧に重ねていきたいという思いがあるので、やっぱり心豊かな生活ができそうな町に惹かれます。食が豊かだとそれだけで、人間は豊かになれる気がします。この町の人たちは温かくて優しくて、旅の間の短い滞在でしたけどなんとも言えない安心感がありました。またゆっくり旅にも来たいけど、それ以上にここで暮らしたい(笑)。そのくらいこの町が好きになりました」

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山口紗弥加

1着目/コート190,000円(シクラス 03-6280-7712)、シャツ21,000円(フィンナ 03-6805-0886)、パンツ43,000円(スタジオ ニコルソン|キーロ 03-3710-9696)、イヤリング18,000円(チェリーブラウン 03-3409-9227)、靴23,000円(ホーマーズ|プレインピープル青山 03-6419-0978)

2着目/ジャケット7,000円(スズキ タカユキ 03-5846-9114)、トップス14,000円、スカート22,000円(ともにヴェリテクール 092-753-7559)、イヤリング15,000円(ドナテラ・ペリーニ|日本橋三越本店 本館3階ミグジュアリー 03-3274-8248)、ストール20,000円(ナチュラル・ベーシック|インターモード川辺 0120-077-927)、靴 36,000円(リーガル|リーガルコーポレーション 047-304-7265)

※表示価格はすべて、税抜表示となります。

山口紗弥加
Profile
1980年2月14日生まれ。福岡県出身。ドラマ『若者のすべて』(フジ系)で女優デビュー。幅広い難役を演じ切る確かな演技力に定評があり、2018年に『ブラックスキャンダル』(日本テレビ系)で連続ドラマ初主演。次クールの『絶対正義』(フジ系)でも主演を務め、以降も『モトカレマニア』(フジ系)、『歪んだ波紋』(NHK BSプレミアム)、『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(日本テレビ系)など、話題作に続々出演。2020年4月24日には映画『糸』が全国公開される。