最上階の22階に2部屋あるプレミアムスイートルーム
滞在そのものが特別な体験となる、スイートルームにスポットを当てた連載の2回目は、札幌駅からほど近く、さっぽろテレビ塔や札幌市時計台も徒歩圏内の「ホテルモントレエーデルホフ札幌」。「エーデルホフ」とは、ドイツ語で“貴族のお屋敷”。エントランスやエレベーターがアート作品のような瀟洒な館内や、北海道営林局跡地ゆえの豊かな緑、北海道ならではの気候が相まって、ヨーロッパの風が吹き抜けます。
写真/片桐 圭 文/旅色編集部
本館の客室はすべて16階以上で、最上階の22階はプレミアムフロアになっています。特別な客室が揃うなか、コーナーに位置するプレミアムスイートルームは私室のようなプライベート感ながら、明るく開放的。ゆったりとしたリビングルームにはテーブルと、ソファ、大きなテレビ。ベッドルームはハリウッドツイン。リラックスして過ごせる空間設計が、暮らすような滞在をサポートしてくれます。
プレミアムフロアのテーマは、“さまざまな空の表情”。青空や雲、夜の天の川などがイメージされたインテリアのなか、まるでスクリーンのような窓から美しい景色を見ることができます。大開口の窓に向かって配されたベッドからは、整然とした札幌の街並みが、日が沈んだあとは幻想的な夜景を望めます。
プレミアムスイートルームのパウダールームは、大きな鏡と広いカウンターが特徴。まるで映画のワンシーンのように支度を整えることができます。洗面ボールが2つあるので、自分のペースで朝支度が進められるのもうれしいところ。
22階のプレミアムフロアにあるすべてのスイートルームは、寝室とリビングがしっかりと区切られたつくり。就寝スペースを整えたまま、くつろげる場所が別途ある客室は、長期滞在やビジネス利用での滞在にも最適。空間の豊かさが旅の自由度を格段に上げてくれます。
夕暮れになると、空とつながっているような大きな窓から札幌の夕景が望めます。山々の間に隠れるように沈む太陽を眺める時間は、一日を締めくくる静かなひと時。
本館の客室は、19世紀末のウィーンの文化に彩られ、高貴なお屋敷を思わせる空間。客室ドアには、切り絵のような客室番号とウィーンで活躍した建築家やデザイナーたちの名前があり、まるで門番のように宿泊する人たちの豊かな時間を守っています。
館内には絵画や彫刻など多くのアート作品が配され、まるで美術館のような空間が広がります。エレベーターの階数表示やエントランスなどすべてがクラシカルなので、じっくり見学しながら過ごすのもおすすめ。
夏はビアガーデン、冬は雪まつりなど春夏秋冬のイベントで盛り上がる大通公園へも徒歩圏内。食事や買い物のついでに観光もできるなど、旅の拠点として利便性は抜群です。散策から戻ればウィーンの風が吹く館内の落ち着きに包まれます。観光と日常の休息と、軽やかに行き来できる立地です。
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シェフ -
総支配人 -
フロント -
ハウスキーパー
ホテルの総支配人を中心に、快適な滞在をサポートしてくれるのは各部門のプロフェッショナルな技。フロントや宿泊のアテンド、シェフ、ハウスキーパー、バンケットサービスなどそれぞれが一流です。居心地のよさは、細部に行き届いた手しごと、ホスピタリティによるものだと気づきます。
ビュッフェスタイルの朝食には、鮭のちゃんちゃん焼き、スープカレーなどの名物だけでなく、ごはんやお味噌汁、漬物にも北海道の食材や地元の人に愛されているものを使っています。さらに、シェフが目の前で仕上げてくれるオムレツなどホテルならではの贅沢な味も楽しめます。
ホテルの14階にある、天然温泉、露天風呂、サウナを兼ね備えたスパ「カルロビ・バリ・スパ」も人気。宿泊客のみが利用できる贅沢なサービスです。気品ある御影石の浴室、やわらかなお湯、ジェットバスなど、ヨーロッパ調のホテルとは思えない充実度です。お風呂上がりには、札幌の街並みを一望できる湯上がりスペースで休憩を。

ホテルが入るビルの1Fには、「セイコーマート」があります。便利なのはもちろんですが、北海道に拠点を置くコンビニエンスストアならではの北海道産原料を活かした商品が揃い、身近に北海道を感じていただけると思います。オリジナルブランド商品のほか、北海道の銘菓もあり、お土産探しにもぴったりです。
![[月刊旅色]2025年10月号](https://tabiiro.brimgs.com/book/monthly/202510/images/common/cover.jpg)
