阿寒湖周辺を巡るならE-BIKEという手段もおすすめ。レンタルして向かったのは、温泉街から約2km、標高約530mにある阿寒湖畔展望台。国設のスキー場でもあり、冬になるとスキー客で賑わうスポットです。斜面を登りきると、眼下に阿寒湖、真正面に雄阿寒岳と、雄大な阿寒カルデラを一望できます。清々しい空気を胸いっぱいに吸い込みながら、パノラマの絶景を堪能しましょう。
鶴雅アドベンチャーベース[SIRI](シリ)住所/北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目6-10 あかん遊久の里 鶴雅 ウイングス館1F
電話/0154-65-6276
時間/8:00~20:00
定休日/無休
阿寒湖畔展望台住所/北海道釧路市阿寒町シュリコマベツ4-4
電話/0154-65-7121(阿寒アドベンチャーツーリズム)
時間/見学自由(6月上旬~10月下旬)
定休日/期間中無休
入場料/無料
E-BIKEで約15分
素敵な旅の思い出が完成
アイヌコタンの民芸品店をのぞくと、アクセサリーや食器などさまざまな木工品が所狭しと並んでいます。それらに多く施されているのが、アイヌに古くから伝わるアイヌ文様です。そんなアイヌ文様に親しんでもらうおうと、アイヌコタンでは文様を使ったものづくりワークショップを開催。今回体験したのは、アイヌの伝統楽器「トンコリ」をかたどった木製のチャームに、アイヌ文様を彫っていくプログラム。山口さんは「彫刻刀なんて久しぶり」と緊張しながらも、レクチャーを受けて手際よく彫り進めていきました。
阿寒アイヌ工芸協同組合住所/釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目7-84
電話/0154-67-2727
時間/木彫体験は10:30、13:30の2回
定休日/無休
料金/木彫体験1名5,000円(要予約)
※ワークショップの開催場所は時期によって変動

徒歩 約5分
岩手県出身の郷右近好古(ごううこんよしふる)さんと、阿寒湖で育った妻の富貴子(ふきこ)さんが営む「アイヌ料理の店 ポロンノ」。元々は土産物店としてアイヌ料理の軽食を提供していましたが、次第にリクエストが増え、2002年から本格的に飲食店として営業するように。メニューのベースとなっているのは、富貴子さんの母の故郷・日高地方のアイヌ料理。塩と昆布だけで味付けされたスープに、具材の旨味が溶け込む「オハウ(汁物)」や、豆やいなきびが入ったほんのり甘い炊き込みご飯「アマム」など、素朴で優しい味わいの料理が揃います。アイヌの食文化をじっくりと味わえるお店です。
アイヌ料理の店 ポロンノ住所/北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目7 阿寒湖畔アイヌコタン内
電話/0154-67-2159
時間/12:00〜15:00、18:30~21:00
定休日/不定休
元々はアイヌが冬の寒さを利用して作っていた保存食
徒歩 約5分
ランチの後は再びアイヌコタン内を散策。民芸品店が20店舗ほど軒を連ねており、木彫作品や刺繍作品をはじめ、アイヌ文化伝統の口琴「ムックリ」など多種多彩な民芸品を購入できます。中には店主自身が作家として制作に励んでいる店舗も。先人たちの想いや文化を大切に、新しいものづくりに挑む作家たちの姿が垣間見れます。店主との会話を楽しみながら、「どれも素晴らしくて迷ってしまいますね」と山口さんもお買い物を満喫。旅の思い出となるお気に入りの品々との出会いを楽しみました。
阿寒湖アイヌコタン住所/北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目7-19
電話/0154-67-2727(阿寒アイヌ工芸協同組合)
時間/店舗により異なる
徒歩 約5分
旅の最後に向かったのは「阿寒湖アイヌシアター イコロ」。ユネスコ世界無形文化遺産に指定された「アイヌ古式舞踊」などの伝統的な演目や、最新テクノロジーとアイヌ文化が融合された「阿寒ユーカラ ロストカムイ」など、多彩なプログラムを上演しています。アイヌ独自の音楽と踊りに「とても神秘的ですね」山口さんも夢中になって鑑賞。伝統あるアイヌの文化を肌で体感するひとときとなりました。
阿寒湖アイヌシアター イコロ住所/北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目7-84
電話/0154-67-2727(阿寒アイヌ工芸協同組合)
時間/9:00〜21:30
※各公演情報は公式サイトをご確認ください
定休日/無休(臨時休館あり)、年末年始
料金/
「阿寒ユーカラ ロストカムイ」
大人(中学生以上):2,200円、小学生:700円
「満月のリㇺセ」
大人(中学生以上):2,200円、小学生:700円
「アイヌ古式舞踊」
大人(中学生以上):1,500円、小学生:700円

![[月刊旅色]2025年11月号](https://tabiiro.brimgs.com/book/monthly/202511/images/common/cover.jpg)


