Special Interview Akari Takaishi
Special Interview 市川由衣
プライベートでは2児の母でもある市川由衣さんはお子さんが主人公の家族旅行をメインにしつつ「緑が多くて空気がきれいな場所にいると、日常の疲れを忘れられます」と自身の楽しみも見つけています。今回訪れた流山市も自然豊か。豊かな環境と、江戸時代から続く商都としての歴史、それらが育む地元のおいしいもの……。市川さんが流山の魅力を満喫した、癒しの旅を振り返りました。写真/佐野円香 スタイリング/大沼こずえ(eleven.)	ヘアメイク/横江亜季、杉田和人(POOL) 文/若宮早希
流山駅に降り立つと、非日常な癒しの時間が流れていました 流山駅に降り立つと、非日常な癒しの時間が流れていました

流山市を旅するのは初めてということでしたが、
まちの印象はいかがでしたか?

最初に訪れた流鉄(りゅうてつ) の流山駅が印象的でした。人が多い東京の駅とは違って、流山駅はのんびりした雰囲気ですごく素敵。喧騒から逃れて遠くに来たような気分になりましたね。東京からすぐに来られる場所にあるのに、不思議な感覚です。千葉県には日帰りドライブに行くことが多いのですが、今回のようにひとつのまちをゆっくりと堪能するのは、贅沢な旅ですよね。

流山市は白みりん発祥の地です。
「流山市白みりんミュージアム」を訪れた
感想を教えてください。

「流山市白みりんミュージアム」は、子どもと行っても楽しめそうな展示内容でした。みりんを使った料理のワークショップもあって、私はみりんビネガーソーダを作りました。手軽にできるレシピだったので、家でも真似できそうです。とてもおいしくて、身体にもよさそう。お土産コーナーでは、いろいろ購入しました。白みりんだけでなく、もろみドレッシングやこぼれ梅(みりん粕)のクランチなど、珍しいものがたくさんあってお買い物が楽しい場所でしたね。料理は毎日するので、普段の料理に変化をつけられたらな。調味料を変えるだけで、いつものメニューが新鮮な味になるのが楽しいですよね。早速使ってみたいです。

白みりんを使ったソフトクリームも
食べていただきました。

白みりんのソフトクリーム、とてもおいしかったです。砂糖の代わりにみりんを使っているそうで、ほんのりとやさしい甘さです。味に深みを感じさせるのも、みりんの特徴なのかもしれませんね。ミュージアムでしぼりたてのみりんも買えるんですけど、プリントシール機があって、みりんを詰めたボトルにそこで撮った写真を貼ってマイボトルを作れるんですよ。もちろんやってみました! 写真がギャルっぽい仕上がりになって気に入っています(笑)。

古民家に白みりん、滋味深い料理の数々 流山市は、静かに憩える大人のまち― 古民家に白みりん、滋味深い料理の数々 流山市は、静かに憩える大人のまち―

みりんをはじめとする発酵食品も
味わっていただきました。

もともと発酵食品は好きで、麹を使った料理をよく家でも作ります。なのでカフェや食事処でいただいたお料理は、今の自分にドンピシャ! コーヒーに入れるシロップも、煮詰めたみりんだったりして、こんな使い方もできるんだ!と、いろいろな発見がありました。流山市の方は、お料理のとき砂糖の代わりにみりんを使うことも多いと聞いて、私もやってみたいなと思っています。みりんを使ったスイーツは甘過ぎずまろやかで、とても私好みでした。

建物が素敵なカフェにも立ち寄りました。

築100年以上の古民家をリノベーションしたお店など、どこもとても素敵でした。店内の雰囲気もいいし、お店の方も親切で、すごくのんびり過ごせました。「古舎カフェ灯環」には、セレクトした食器や雑貨がたくさんあって、お買い物も楽しかったです。コーヒーがおいしく飲めそうな素敵な焼き物を見つけて、ビビッときて思わず買ってしまいました。こういう出会いも、旅の醍醐味ですよね。陶器ならではの土の手触りが心地よくて、いつものコーヒーがよりおいしく感じられそう。生豆から焙煎して毎朝飲むくらいのコーヒー好きなので、いい出会いでした。

特に印象に残っている場所はありますか?

「一茶双樹記念館」ですね。木造の古民家とお庭があって、とても好きな雰囲気でした。暑い日でしたが、清涼感があって居心地のいい空間でしたね。特に縁側が気持ちよかったです。そこで抹茶をいただくことができました。秋は紅葉もきれいだそうで、また行きたいな。あとは「流山万華鏡ギャラリー&ミュージアム」。見たことのない万華鏡がたくさんあって、万華鏡のイメージががらりと変わりました。外観のデザインもさまざまで、覗いてみるとすべて柄が違うので、見比べるのが楽しかったです。万華鏡の中に自分が映り込める大きな作品もあり、記念写真を撮りました。ここでしかできない体験でしたね。

市川さんの最近の旅のスタイルを教えてください。

最近はやっぱり、子どもが主役の家族旅行です。都会に住んでいると自然に触れられる機会が少ないので、子どもたちが思い切り遊べる場所を選ぶことが多いかな。私自身も、緑が多くて空気がきれいな場所で過ごしていると、日常の疲れを忘れられます。子どもと過ごせる時間は意外と短いと思うので、お仕事も頑張りつつ、家族の時間も大切にしたいな。子どもたちには家族旅行で思い出をたくさん作ってほしいと思っています。

ブラウス16,500円、デニムパンツ17,600円(共にトロワズィエムチャコ|アプレドゥマン 03-6274-8533)、バッグ53,900円(ジャンニ キアリーニ|ジャンニ キアリーニ 銀座店 03-3573-7600)、ピアス26,400円、バングル58,300円(共にケンゴ クマ プラス マユ|ヴァンドームヤマダ 03-3470-4061)、リング[右人差し指]18,700円(プラス ヴァンドーム|https://vendome.jp/plus_vendome)、リング[左人差し指]13,200円(ヴイエー ヴァンドーム青山|ヴイエー ヴァンドーム青山 有楽町マルイ店 03-6738-3845)、スニーカー(スタイリスト私物)

市川さんが思う、流山市の理想の旅は?

流山市は家族で楽しめる場所もありましたが、大人同士で訪れるのもおすすめだと思います。今回の旅のように、歴史のある場所を訪れたり、静かに過ごせるおしゃれなカフェを巡ったり。都会の喧噪を忘れて一日のんびりするのがいいんじゃないかな。非日常感があって、とても癒される旅になるはずです。

ワンピース17,930円(クヌースマーフ|knuthmarf@intokyo.co.jp)、デニムパンツ16,500円(ヘルシーデニム|ゲストリスト 03-5728-8788)、バッグ40,700円(ジャンニ キアリーニ|ジャンニ キアリーニ 銀座店 03-3573-7600)、ピアス25,300円、ネックレス20,900円、ブレスレット17,600円(すべてローラ ロンバルディ|八木通商 03-6809-1718)、サンダル(スタイリスト私物)

市川由衣
市川由衣 Yui Ichikawa
Profile
1986年生まれ、2001年にテレビドラマで俳優デビュー。ドラマ『ごくせん』『クロサギ』『ブラッシュアップライフ』、映画『NANA2』『海を感じる時』『愚行録』など数々の話題作に出演。また、ポッドキャスト番組Artistspoken『I.M.A』では金曜パーソナリティとして出演中。私生活では2015年に結婚。俳優と2児の母、二足のわらじで活躍し続けている。出演する新ドラマ『すべての恋が終わるとしても』(ABCテレビ・テレビ朝日系)は10月12日放送スタート。